1ヶ月ほど前に、映画「この世界の片隅に」を観て、この映画をおすすめする記事を書きました。
「この世界の片隅に」はとてもいい映画だと思うのですが、上映館数も少なく、大規模なキャンペーンなども行われていなかったため、世間一般の注目度が高い映画とは言えませんでした。
以前の記事を書いたときは、わたしの住む千葉県内での上映館数は8館でしたが、現在は11館に増えています。
しかし、映画を観た人の評判は良く、もっと多くの人に観てもらいたい映画です。
映画専門情報誌「キネマ旬報」が選ぶ2016年のキネマ旬報ベスト・テンでも、1位に選ばれています。
そんな「この世界の片隅に」が、昨日NHKのクローズアップ現代で特集されました。
番組では、「戦争の時代を遠い世界と感じていた若者の心を捉えたのです」として、20代の人の感想も紹介されました。
20代の人に観られていて、その人たちが色々なことを感じるというのは、いいですね。
わたしの世代でも、戦争の時代というのは遠い世界です。
それでもわたしの世代だと、親が戦前生まれあるいは終戦直後くらいの生まれの人が多いので、多少は戦争の世界を伝え聴く機会はあったでしょう。
しかし、今の20代の人は、親世代でも昭和30年代以降の生まれが多いと思うので、小さい頃から、身近に戦争の話に触れる機会もほとんどなかったと思います。
そういった人たちが、この映画を観て色々なことを感じることは、素晴らしいことです。
監督の片淵須直さんは、6年前にこの映画の企画を始めて、資金をクラウドファンディングで集めました。
その結果、日本国内では最高の支援者数である3,374人もの人から、3,622万4千円の資金が集まったのです。
公式ホームページでは、3,374人と書いてありますが、番組では7,000人が出資をして、7,000万円以上が集まったと言っていましたので、きっと締め切った後も追加の出資があったのですね。
この映画は、大きなプロモーションをしていませんでしたが、SNSによって広まり、多くの人に観られるようになったと言います。
わたしは、もっともっと多くの人に観てもらいたいと思っています。
片淵監督が、細かい部分までこだわったことも番組では紹介されていました。
当時の、天気や空襲、料理のことまで、徹底的に時代考証をして作られています。
片淵監督の、「たまたま人生の一時期が戦争中だったというだけ」という言葉に、胸が痛みます。
今でも、世界のどこかでは戦争に近いようなことが行われていますし、日本だってこの先永遠に戦争がないとは言い切れません。
こういう番組で紹介されることによって、今以上に多くの人に観てもらえたらいいなと思いました。
【編集後期】
11月くらいから、自宅の近くの5.2kmのコースでジョギングを始めました。
ジョギングと言っても、すぐに息があがり苦しくなって、ずっと走り続けることはできません。
歩いたり走ったりを繰り返して5.2kmを走っています。
それでも、少しずつは時間が縮まってきています。
昨日は、約5.2kmを約38分7秒、1kmあたり7分16秒で走れました。
とりあえず、歩かずに完走できるようなります。