何度も書きますが、わたしは事務所の拡大を目指してはいません。
わたしの場合、従業員数が10人を超えることを拡大と言っています。
既存のお客様にとって、税理士事務所の拡大はどう受け止められるのでしょうか。
基本的には税理士事務所の拡大には興味がない
既存のお客様は、仕事をしっかりとやってもらえればいいと思っている人が多いので、税理士事務所が拡大するかどうかについては、大して興味がないと思います。
お客様自身が拡大志向の場合は、ともに頑張っていこう思うかもしれません。
また、税理士事務所が頑張っているから、俺も頑張ろうと思うお客様もいるかもしれません。
そのようなお客様が多いのであれば、税理士事務所の拡大は喜ばれるでしょう。
しかし、そうでないならば、税理士事務所が拡大しようがしまいが、お客様にとっては関係ありません。
それよりは、質の良いサービスを継続的にやってもらうことの方が大切です。
拡大していく税理士事務所では、担当者の変更があるのが通常です。
税理士事務所が拡大する影響で、担当者が数年おきに変わって困ると考えるのであれば、税理士事務所の拡大も喜んではいられません。
その逆も当然あります。
例えば、税理士事務所の売上げが右肩下がりのようなケースです。
税理士事務所の継続性が疑われるようであれば、お客様は税理士事務所を信頼することが難しくなります。
担当が変わらなくても、税理士事務所が衰退しているのであれば、マイナスになります。
結局は、拡大や縮小が問題というよりはサービスの質と継続性が重要と言えます。
サービスの質と継続性に影響を与えるような拡大と縮小では困るということでしょう。
小規模企業あるいは個人事業主の場合
拡大を目指していない小規模企業の経営者や個人事業主の場合、税理士事務所も同じようなスタイルで商売している方が良いというお客様もいます。
そういったお客様が、拡大志向の税理士と話をしても、何か話が合わないなぁと感じることが出てくると思います。
もちろん、拡大志向の税理士はお客様に合わせて話をしようとするでしょう。
しかし、言葉の端々に拡大志向が出てしまうのが普通です。
お客様の価値観と税理士の価値観が合わなくなってしまう可能性があります。
また、大きな税理士事務所にお願いするほどでもないと考える経営者や個人事業主の方もいるかもしれません。
性格や好みにもよると思いますが、小規模企業の経営者や個人事業主にとっては、税理士事務所が大きくて安心というよりは、それほど大きくない税理士事務所の方が距離感が近くていいと思う人も多いのではないかと思います。
また、資格を持たない担当者と話すよりは税理士と話したいという人も多いでしょう。
なかには、資格を持たない担当者の方が気軽に話せて良いと思う人もいるかもしれませんが、税理士事務所の利用方法としてはちょっと間違っている可能性があるので、そういった方は注意が必要かもしれません。
何のためにお金を支払って仕事をしてもらっているのかを考えると、考え方が変わるのではないでしょうか。
まとめ
税理士事務所を何のために拡大するのか。
拡大は既存のお客様にとってプラスになるのか。
わたし自身が拡大を目指していないこともあって、拡大には否定的な考えになってしまいます。
もちろん、拡大している税理士事務所の中には、仕事のレベルも落とさず、あるいは、むしろレベルがアップしていて、お客様の満足度も上がっている税理士事務所もあるでしょう。
拡大が良くて小規模が悪いという訳ではありません。
いずれにしても、既存のお客様にも新規のお客様と同様に満足して頂けるようなサービスを提供していきたいなと考えています。
【編集後記】
四街道駅近くに、カフェが増えています。
昨年の12月に1件、4月に1件がオープンしました。
もう1年以上前になりますが、コーヒースタンドもオープンしています。
どれも大手のチェーン店ではありません。
個人のお店が増えるのは嬉しいことですね。