マネープランは自分のこととして考える

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ライフプランを考える際には、マネープランも考える必要があります。

マネープランは人それぞれなので、自分のこととして考えないと意味がありません。

老後に不足するお金も人によって違います。

一律に2,000万円が不足する訳ではありません。

会社員の場合は、似たような環境の人が多くいるかもしれませんが、自営業者の場合は、特に人それぞれです。

わたしを例にとって考えていきます。

公的年金について

わたしの場合、個人事業主とはいっても、会社も経営しているので厚生年金に加入しています。

とは言っても、現在の標準報酬月額はかなり低いです。

国民年金にちょっと毛が生えた程度でしょうか。

年金については、ねんきんネットで将来もらえる額を見積もることができます。

自分が将来いくら貰えるかは、ぜひ確認しておきたいところです。

ちなみに、わたしの場合、今の状態で70歳まで働くとすると、65歳からは年132万円程度、70歳からは年144万円程度もらうことができます。

少ないと思いますが、これが現実ですので、現実を見ない訳にはいきません。

まぁ、70歳(できれば75歳)までは働きたいと思っていますので、老齢基礎年金については70歳まで受給開始を繰下げようかと思っています。

今後、75歳まで繰り下げられるようになり、自分自身が75歳まで働くことができれば、75歳まで繰り下げる可能性もあるでしょう。

老齢厚生年金の受給を繰下げてしまうと、加給年金がもらえなくなってしまうので、老齢厚生年金は65歳からもらおうかと思っています。

この場合にもらえる年金額は、65歳から年54万円程度、70歳からは年177万円程度になります。

ねんきんネットでは加給年金の試算はできませんので、実際は、これに加給年金が加算されます(それほどの影響はないと思いますが)。

70歳以降で年177万円ですから、年金だけではやはり生活できなさそうです。

それでも、実際は妻の年金もあるので、最低限のくらしであれば、年金だけでも何とかなりそうではありますが。

住宅ローン

わたしは42歳のときに30年の住宅ローンを組みました。

繰上返済をしない場合は、72歳まで返済が続きます。

さきほど70歳までは働くつもりと書きましたが、住宅ローンが残っている状態で引退で難しいでしょう。

住宅ローンについては、住宅ローン控除が終わったら、繰り上げ返済をして、返済期間を5~7年程度は短くする予定です。

それでも、返済が終わるのは65歳から67歳くらいになってしまいます。

この年齢までは、何とか収入をそれほど落とさずにキープしたいところです。

会社員であれば、65歳まで収入を落とさないというのは難しいことかもしれません。

自営業であれば、工夫次第で何とかなる可能性はあると思っています。

住宅ローンについても、何歳のときに何年返済で借りたかによって、プランは大きく変わってきます。

まさに自分に当てはめて考えなくてはいけないことになります。

住宅関連の費用について言えば、維持管理のための費用も考慮する必要があります。

わたしの場合、戸建てになりますので、20年に一度くらいはまとまった額の修繕費が発生することを予定しています。

40年から50年住むことを考えると、住宅のメンテナンスは必須です。

子どもの教育費

わたしの場合、子どもの教育費も大きなポイントです。

下の子が大学まで行くとなると、大学を卒業するときには、わたしは70歳になっています。

子どもの教育費が70歳くらいまではかかるということです。

これは結構大変なことです。

その対策として、ジュニアNISAを活用しています。

ジュニアNISAを満額活用できれば、それなりのお金になりますので、有効に活用できればと思います(満額活用するのは大変ですが)。

ジュニアNISAは最長で5年間しか新規のお金を投入することができないので、最初の5年間の資金繰りはかなり大変ですが、そこを乗り切れば、その後10年以上に渡って少しづつでも増えてくれる可能性があるので、上手く活用したい制度です。

