所得税における所得控除と税額控除の違いを知っておこう

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所得控除と税額控除は、ともに税金が安くなるという点では同じですが、安くなる税額は全然違います。

所得控除は税率をかける前、税額控除は税率をかけた後に控除する

所得税はおおまかに以下のような過程で計算されます。

1.所得の金額を計算する。
2.所得控除の額を計算する。
3.1から2を差し引いた金額に税率をかけて税額を計算する。
4.税額控除を計算する。
5.3から4を差し引いて納付税額を計算する。

過去にこのような記事も書いています。
「給与収入の場合の所得税の計算」

2で所得控除を計算し、4で税額控除を計算しますので、この間に税率をかけるという過程が入ります。

所得控除と税額控除

所得控除には、配偶者控除、扶養控除、社会保険料控除、小規模企業共済等掛金控除、医療費控除などがあります。

このブログでよくおすすめしている個人型確定拠出年金は、小規模企業共済等の等に含まれています。

配偶者控除や扶養控除は1人につき38万円の控除額になりますし、社会保険料控除や小規模企業共済等掛金控除などは、人によっては合わせて数百万円にもなることがあります。この所得控除額は税率をかける前の金額ですので、所得控除の合計額が100万円になったからといって、100万円税金が安くなるということではありません。

税額控除で金額も大きく有名なものには、住宅ローン控除があります。例えば、住宅ローン控除の額が20万円だとしたら、20万円の税金が安くなります。

仮に、所得控除の合計額が100万円で所得税と住民税を合わせた税率が15%の場合、安くなる税金は15万円です。この場合は、住宅ローン控除20万円のほうが控除される税額は大きいということになります。

所得控除、税額控除ともにマイナスにならないという点では同じです。所得控除や税額控除を引いたらマイナスになったからといって、マイナスになった分お金をもらえるということはありません。

所得控除は高所得者のほうが効果が高い

住宅ローン控除が20万円の場合、所得の低い人でも高い人でも安くなる税金は20万円です。(控除前の税額がそもそも20万円未満の場合は、控除前の税額が限度になります。)

これに対して所得控除の場合は、同じ所得控除の額でも税率の高い高所得者のほうが安くなる税額は大きくなります。

合計所得金額が1.5000万円と2.195万円のケースで、所得控除の合計額がともに195万円の場合に、所得控除によって安くなる所得税と住民税の合計額は以下のようになります。(実際は、所得税と住民税で所得控除の額は異なるので、このようにはなりませんが簡単に説明しています。)

1.1,950,000×55%=1,072,500
2.1,950,000×15%=292,500

1と2では同じ所得控除の額なのに、安くなる税金の額が780,000円も違うのです。これは極端な例なのですが、扶養親族が多かったり、小規模企業共済や個人型確定拠出年金に掛金を上限で支払っている場合は所得控除の額はかなり大きくなります。所得控除は税率の高い人ほど安くなる税額が大きくなるということは知っておいたほうがいいと思います。

【今日のショートカットキー】

「ctrl+1」・・・セルの書式設定

40歳を過ぎるまで、ショートカットキーをそれほど使ってきませんでした。今更ですが、業務の効率化を図るため、ショートカットキーを意識して使おうと思っています。そこで、ブログ記事の最後に1日1つ「今日のショートカットキー」を書いていこうと思います。今日のショートカットキーで書いたものは、今後マウスを使わないようにしたいと思います。

1発目のショートカットキーは「セルの書式設定」にしました。エクセルを使う際には必須のショートカットキーということで。

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