税理士事務所は、面倒だからという理由でワンストップ事務所を選んではいけない

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10年くらい前から、ワンストップサービスを掲げる士業の総合事務所を見かけるようになったと思います。今では、さほど珍しいことではありません。

ワンストップサービスとは

今回取り上げるワンストップサービスとは、弁護士、司法書士、社会保険労務士、行政書士、弁理士、税理士などの士業サービスをひとつの総合事務所あるいは提携事務所で提供することを言います。

中小企業の場合、登記手続きはA司法書士事務所、社会保険の手続きはB社会保険労務士事務所、特許の申請はC弁理士事務所、税務申告はD税理士事務所にと、全部別々の士業事務所に依頼するのは大変なことです。

また、こういった士業事務所は、顧問契約をすることも多く、それぞれに顧問契約を締結すると毎月の顧問料が多額になってしまいます。売上が億単位、従業員数が数十人以上いる会社であれば、それでもいいでしょう。

しかし、従業員が10人以下の会社では、それぞれの士業事務所と顧問契約するのはあまり現実的ではありません。

会社によっては、弁護士や弁理士などに依頼することは数年に1度しかないということも珍しくないでしょう。

そこで、これらの士業サービスを一つにまとめて、「私たちのグループで何でもできますよ」ということを売りにしたワンストップサービスというものが生まれたのです。

ワンストップサービスは特定の士業事務所が中心になっていることが多い

お客様側からみると、「一つのところで全部お願いできて楽でいいね。」となります。

総合事務所側から見ると、お客様を囲い込みたいという狙いがあるでしょう。

お互いの利害関係が一致しているようにもみえます。

特定の士業の総合事務所が、自身のお客様に対して他の士業の業務も同じグループ内でやってますよと言って営業をかけます。ですから、総合事務所といっても、元々は特定の士業事務所が中心になっていることが多いのです。

ワンストップサービスを提供している士業の総合事務所を検討する場合は、そのグループの中心がどの士業なのか確認するようにしましょう。

中心となっている士業はもともと行っていたサービスですから、当然得意としているはずです。

しかし、他の士業サービスについてはどうでしょうか。悪い言葉で言うと、ワンストップサービスをやっていますよというために、他の士業を寄せ集めたような総合事務所もあるかもしれません。

そういった場合は、他の士業サービスの仕事の質は少し落ちるかもしれません。

そのグループでなくてもその士業事務所に依頼するか

例えば、もともとA司法書士事務所に登記手続きを依頼していた会社が税理士を探していたとします。

A司法書士事務所から、「グループ内にB税理士事務所がありますから、どうですか」と言われ、一つのグループで済むならお願いしちゃおうかと安易に決めてしまうことはおすすめしません。

そのグループのB税理士事務所がどんな税理士事務所であるか調べるべきでしょう。そのB税理士事務所がA司法書士事務所のグループでなかったとしても、B税理士事務所に仕事を依頼するかどうかを考える必要があります。

グループに関係なくB税理士事務所が仕事を依頼するに値する事務所だと判断すれば、当然のようにB税理士事務所に仕事を依頼しましょう。

総合事務所で本当に質の高いワンストップサービスを提供できるところはあまり多くないのが現実だと思います。

ワンストップサービスはお客様にとって、いい点もあれば悪い点もあるのです。

ワンストップサービスを掲げる総合事務所に仕事を依頼するときも、個別に士業事務所に仕事を依頼するときと同じように、判断することは忘れないようにしましょう。

【編集後記】

投資の格言で、「卵は一つのカゴに盛るな」というものがあります。これは、卵を一つのカゴに盛ると、落としたりした場合にすべての卵が割れてしまうので、複数のカゴに入れろということです。

つまり、投資をする場合に、分散投資をすすめる言葉です。

アイキャッチ画像で卵の写真を使ったのは、ワンストップサービスもこれに当てはまるかもと思ったのですが、少し強引すぎましたね。

千葉市、四街道市、佐倉市を中心に地域密着を目指している「渡邉ともお税理士事務所」のホームページはこちら

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