家は人生で一番大きな買い物と言われます。
買う前には十分な検討が必要です。
今回は、わたしの経験にもとづいて、家を買う前に考えた方がいいと思うことを記事にします。
なぜ、家を買うのか
まずは、家を買うありきではなくて、なぜ家を買うのかを考えましょう。
わたしは、下記の理由から、以前は家は賃貸で十分と思っていました。
・経済的合理性
・引っ越しの自由がある
・通勤に便利なところを選んで住むことができる
・買う場合に比べてまとまったお金やローンが必要ない
・一人暮らしに広い家は必要ない
・4年おきなど、短い期間で新築物件に引っ越せば、常に綺麗な物件に住むこともできる
色々な理由がありますが、だいだいこんな理由でした。
結婚も遅かったので、もう家を買うことはなく一生賃貸かなと思っていました。
しかし、結婚を機に考え方が変わり、家を買いました。
主な理由は以下の通りです。
・戸建ての家で育った影響で戸建ての家が好き
・自分の家を持ちたいと思った
・家庭菜園がしたい
・転勤がない仕事だったので、引っ越しの心配がない
・庭や内装、レイアウトも含めて、自分の思うようにできる
もともと、持ち家で育ったということで、潜在的に持ち家に住みたいという気持ちがあったのだと思います。
結婚をすることで、その気持ちが強くなりました。
家庭菜園については、昔は思わなかったのですが、年を重ねるにつれてやってみたくなりました。
自分で作った野菜を、採れたての新鮮な状態で食べることができるのは幸せなことです。
仕事柄転勤を考えなくていいということも大きかったです。
結果として、家を買うときは考えていなかった独立をすることで、余計に引っ越しをする必要がなくなりました。
家は、簡単に買い替えるわけにはいきません。
そして、通常は、一度買った家には何十年も住むことになります。
ただの憧れや一時的な欲求ではなく、なぜ、家を買うのかは十分に考える必要があるでしょう。
希望の条件を検討する
家を買うことになると、予算との戦いになります。
理想の家を買うことができればいいのですが、理想の家を追い求めると、予算がいくらあっても足りなくなります。
譲れない希望と、譲らなくてはいけない希望をわける必要があります。
わたしの希望は以下のようなものがありました。
・通勤に便利なところ(できれば通勤時間が30分以内)
・マンションではなく戸建ての家
・少しでもいいから、家庭菜園ができる程度の庭が欲しい
・大通りに面していなく、静かなところ
・抜け道になっていないところ(車の通りが多くないところ)
・駅から徒歩15分以内
・総武線沿線
・住人が歩いている街
・都内へのアクセスもそれなりに便利なところ(乗り換えなしで都内に行けるといい)
当時の勤務地の最寄り駅がJR船橋駅でしたから、上記の条件を全部満たす家と言うのは予算的に無理だとわかっていました。
ですから、通勤時間は1時間以内に妥協しようとか、駅から徒歩20分までに妥協しようとか、総武線沿線だけではなく、京成線や東葉高速線、北総線も検討しようとか、譲れるところは譲って考えました。
結果として、当初はまったく考えていなかった総武本線沿線になりましたが、満足しています。
マンションではなく戸建てというのは、戸建てで育ったからかもしれません。
わたしの周りを見ても、マンションで育った人はマンションを、戸建てで育った人は戸建てを希望する人が多いように思います。
家庭菜園をやりたいという気持ちがあったので、その点でもマンションという選択肢はありませんでした。
大通りに面していないというのは、譲れない条件でした。
わたしは、一人暮らしが長かったのですが、そのときも、大通り沿いの物件は避けていました。
大通り沿いも嫌なのですが、狭い道なのに抜け道になっているのも避けたいところです。
住人が歩いている街というのは、活気があるとまでは言わなくても、人の生活が感じられる街ということです。
古い住宅街でポツンと売りに出ているような土地もいくつか見たのですが、大体人は歩いてなく寂しい感じがするのです。
こんな感じで、譲れるところと譲れないところを予算と照らし合わせて検討していきました。
予算、住宅ローンを検討する
予算は最初にいくらまでと決めている場合が多いでしょう。
