共同経営について考える
起業をする際に、友達、あるいは会社の同僚、先輩や後輩と共同経営で立ち上げることを検討する人もいると思います。
友達と趣味を通じた仕事を2人で行う場合だったり、今会社で行っていることを同僚や先輩、後輩と独立して行う場合だったり、ケースはそれぞれでしょう。
また、1人では不安もあるので、複数の人でやりたいと思う人もいます。自分はお金がないので経営は主に自分がやって友人に株主になってもらおうと考える人もいるでしょう。
実質の経営者と株主が違う場合も含めて共同経営は難しいことが多いので、おすすめしません。
共同経営の難しい点
共同経営は、起業する時点では2人の考えが一致していて2人で起業したほうが上手くいくと思っています。しかし、人間ですから2人の考えが完全に一致するということはありえませんし、考え方は時間とともに変わっていくのが普通です。
最初はうまくいったとしても、時間がたつにつれて意見が一致しなくなり経営もうまくいかなくなる可能性が高くなります。
例えば、1人が従業員を採用して拡大したほうがいいと思っても、もう1人は、人は雇わないほうがいいと思うかもしれません。1人はAという商品を扱ったほうがいいと思うけれど、もう1人はBという商品を扱ったほうがいいと思うかもしれません。
こうして意見が割れたときに、お互いが対等の関係の共同経営では会社の判断がスムーズに行われなくなります。その結果、対応が遅れたり、対応を誤ることにもなりかねません。
株主と経営者が分かれている場合も同じです。普段は口を出さないと思っていた株主が突然口を出してくるかもしれません。
1人で起業するか、縦の関係をつくる
経営者が1人で起業できるならばいいのですが、それでも2人でとなった場合には、1人が社長になり、もう1人は平の役員、もしくは従業員でスタートするほうがいいです。
最後の決定権は1人が持っていたほうが判断のスピードが速くなります。中小企業ではほとんどの会社がワンマン経営です。ワンマン経営が多いのは、経営者の判断スピードが速くなるというメリットをいかしているからでしょう。
もう1人が、対等でなければ嫌だというのであれば、別々に起業することも考えましょう。
起業は人生にも大きな影響を与えます。もう1人の人生も背負うことになるのです。簡単な判断で共同経営というかたちをとって、後悔しないようにしましょう。
共同経営をする場合は、慎重に考えることをおすすめしますし、できるならば1人で起業することをおすすめします。
【編集後記】
最近贈り物をいただくことが多いです。アイキャッチ画像もそうですが、下記の写真のアートフラワーも頂きました。
お花をいただくと、家の中が華やかになって気分がいいですね、ありがとうございます。