よく専門用語はなるべく使わないで、わかりやすく説明するというようなことを聞きます。
専門用語を使わないことよりも、相手に合わせた説明をすることが大切です。
大切なことは相手を理解すること
個人的には、専門用語を使うか使わないかは大して重要ではなく、相手を理解することが大切だと思っています。
専門用語を使わずに説明をすると、確かにわかりやすい気がします。
相手も、「うんうん」とうなずくことが多いかもしれません。
しかし、そこには落とし穴があります。
簡単な言葉で話していると、相手はわかったような気になりやすいです。
話している方は相手がうなずいているの見るとわかってくれているんだなと思います。
その場ではわかったようなつもりになっていても、実はよくわかっていなかったということは珍しくありません。
簡単な言葉で説明をするのもいいのですが、相手がわかったようなつもりになりやすいことには注意が必要です。
相手に合わせた説明
わかったようなつもりになる説明にしないためには、相手に合わせた説明をする必要があります。
相手が、どこまでわかっているのかを確認しなくてはいけません。
ここはわかっていているけど、ここはわかっていないということがわからないと、説明が上手くいきません。
単に簡単な言葉で説明すればいいという訳ではありません。
税理士を例にとると、お客様が1~10の内の8の部分を知っていたからと言って、6や7の部分もわかっているとは限りません。
体系的に税金や会計のことを学んでいれば別ですけども、たまたま8の部分を知っていたというケースでは、6や7のことは知らない可能性が高いです。
そのことをこちらが理解しないと説明は上手くいかないのです。
相手は、どこがわかっていて、どこをわかっていないのか、それによって説明方法は変わります。
相手に合わせるという意味では、何をどこまで説明するかも相手によって変わってくるでしょう。
このお客様にはここまで、このお客様にはその先まで説明するということがあります。
5までしか理解していないお客様に8や9を説明してもわかってもらえないケースもあります。
そういった場合は順序を踏んで、とりあえず、5や6の説明で止めておいた方がいいでしょう。
相手が言葉の意味を通常とは違う意味で使っている場合は難しい
相手が、言葉を通常とは違う意味で使っている場合は難しいです。
相手が間違って言葉を使っているケースもありますし、意図的に意味を変えて使っているケースもあります。
会話の流れで、何かおかしいと感じることもあると思います。
意図的に意味を変えているのであれば、確認をすれば問題ありません。
しかし、言葉の意味を間違えて使っている場合は、訂正するのも気が引けますし、だからと言って、そのまま話を続けるのがいいのかどうかも考え物です。
相手との関係にもよります。
間違っていても話の大筋には影響を与えないのであれば、、間違いをそのまま受け入れて話を進めることもあるでしょう。
ただし、継続的に関係が続く間柄であれば、さりげなく指摘してあげた方がいいでしょう。
指摘の仕方には気を使いますが。
まとめ
説明の際は、相手に合わせた説明をすることが大切です。
単に簡単な言葉で説明すればいいということでもないですし、専門用語を使わなければいいということでもありません。
必要な専門用語は使った方がいいケースもあると思います。
相手にもわかってもらった方がいいと思うことであれば、繰り返し説明をしてもいいでしょう。
いずれにしても、こちらが相手を理解することによって、相手にも話の内容を理解してもらうことが必要です。
【編集後記】
今日は少し時間が空いたので、千葉そごうにある三省堂書店に行きました。
今話題のコインチェックCOOの大塚氏が書いた「いまさら聞けないビットコインとブロックチェーン」という本が、目立つところにたくさん並べられていました。
どういう意図でそうしているのかわかりませんが、誰が書いたか知らずに買った人は後悔しないかなぁと心配になりました。
今日はコインパーキングに止めた車に戻ると、隣にもFIAT500がありました。