ネットの情報の弊害をどう正すべきか

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インターネットやSNSでは様々な情報が飛び交っています。

税金に関する情報もそうです。

なかには、合法でない情報や間違った情報も多くあります。

ネット上の誤った情報をどう正すのかは、税理士として仕事をするうえでの一つのポイントになるかもしれません。

誰かにとって経費になるからと言って、自分にとっても経費になるとは限らない

ネットで「これは経費になります。」とか、「○○代は50%まで経費にできます。」とかいった情報を見かけることがあります。

これらの情報は、仮に、情報を発信している人にとっては正しい情報だったとしても、自分にとっても正しいとは限りません。

例えば、仕事でしか車を使っていない人が、「ガソリン代は経費になります。」という情報を発信しました。

その人にとっては間違った情報ではありません。

その情報を見て、「ガソリン代は経費になるんだな。」と思った人がいたとします。

しかし、その人が仕事で車を全く使わない人であれば、ガソリン代は経費にはなりません。

同じように、仕事とプライベートの半々で車を使っている人が「ガソリン代は50%まで経費にできます。」といった情報を発信していて、それを読んだ人が「ガソリン代は50%まで経費にできるんだ。」と思ったとします。

この場合でも、その人が車を全く仕事では使っていないのであれば、これもまた誤りということになります。

こういった情報は、情報を発信する側には悪意がないケースも多いです。

中には悪意を持って情報を発信している人もいるとは思いますが。

そして、その悪意を商売にしようとしている人もいるかもしれないので、注意も必要です。

経費になるかどうかは、事業に必要かどうかで変わってくるので、誰かが経費にしているとかはあまり関係ありません。

○○は経費になるのではなく、事業に必要だから経費になる

基本的には、○○は経費になるということではなく、事業に必要だから経費になるのです。

例えば、電気代、ガス代、家賃、ガソリン代、電車代、文房具や備品の代金、パソコン関係の費用、などはどれも経費にして問題なさそうなものです。

しかし、電気代だから、ガソリン代だから、文房具だから、パソコンだから経費になるのではありません。

事業に必要だから経費になるのです。

仕事用の事務所の電気代だから、仕事に使う車のガソリン代だから、仕事で使うパソコン代金だから経費になります。

ネットなどの情報から、ここを間違えてしまう人が多いように思います。

少し前に、ツイッターで○○は○○%まで経費にできます、見たいなツイートを見ました。

こういったデマ情報を信じてしまうこともあるでしょう。

仕事で○○%使っているから○○%経費になるのであって、仕事に使う割合は人によって違うのだから、一律に○○は○○%経費になるなんてことが言えるはずがありません。

そこにガソリン代は50%まで経費にできると書いてあったとして、実際はガソリンを80%仕事で使っていたとしたらどうでしょうか。

それでも、ガソリンは50%までしか経費にできないから50%を経費にするのでしょうか。

少し考えればわかることです。

あくまでも、自分がどのくらい仕事で使っているかで判断するようにしましょう。

まとめ

最近は、ネットで税金に関する情報を調べている方も増えています。

ネットに書いてあったから、経費にしたいと思う人もいるかもしれません。

しかし、税理士として、仕事に使っていないけど、ネットで○○は○○%経費になると書いてあったと言われてもどうすることもできません。

実際の状況をお聞きして、正しいことをお伝えすることになります。

これも税理士の仕事の内だと思っています。

だれでも最初から高い納税意識を持っている訳ではありません。

そういった方に対して、正しい処理をしてなるべく多くのお金が残るように考えることが税理士の仕事と言えるでしょう。

【編集後記】

今年はまだコートを着ていません。

通勤時間が車で10分かからないので、コートがなくても大丈夫です。

それでも、年内にはコートを着始めるのかなぁ。


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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。