創業期の経営状況に関するアンケート第2回調査結果が送られてきた

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日本政策金融公庫は、創業融資を受けた事業主についてアンケートを実施しています。

第1回のときも記事にしていました。

「創業期の経営状況に関するアンケート」に答えたら、結果が送られてきた

2017.11.15

このアンケートは2016年に開業した人に対してのアンケートで、第1回は2016年末に行われ、第2回は2017年末に行われました。

では、第2回の結果を見ていきます。

従業者

従業者の数は、第1回調査時が平均3.7人だったのに対し、第2回調査では、4.2人とわずかに上昇しています。

この人数は、第2回アンケートに回答のあった人を集計対象をしているとのことです。

ですから、第1回のアンケートに回答していても、第2回のアンケートに回答していない人は集計に含まれていないということです。

2年くらい続けている事業主の平均と言っていいでしょう。

事業を継続している人のみを集計対象としているので、人数が増えているのは当然かもしれません。

とは言っても、人数はわずかに0.5人増えているだけです。

人をどんどん雇って拡大していこうという人の割合は少ないみたいです。

4.2人の内訳は、本人、常勤役員・正社員1人、家族従業員0.4人、パート・アルバイト1.8人となっていますので、正社員を雇う人はかなり少ないです。

給与水準についてのアンケートもあり、同業他社と同程度と回答している事業主が、6割以上います。

同業他社より低いと回答した人が約15%で、同業他社より高いと回答した人が約21%です。

自己申告なので、割り引いて考える必要がありますが、多くの人が同業他社と同程度だと思っています。

給与は同程度でも、労働条件が悪いかもしれないですし、給与水準については、何とも言えない結果となっています。

そもそも、やっていることがそれぞれ違うので、比較をするのも難しいです。

わたしは今、パートを募集しています。

もし、雇った後にこのアンケートに回答するとしたら、同業他社よりも高いと回答するでしょう。

これも、あくまでも自己申告に過ぎませんが。

業績

月商は、100万円未満の人の割合が約40%、100万円以上500万円未満の人の割合が約45%、500万円以上1,000万円未満の人の割合が約9%、1,000万円以上の人の割合が約7%となっています。

月商とは、売上高のことです。

正直、月商だけを聞いてもあまり意味はありません。

例えば、税理士業のように仕入原価が少ないサービス業と、小売業や卸売業のように仕入原価が多く発生する業種を単純に売上高で比較しても仕方ありません。

当然、サービス業よりも小売業や卸売業の方が売上高が多くなります。

一応結果を見ますと、100万円未満の割合は、第1回よりも減少していて、それ以上の割合は、それぞれ増えています。

1年終わった時点よりも、2年終わった時点の方が売上高が増えている人は多いと思うので、順当な数字と言えるでしょう。

しかも、第2回の調査に回答した人の数字ですから、当然です。

事業をやめてしまった人は数字に入って来ないのですから。

せめて、業種ごとに売上高のアンケートを取るようにはできないものでしょうか。

次に、採算状況です。

第2回では、65.5%の人が黒字基調と回答しています。

第1回で黒字基調と回答した人は、48.7%でしたから、黒字の人は増加しています。

あくまでも事業を続けていて第2回のアンケートに回答した人の数字ということは忘れてはいけません。

上手くいってない人は、アンケートにも回答したくないという側面もあると思いますので。

第2回調査でも、赤字基調と回答した人は34.5%います。

回答していない人や事業をやめてしまった人を考慮すると、黒字基調は半分にも満たないかもしれません。

情報通信技術の活用状況

取引先とのメールでの連絡を利用している人の割合は55.6%でした。

前回が48.9%でしたので、6%ほど上昇しています。

ホームページによる自社の情報発信をしている人の割合は46.1%でした。

前回が41.9%でしたので、こちらも4.2%上昇しています。

SNSによる自社の情報発信をしている人の割合は41.3%で、前回の41.5%よりもわずかに減少しています。

大きな変化ではありませんが、メールでのやり取りやホームページを作成している人の方が生き残り、SNSはそれほど関係ないということが言えるかもしれません。

SNSを利用している人の割合が減少しているというのは、ちょっと興味深いです。

やる人は第1回の時点でやっていて、その時点でやっていなかった人は、その後もやらなかったということでしょうか。

あるいは、効果が現れなくてやめてしまったという人もいるのかもしれません。

経営上の苦労

苦労している点で一番多かったのが、前回に引き続き「顧客開拓・マーケティングがうまくいかない」ということです。

しかし、前回よりは割合が減っています。

これは仕事が順調に進んでいると言えるのかもしれませんが、ここで苦労した人は、既に事業をやめてしまっている、あるいはアンケートに回答していないことも考えられるので、何とも言えません。

新規顧客の開拓は、事業をやっている限り永遠の課題とも言えるので、一番多いのも当然と言えば当然です。

その他には、「従業員の人数が不足している」「経費がかさんでいる」「資金繰りが厳しい」「必要な能力を持った従業員を採用できない」といった項目があがっています。

小規模企業で良い従業員が豊富にいるということは考えづらいですし、資金繰りについても楽になることは簡単ではありません。

これらの経営上の苦労は、事業をやっていく限り続いていくものと考えて、上手く付き合っていくしかないかもしれません。

満足度

仕事のやりがいについては、満足と回答した人の割合は76.3%でした。

やはり、独立したからには、やりがいを持ってやりたいと思うので、この割合が高いのは納得です。

せっかく独立をしたのに、やりがいが持てないとしたら、考えなくてはいけないでしょう。

逆に、収入に関しては、満足と回答した人の割合は21.7%にとどまりました。

独立をすれば、やりがいは感じられるけど、収入面では満足できないという結果です。

これは、わたし自身にも当てはまります。

まだ、開業して2年程度が経過した時点でのアンケートですから、今後は、収入面でも満足と回答する人の割合が増えたらいいなと思います。

もちろん、わたし自身もその点は追求していきたいと思っています。

 

次回のアンケートは来年1月に行う予定だそうです。

また回答をして、結果が送られてきたら記事にしたいと思います。

【編集後記】

金足農業は惜しくも負けてしまいました。

わたし自身が、県立高校で野球をやっていたため、県立高校を応援したくなるのですが、残念でした。

やはり、1人で予選から投げ抜くというのは大変なんでしょうね。

ゆっくり休んで、来年はプロの舞台で吉田投手を見てみたいです。


 

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。