「生きる職場」を読んだ感想

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「生きる職場」という本を読みました。

この本は、パプアニューギニア産天然エビの輸入・加工・販売をしている株式会社パプアニューギニア海産という会社の工場長である武藤北斗さんが書かれた本です。

東日本大震災で石巻にあった会社が津波により流され、その後、大阪にて再出発をした会社です。

「出勤・退勤時間は自由」「嫌いな仕事はやらなくてよい」などと言った取り組みが話題になり、注目されたそうです。

わたしは現在パートを募集しています。

初めてのパートの募集だったので、知り合いの社労士の方に参考になるような本はありますかと聞いたところ、紹介された本の中の1冊でした。

わたしは、「出勤・退勤時間は自由」という条件でパートの募集をするつもりはありませんでしたから、興味は持ちつつ、参考になるのかなと半信半疑で読み始めました。

「出勤・退勤時間は自由」というのは、あくまでも手段であって目的ではありません。

ですから、著者の方も、そこだけがクローズアップされるのは本意ではないのでしょうか。

それでも考えてみます。

もし、わたしの職場で「出勤・退勤時間は自由」を実践したらどうなるかを。

念のため言っておきますが、著者の会社でも「出勤・退勤時間は自由」なのはパートの方です。

社員の方はそうではないと思います。

わたしの場合は、採用予定が1名です。

ということは、お願いしたい仕事があったときに、パートの人がいつ来るのかわからないという状態になり、上手く機能するとは思いません。

著者の会社では、パートが15人程度いますので、自由にしても、たいていの時間は、何人かはいるという状態になるみたいです。

しかし、パートが1名ではやはり厳しいでしょうか。

パプアニューギニア海産では、休むときも連絡は禁止です。

そもそも、出勤が決まっていないのだから休むも何もない訳ですが。

この連絡禁止の導入も難しい部分です。

家庭の事情などで休んでもらうことは構いません。

しかし、連絡は入れてもらうことになるでしょう。

有休は取ってもらうようにして、有休の事前申請はいらないと思います。

後付けで有休にしても問題ないでしょう。

わたしの職場の場合、休憩時間は自由でも大丈夫かもしれません。

税理士事務所の場合、12時から13時をお昼休憩にするところが多いと思いますが、それ以外の時間にお昼休憩をとっても問題は生じないでしょう。

むしろ、お店が空いているというメリットの方が大きいです。

何のためにこんなことをやっているのかと言うと、目的の一つは、働きやすい職場をつくるためです。

著者は、「大前提として、自分の仕事のことを家族や友人に自信を持って話すことができなければ、心底気持ちよく働くことは難しいでしょう。」と言っています。

この言葉はその通りだと思います。

実は、わたし自身が税理士事務所で働いているときに、そういう状態ではありませんでした。

ですから、例えば、職場の人が辞めるという話を聞いたときには、引き留めることはしていませんでした(ごく一部の人は引き留めたこともありますが)。

わたしもそうですし、その人がそこで働き続けることがいいことなのかどうかがわからなかったからです。

わたしが職場を作るとしたら、そのような職場を作りたくはないという気持ちがあります。

考え方が甘いと言う人も多いでしょうし、そのような職場は多くはないかもしれません。

しかし、あきらめたくはありません。

恐らく、この本に書かれているような生きる職場にしたいと思っている人は一定程度いるのではないかと思っています。

もしかしたら、今後は、こういった職場が生き残っていくのかもしれません。

というか、そういう風になって欲しいですね。

仕事を探している人も、こういった職場づくりを目指している人は少なからずいると思って、仕事を探すときの参考にするといいと思います。

【編集後記】

現在の事務所を借りて初めての夏ですが、早くも「G」が出ました。

対策を取りましたが、視界には入ってこないで欲しいです。

ヤツが視界に入ると気持ちが下がりますからね。


 

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。