今回の記事は、わたしの独り言のような記事です。
もし、自分に子供がいて、それなりに財産があったとしたら、生前贈与をするだろうかと考えてみました。
実際には、子供はいませんし、それなりの財産もありませんが。
生前贈与の目的は、大きく2つあると思っています。
相続税対策と、かわいい子供のための2つです。
相続税対策は、贈与税のかからない金額、あるいは贈与税の最低税率の範囲内で贈与をしていくというものです。
もし、50歳から贈与を初めて80歳まで続けたとしたら、30年間贈与をすることができます。
30年間毎年110万円贈与をしたとしたら、3,300万円のお金を税金がかからずに子供に移すことができます。
相続税対策としても大きいです。
よく一番の相続税対策は長生きすることです、なんてことを言いますが、長期間に渡って少額ずつでも贈与をすることで相続税を減らすことができます。
しかし、相続税は減りますが、もし、自分に置き換えて考えてみたら、あまり早いうちから贈与はしないだろうなと思います。
仮に自分が50歳のときに子供が25歳だったとします。
25歳の子に、毎年110万円ずつ贈与をすることが、子供のためにならないと考えるからです。
このときに、子供が使ってしまわないようにと、子供の通帳を親が管理するのはNGです。
名義預金となり、親の相続財産とみなされてしまいます。
子供の立場からしても、親のお金を期待しているみたいで、イマイチな気がします。
さらに言うと、50歳の時点で、自分が将来いくらのお金が必要かはわかりません。
毎年110万円贈与をしていたら、90歳になって自分の生活費が足りなくなってしまったというようなことになるかもしれません。
そう思うと、なかなか50歳から贈与をすることは難しいなとも思います。
毎年贈与をするのとは別の方法で、独立をして会社を設立する際に、子供を株主にする方法があります。
40歳で独立をしたとして、会社を設立する際に子供に100万円を贈与して、子供が100万円を出資して株主になり、自分が社長になって会社を経営します。
利益を会社に貯めていけば、自分が死んだとしても、会社のお金は株主である子供のものですから、相続税の対象にはなりません。
しかし、この方法も自分だったら、やらないかなと思います。
すでに、子供と2人で会社の仕事をしているなら別ですが、子供は仕事をしないのに株主になってもらうのはどうかなと思います。
先ほどと同じように、子供のためにいいかどうかという問題もあります。
子供が自分の会社の仕事をするようになって、将来的に継ぐ気があるならば、少しずつ株を贈与していけばいいのかなと思います。
次に、かわいい子供のためを考えます。
相続税とか関係なしに、かわいい子供のために、お金をあげるというものです。
やはり、子供のことを考えると、あまり良くない気がします。
子供の夢のため、あるいは親が納得できる目的があり、応援したいというなら別ですが、ただかわいいからという理由ではお金をあげることはないかなと思います。
今回は、わたしの独り言を記事にしていますが、自分の将来のお金がいくら必要かわからない、子供のために良くないのではないかという気持ちがあります。
ですから、わたしだったらあまり生前贈与はしないかなと考えています。
将来の生活費は十分足りている、自分の子供はお金を少しもらったくらいでダメにならないという考えの人も多くいると思います。
考え方は人それぞれですし、状況も人それぞれで違います。
正解というのはないと思いますので、人それぞれでいいと思っています。
税理士の立場としては、お客様の状況やお気持ちをお聞きしたうえで、相続税のことも考えてお話します。
生前贈与を否定している訳ではありません。
むしろ、相続税対策として有効だと考えています。
しかし、単に相続税対策になるという理由で、安易に生前贈与をするのはどうなのかなという思いがあります。
生前贈与をする際は、十分な検討をすることをおすすめします。
【編集後記】
日本ハムの大嶋選手が戦力外通告を受けました。
ソフトボール部出身ということで注目していたのですが、残念です。
大嶋選手に限らず、異色の経歴を持つ選手は応援したくなります。
千葉ロッテの昨年の育成ドラフト1位の和田康士朗選手は、高校の野球部を経験していない選手です(高校は陸上部)。
早く支配下選手登録され、来年は一軍の公式戦で見てみたい選手です。
ちなみに、ソフトバンクの柳田選手にバッティングフォームが似ている(真似ている)ため、「ワギータ」とも言われています。
アイキャッチ画像は、八千代市勝田台にある「中華ソバ篤々」さんの特製煮干そばです。たまにしか行けませんが、煮干のスープも美味しいし、麺もわたしの好みのお店です。