ただし、ジュニアNISAは2024年までしか新規のお金は投入できませんので、下の子については4年間しか新規のお金を投入することができません。

まぁ、それでも8割のお金を投入できるので利用はします。

わたしは、教育にお金をかければ良いと思っている訳ではないので、中学、高校は公立でいいのかなと思っています。

もし、私立の学校に行くことになれば、教育費の額も変わってくるので、この点もポイントですね。

子どもの教育費も家庭によって大きく変わるので、自分に当てはめて無理のない範囲で行いたいです。

あっ、無理のないというのもポイントです。

無理して私立に行って、学費のために生活が貧しくなるということは望みません。

生命保険

マネープランを考える際で外せないものが生命保険です。

保険料も高額になりますので、自分にあった分の生命保険に加入する必要があります。

生命保険は、色々考えると難しくなります。

自分にとって何がベストなのかはわかりません。

結果論になりますので。

最低限のものとして、自分が何らかの理由で死んでしまった場合に、残された家族が必要になる分の生命保険には加入しておきたいところです。

わたしは、定期保険と収入保障保険で、自分が死んだ場合のお金について備えています。

年数が経つにつれ、お金が貯まっていく予定ですので、生命保険で備えなくてはいけないお金は年々減っていく予定です。

収入保障保険は自動的にもらえるお金が減っていきますが、どこかの時点で解約を予定しています。

わたしの場合、60歳から65歳のどこかで解約することになるのかと思います。

定期保険もお金が貯まっていくにつれ、金額を減らしていきます。

死亡保険以外の保険は、本当に答えがないと思っています。

どのような状況になるかもわからないし、そのときにお金がいくら必要になるかもわかりません。

例えば、高額の医療費がかかった場合とか、病気で働けなくなった場合とか、色々考えられるのですが、全部に備えようとすると、保険料がとても高額になってしまいます。

その点も、自分のこととしてどこまで備えるかを判断しなくてはいけません。

わたしの場合は、医療保険(がん保険を含む)と、収入保障保険に就業不能の場合の特約を付けて備えています。

これで全てのケースに備えられる訳ではありませんが、保険ではそこまでにしています。

税制上の優遇制度を利用する

自営業者にとって、税制上の優遇制度を利用することはとても大きなポイントだと思っています。

税制上の優遇制度には、小規模企業共済、iDeCo(個人型確定拠出年金)、つみたてNISA、ジュニアNISAなどがあります。

人によっては、これらをフルに利用することで1,000万円以上の節税効果になることもあります。

例えば、小規模企業共済とiDeCoをともに掛金の上限で20年続けると、税率20%の人で662万円、税率30%の人では993万円もの節税効果になります。

もっとも、掛金を上限にすると、最後にもらうときに税金がかかることがあるので、節税効果が多少落ちることもあります。

つみたてNISAも運用が上手くいけば、100万円くらいの節税効果になることもあります。

これらの効果も人によってかなりの差がありますので、自分にあてはめて、効果が大きいと判断したらやらない理由はないと思っています。

わたしは、この4つの制度は全て利用しています(満額ではありませんが)。

まとめ

マネープランは、人それぞれで違いますので自分に当てはめて考えなくてはいけません。

主なポイントは、住宅関連費用、子どもの教育費、生命保険、税制上の優遇制度の利用になります。

その他、趣味にお金がかかる人であれば、その点も考慮した方がいいでしょう。

あくまでもこれらを自分のこととして考えなくてはいけません。

人は人、自分は自分です。

世間一般的に老後に2,000万円足りないと言われているから、自分も2,000万円を貯めればいいという訳ではありません。

また、誰もが運用を始めなければいけないという訳でもありません。

自分のこととしてお金のことを考え、お金が不足して生活ができないということにならないようにしましょう。

【編集後記】

松田聖子がデビュー40周年ということで、最近テレビやラジオで松田聖子の曲をよく聴くような気がします。

小学生の頃、リアルタイムで「青い珊瑚礁」を聞いていた頃から40年も経つのか。

どうりで、わたし自身も年をとる訳です。

わたしも松田聖子をならって、いつまでも元気で働けるように頑張りますか。


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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。