今回、気づきについて痛烈に感じたことがありましたので、記事にしてみます。
人は、自分の周りの環境に慣れてしまいます。
「住めば都」という言葉や、「ぬるま湯のかえる」という話もあります。
自分で気づくのは難しい
慣れてしまっていることや、当たり前と思っていることについて、自分で気づくことは本当に難しいです。
弥生会計というソフトでは、決算報告書に「記名押印書」というものがあります。
この記名押印書は、平成18年に会社法が施行されて以降、必要ではなくなりました。もちろん、何らかの理由があって作成している会社もあるでしょう。
わたしは、平成18年以降10年に渡って3カ所の税理士事務所で働いていましたが、どの事務所でも決算報告書に記名押印書をつけていました。
わたしの中では、決算報告書には記名押印書をつけることが当たり前になっていたのです。
もう、そこにあるものであって、なぜ、そこにあるのかを考えることもしていませんでした。
今回、ちょっとしたことから、記名押印書が必須のものではないということを知り、周りの税理士の方に聞いてみました。
その結果、多くの方から、記名押印書はつけていないという回答を頂きました。
びっくりしました。
10年以上に渡って、当たり前のように作成していたものが、当たり前でなかったとは!
慣れって怖いですね。
もちろん、記名押印書を作成することが悪いことではないので、つけることは全く問題はないのですが、記名押印書を作成することについて、全く考えたことがなかったというのは問題です。
本当に、自分で気づくことは難しいことです。
アンテナを張ることは大事
以前にこんな記事を書いていました。
この記事の中で、以下のようなことを書いています。
人間、今の状況に慣れてしまいます。
しかし、今の状況が当たり前ではありません。
今の会社の常識は、他の会社の非常識かもしれません。
今の会社にいるから、そのやり方、風習でやっているということを忘れないようにしましょう。
今回のことは、まさしく、わたしが以前の職場に慣れてしまって、その状況が当たり前になってしまっていたということです。
記名押印書は、必要でないし、つけていない会社も多くあるということを知ったうえで、事務所のルールに基づいてつけていたというなら問題はありません。
記名押印書をつけるのが当たり前で、どこの会社もつけているんだと思い込んでいたことが問題だと思っています。
勤務しているときは、職場独自のルールは、職場独自のルールだという認識を持つようにしていました。
しかし、気づいていなかったこともあるということですね。
他にも気づいていないことがあると思うので、常々、アンテナを張って、気づけるようにすることが大事です。
まとめ
自分が当たり前のようにやっていることが、当たり前じゃなかったということは、それなりにあることだと思います。
なるべく気づけるようにアンテナを張ることが大切ですが、せっかく気づいても、その気づきを無視しては意味がありません。
今回のことで、わたしは、今後は決算報告書に記名押印書をつけないことにしました。
なくてもいいものだし、お客様の中に、記名押印書を決算報告書につけていることを認識している方もほとんどいないからです。
それなら、つけないほうが手間もかからず、間違いも起きません。
まずは、気づけるようにアンテナを張ること、そして、気づいたら、改善すること。
仕事をしていく上では、この2つが大切です。
【編集後記】
厚生労働省から、後期高齢者医療制度の保険料軽減判定誤りによる保険料の過大・過少徴収について発表されています。
今頃、保険料の訂正がされている方もいることでしょう。
国民健康保険、住民税、固定資産税などは、税額を自分で確認したほうがいいですね。
しかし、高齢者の方にそれを求めるのも難しいので、やっぱり役所にしっかりと計算してもらわなくては困ります。
ダイエット期間終了後も体重をキープしています。
今日は誕生日なので、アイキャッチ画像のケーキを食べますけど。