ひとり社長は所有と経営が一致するメリットを活かそう

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上場しているような株式会社では、所有と経営が分離しています。しかし、ひとり社長で株主も社長ひとりであれば、所有と経営は一致します。ひとり社長は、このメリットを活かしましょう。

重要な判断を全部自分で決められる

ひとり社長であれば、会社のことはなんでも自分で決められます。ひとりで決められるから、判断のスピードが速いのです。

大和ハウス工業創業者の石橋信夫さんの言葉で「スピードは最大のサービス」というものがあります。

この石橋さんの言うスピードとは、判断のスピードだけを言っているわけではなく、サービスの提供や、完成品の引き渡し、などすべてにおいてスピードが大切ということだと思います。

ひとり社長であれば、自分のやりようによって、判断だけではなく、サービスの提供、商品の引き渡しから、問い合わせに対する回答までスピードを持ってこなすことができます。

特に、経営判断のスピードは組織が大きくなればなるほど時間がかかりますし、判断に迷うような案件についてはなおさら時間がかかるでしょう。

小回りがきき、柔軟な対応ができるひとり社長は、その武器を最大限に発揮するためにも、スピードにこだわりましょう。

自分の給料も自分で決められる

従業員を雇うと、社長とはいえ、自分の給料を自由に決めるというわけにはいきません。

従業員の生活もかかっていますので、会社にお金を残しておかなかければいけないからです。

ひとり社長であれば、会社にお金を多く残すことも、自分で全部給料としてもらうことも、自分で決めることができます。

ひとりでも従業員を雇うと、ひとり社長ではなくなりますし、従業員のことを現在から将来にわたって気にかける必要が出てきます。従業員を雇うときは、そのことを忘れないようにしましょう。

デメリット

社長自身が出資するわけですから、お金をいっぱい持っていれば別ですが、通常は資本金は少額になることが多いでしょう。

資本金が少なければ、融資を受けるときに不利になることもあります。

大きな会社と取引する際にも資本金が少ないということで断られることもあるかもしれません。

また、全部自分に跳ね返ってきます。判断を間違えてもそうですし、商品に不良があった場合も同じです。

自分が失敗すれば、すぐに自分の給料にも反映してしまいます。

まとめ

ひとり社長の会社と、そうでない会社のいい面と悪い面は、表裏一体の間柄です。

自分で決めることができるから素早い判断ができるというメリットの裏には、他の人に相談もできないし、判断を任せることもできないというデメリットがあります。

自分で出資をしているから株主の意見を気にする必要もないというメリットの裏には、自分で出資をしなければいけなく資本金が少額になるというデメリットがあります。

デメリットもあるとはいっても、ひとり社長はやりがいがあります。

考え方次第ですが、ひとり社長を選択したのであれば、そのメリットを最大限に活かし、ひとり社長ならではの仕事と人生を楽しみましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。