「奇跡の澤井珈琲」という本を読みました。
この本は、コーヒー好きの人が読む本というよりは、インターネットを使って商売をする小規模企業の経営者や個人事業主が、商売の参考として読むための本だと思います。
澤井珈琲は、鳥取の「町の珈琲屋さん」としてスタートして、そこから年商20億円までになった会社です。
わたしは、規模の拡大にはあまり興味がないのですが、「町の~さん」という部分に興味を惹かれて読みました。
澤井珈琲は、楽天市場で色々な賞をとっています。
楽天市場で売上をどんどん増やしていったのですが、本には、その過程が書かれています。
わたしもホームページやブログを使って営業しているので、インターネットを使って商売するという点に関しては興味があります。
澤井珈琲の場合、楽天市場に参入したのが2002年3月とのことです。
かなり早い段階で楽天市場に参入したというのは、成功の一つのポイントだと思います。
今に比べれば、楽天市場のお店の数も少なかったでしょうから、有利だったと思います。
税理士事務所の場合、今でも小規模の税理士事務所では、ホームページに力を入れていない、あるいはホームページを持っていないところも多くあるので、今からでもホームページを作成するメリットは大きいです。
実際に、わたしは開業して2年2ヶ月しか経っていませんが、ホームページやブログを作成して、そこから依頼を頂いています。
澤井珈琲は、利益の6~7割を広告費にあてているそうです。
金額にして1,000万円を超えるとのことです。
1,000万円が月なのか、年なのか書いていないのですが、おそらく年1,000万円ではないかと思います。
税理士業界でも、拡大を目指していて、インターネットで集客しているところは、そのくらい、あるいはそれ以上の広告費は使っていると思います。
この点に関しては、似たような感覚なのかなと思います。
小規模の税理士事務所で、拡大を目指さないのであれば、広告費にそれほどお金をかけないですし、かける必要もないと思います。
ただし、こうしたことからも、小規模の税理士事務所は、大手とまともにやり合っても仕方ないので、自分のやり方でやるしかありません。
わたしは、ホームページやブログにお金をほとんどかけていません。
その代わりに、時間はかけています。
もっとも、自分の時間をお金に換算すると、似たような額になるという考え方もできますが。
開業して2年2ヶ月で、ホームページやブログにかけた時間は、1,000時間くらいにはなります。
これはこれで、効率も考えなくてはいけません。
効率だけではない部分もあると思っているので、今後も時間はかけていく予定です。
この本の著者の澤井理憲さんは、澤井珈琲の社長の息子さんなのですが、本の中で「100年続く会社をつくりたい」と書いています。
今の時点で、すでに36年くらい経っているので、あと66年くらいということになります。
わたしも、このブログで50年続く事務所を作りたいと書いたこともありますし、次のような記事も書いています。
ですから、「100年続く会社をつくりたい」というのは、とても共感できます。
先ほども書いたように、澤井珈琲が楽天市場に参入したのは、2002年のことです。
今から楽天市場に参入して、同じようなやり方が通用するかどうかはわかりません。
しかし、参考になる部分もあると思いますし、マインドなどは読んでみると学ぶことができます。
わたしのように規模を拡大しない方針の人でも、インターネットでの営業を考えている人にとっては、参考になる本ではないかと思います。
【編集後記】
今日は父の手術がありました。
80歳にして5時間の手術でしたから、体力的にも大変な手術だったと思います。
術後は、意識がまだはっきりとしない中でも、呼びかけに反応したり、わたしのことも認識できていました。
5日間はICUに入る予定なので、まだ油断はできませんが、まずは手術が無事に終わってホッとしました。