開業して2年近くがたち、自分がやりたいことが見えてきたように思います。
四街道という小さな町で、地域に根差し、拡大しないスタイルで営業をしています。
町の個人商店には厳しい時代が続いていますが、こういった考え方をする人も少なからず出てきています。
町の個人事業主には、自分のやりたいことを優先したり、あるいは趣味の延長といったスタイルでお金にこだわらないという人も一定程度います。
生活ができればいいとか、なるべく物を持たずに生活するという考え方の人もいます。
わたしは、そういった点では少し違う考え方をしています。
町の個人商店として、地域に根差しながら、拡大をせずに、しかし、ある程度のお金にはこだわりたいという考え方です。
やはり、商売は利益を追求することが目的の一つであり、良い生活をしたいとか、旅行に行ったり、好きな車に乗りたいという気持ちを持つことは悪いことではないと思っています。
本心から、ただ生活できればいいとか、物はいらないと思っている人に、それはおかしいという気はありません。
しかし、こういう時代だから、好きなことを優先したらお金は稼げないとか、物を持つのは贅沢だとかいう理由で、利益や物をあきらめているのだとしたら、少し違うのかなと思います。
アイキャッチ画像の「街を変える小さな店」という本の中にも、利益を重視してはいない方が出てきます。
「「小商い」で自由にくらす」という本の中には、さらにお金よりも自由にこだわった人が登場します。
お金よりも、自分の好きなように生きたい人が多いです。
わたしは、もう少し欲張って自分の好きに生きながらも、お金にもこだわりたいと思っています。
そうは言っても、お金のみを追求する訳ではありません。
具体的な金額は書きませんが、このくらいは稼ぎたいという金額があります。
その金額以上に稼ぐよりは、働き方や生き方にこだわりたいと思っています。
その金額は、生きるために必要な金額よりは少し高く設定しています。
働き方や生き方にこだわったうえで、一定程度以上のお金にもこだわります。
そして、現在パートを募集しています。
今後は、自分の働き方や生き方だけでなく、従業員の働き方や生き方にもこだわっていきます。
わたしの個人的な考えですが、もし、お金にはこだわらずに、自由や自分の好きなことにこだわって生きる人が、お金も得られるのだとしたら、そっちの方がいいと思う人もいるのではないでしょうか。
どこかで、全部は無理だから、お金よりも自由や自分の好きなことを優先していると考えているのではないでしょうか。
それは一つの生き方です。
自由や自分の好きなことにこだわりながら、お金にもこだわる。
簡単ではありませんが、やってみる価値はあります。
最終的にはバランスだと思っています。
自分が今思っている以上のお金を目指すと、働き方や生き方を犠牲にしなくてはいけない部分も出てくるし、規模を拡大しないといけないということにもなるかもしれません。
それでは、バランスが崩れてしまいますし、わたしが望むものではありません。
働き方、生き方、お金のことを考えて、自分が一番いいと思うバランスでやっていければいいと思っています。
方向性は見えてきたので、バランスを取りながら、前に進んでいきます。
【編集後記】
人出不足倒産という記事がありました。
人が足りなくて倒産する訳ではなくて、適正な給料が払えなくて倒産するというのが事実ではないでしょうか。
適性な給料を払えないから人が不足するのだとしたら、人出不足が問題なのではなく、適正な給料を払えない事業モデルに問題があるということになります。