「毎月10分のチェックで1000万増やす!庶民のためのズボラ投資」を読んだ感想

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サラリーマン投資家、吊ら男(つらお)さんの、「毎月10分のチェックで1000万増やす!庶民のためのズボラ投資」を読みました。

この本では、吊ら男さんはサラリーマン投資家となっていますが、わたしの中では、インデックス投資ブロガーというイメージが強いです。

吊ら男さんは、「吊られた男の投資ブログ(インデックス投資)」というブログを運営しています。

わたしは、正確には記憶していませんが、「吊られた男の投資ブログ(インデックス投資)」を7~8年前から読んでいます。

インデックス投資ブログでは、水瀬ケンイチさんの「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」というブログが一番有名でしょう。

わたしが、インデックフスァンドを積み立てて資産形成を始めたのも、「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」の影響は大きいです。

そして、わたしがインデックス投資ブログの中で、2番目によく読んでいるのが、この吊ら男さんの「吊られた男の投資ブログ(インデックス投資)」です。

インデックスファンドを積み立てる投資方法では、通常は、「長期、分散、低コスト」がキーワードになることが多いです。

この本でも、この3つのキーワードについて書かれています。

わたしも、過去の記事で書いています。

低コストのバランスファンドのつみたてならほったらかしでもいい

2016.04.14

つみたて投資のすすめ コツコツつみたてよう

2016.03.24

吊ら男さんの特徴の一つとして、債券やREITには投資をしていないことがあげられます。

この本でも、「分散」をキーワードにあげていますが、ここでの分散は、債券やREITに分散することではなく、世界中の株式に分散するということです。

インデックス投資家の中でも、資産配分は人それぞれなので、債券やREITにも投資をするかどうかも人それぞれです。

REITには投資をしないという人は結構いますが、債券にも投資をしないという人は少なめかもしれません。

あくまでも、リスク資産に投資するお金の配分であって、持っているお金の全部を、株式に投資するインデックスファンドに投資するということではありませんので、誤解のないようにお願いします。

逆に言うと、リスク資産に投資をしない分のお金が預金としてあるからこそ、リスク資産に投資をするお金は債券には投資をしないという考えができるのでしょう。

ズボラ投資

前置きが長くなりましたが、この本では、「ズボラ投資」という言葉がタイトルについています。

さきほどもあげた水瀬さんの著書では、「ほったらかし投資」という言葉が使われています。

水瀬さんが「ほったらかし投資」という言葉を使った影響なのかはわかりませんが、ほったらかし投資という言葉はよく聞くようになりました。

わたしが、さきほどあげた過去記事のタイトルにも、「ほったらかし」という言葉を使っています。

吊ら男さんは、「ズボラ投資」という言葉を使ってきました。

今後、インデックス投資で「ズボラ投資」という言葉が広まるのかどうか注目したいと思います。

この「ズボラ投資」という言葉と、ピンクの表紙のせいで、「ふざけた本なのかなぁ」とか「怪しい儲け話の本なのか」という誤解を受けそうな気もしないではないのですが、そんなことは一切ありません。

タイトルには人を引き付ける要素が必要ですから、「1000万増やす」とか「ズボラ投資」という言葉を使っていますが、中身は真面目な本です。

「長期、分散、低コスト」をキーワードにインデックスファンドを積み立てて資産形成をしましょうという、言ってみれば、地味な内容の本です。

「投資」というと、ギャンブル的な要素が強いものと思う人もまだまだ多いかもしれませんが、そんなことはありません。

毎月コツコツと積み立てて資産形成をして、年率3~5%で運用ができれば、20年後、30年後には、かなりまとまった金額になるのです。

もちろん、結果としてうまくいかない可能性もあります。

投資の世界では、絶対儲かるということはありません。

この本でも、最悪のケースでは、短期間で60%くらいの含み損が発生する可能性があると思っていたほうがいいと書いてあります。

このことからも、持っているお金の全部を投資してはいけないですし、自分のリスク許容度を確認したうえで、投資をしなくてはいけません。

投資については、最低限の知識は必要です。

最低限の知識のきっかけとして、このような本を読むのはいいことだと思います。

投資を新たに始めようとする人に読んで欲しいからこそ、ピンクの表紙で、更に「ズボラ投資」という言葉を使ったのでしょう。

最近は、女性のインデックス投資家も増えてきているみたいですので、女性を意識してのことかもしれません。

いずれにしても、これからインデックスファンドを使って資産形成を始めようとする人にとっては、おすすめの本です。

吊ら男さんの特徴として、切れ味が鋭いということもあげられます。

インデックス投資で、切れ味が鋭いと言えば、さきほどの水瀬さんと共著で「ほったらかし投資術」を書いた山崎元さんが思い浮かびます。

吊ら男さんは、山崎さんとはまた一味違った切れ味があります。

この本では、外貨預金、手数料が高い投資信託、ファンドラップ、貯蓄型生命保険、仕組債などを鋭く切っています。

こういった文章は、読んでいて気持ちがいいですね。好みはあるのかもしれませんが。

長くなりましたが、これからインデックスファンドを使って長期での資産形成を始めようとする人にとっては、おすすめの本です。

こういった本を何冊か読んで、資産形成を始めてみるといいと思います。

最後に、吊ら男さんについて書いていますが、わたしは、吊ら男さんのブログを前から読んでいるだけで、吊ら男さんのことを直接知っているわけではありません。

ブログを読んで、こんな方なんだろうなぁと思いながら書いています。

【編集後記】

最近、我が家でのカレー担当となっています。

カレーは、凝り過ぎずにシンプルで美味しいカレーを目指しています。


 

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。