そのときに、例えば3,000万円と決めているのであれば、それよりも少ない金額で買える物件を探すことになります。
諸費用だったり、追加費用だったりが結構発生しますので、予算に余裕を持った物件でないと、簡単に予算オーバーしてしまいます。
そして、予算を決める際に大事なことの一つが、住宅ローンの金額です。
借りられる金額と返せる金額は違います。
さらに言うと、無理なく返せる金額はまた違うということです。
家を買うときは、家を買いたいという気持ちが強く、この金額なら返済できると思うかもしれません。
しかし、住宅ローンの返済は30年にも及びます。
今は、大丈夫でも5年後10年後も大丈夫かはわかりません。
仕事や子供、家庭の状況も変化しますので、毎月の返済には余裕を持っておくことが大切です。
そして、住宅ローンを返済しながらも貯金できるくらいの方がいいです。
住宅ローンの返済中も手元にキャッシュがあることが、とても大切です。
住宅ローンの返済のために、必要以上に生活を切り詰めるのでは、何のために家を買ったのかわからなくなってしまいます。
家を買ったことを後悔することにもなりかねません。
そうは言っても、将来のことは誰にもわかりません。
想定外のことが起きたときは、家を売ることになるかもしれません。
万が一のときは、そうなるかもしれないということは考えておいた方がいいでしょう。
万が一のときには、家よりも優先しなくてはいけないこともあるからです。
家だけがすべてではありません。
住宅ローンについて言うと、借換ができる状態を保っておくことも重要です。
5年以上前に借りた人だと金利が高い場合があります。
しかし、借換の審査に通らなければ、借換をすることもできずに高い金利のまま返済をし続けなくてはいけないという状況になってしまいます。
独立をしたら、住宅ローンを組めなくなるからといって、会社を辞める前に買ってしまおうと考える人もいると思いますが、慎重な判断が必要です。
独立しても、その後20年30年と住宅ローンを返済し続けることが可能かどうかを十分に検討する必要があります。
まとめ
わたしの経験にもとづいて、家を買う場合に考えることを記事にしてみました。
一人一人の条件が違うので、まるまる参考にするのではなく、部分部分で参考になる箇所があれば、参考にして頂ければと思います。
家を資産と考えて売れる物件を購入するという意見もあります。
わたしの場合は、ずっと住むつもりで買ったので、売ったらいくらになるということは考えませんでした。
最寄り駅は大きな駅ではありませんし、駅からも徒歩20分くらいかかりますので、売ることになったら苦労するかもしれません。
しかし、売却は考えていませんし、想定外のことが起きて売らなくてはいけなくなったとしたら、その時に考えることにします。
全てを想定して準備をするということは不可能です。
自分の中で、譲れない点、譲らなくてはいけない点を考え、そして、想定するものに備え、想定外のことが起きたら、その時に考えるといった感じです。
将来のことは誰にもわかりません。
しかし、人生で一番大きな買い物をするわけですから、わかることは想定しなくてはいけません。
家を買う際は、慎重な検討をして納得したうえで、購入するようにしましょう。
【編集後記】
8月5日の土曜日は、色々と考えた結果、昨年に引き続き、市川の花火大会に行ってきました。
車で行ったのですが、出遅れて昨年停めたコインパーキングは満車、他のコインパーキングを探すも、満車、満車で、もう間に合わないとあきらめていました。
しかし、ナビで駐車場を探すと穴場的なところにポツンと「P」のマークがありました。
「もしかして!」と思い、行ってみたら1台空いていました。しかも、もともと停めようと思っていたコインパーキングよりも会場に近いところでした。
幸運なことに、開始時間に間に合いました。動画を撮りましたのであげておきます。
今年は、月の影響か空が明るかったです。花火を見るには、空が暗い方が綺麗だと思いました。(動画でも月が映っています)
また、風がなく煙がその場に残ってしまい、花火を隠してしまったのも残念でした。
それでも、今年はカラフルな花火が多かった気がします。
1年に一度ですが、花火大会に行くと、癒されますし、いいものですね。