税理士との顧問契約のイメージは、一度契約したらよほどのことがない限り続けるということかもしれません。
ある意味ではそう思いますし、ある意味ではそうは思いません。
しかし、顧問契約というサービスを提供している税理士側としては、継続性が大事だと改めて思ったので、記事にします。
最近では、顧問契約という形を取らずに仕事をしている税理士もいますが、まだまだ顧問契約がメインという税理士も多いと思います。
お客様は継続を前提に税理士を選んでいる
税理士と顧問契約をしようと思っている人は、基本的には継続を前提にどの税理士にしようか選んでいると思います。
今年はこの税理士、来年はこの税理士というように、毎年違う税理士を選ぶというのは聞いたことがありません。
ということは、お客様は基本的には税理士側にサービスを継続して提供して欲しいと思っているということです。
税理士事務所の中には、数年でスタイルがガラッと変わってしまうところもあるように思います。
先日も、ある税理士が開業税理士から、ある税理士法人の社員税理士になっていることを知りました。
わたしは詳しい事情を知らないので、あくまでも個人の感想ですが、ちょっとモヤモヤした気持ちになりました。
勤務時代に、その税理士さんと相見積もりになり、その方がとても安い価格を提示していた印象が残っているからです。
その後、その税理士さんは顧客を増やしているように見えました。
ですから、なぜ既存の税理士法人の社員税理士に?
お客様へのサービスはどうなるんだろう?
という気持ちになったのです。
もちろん、詳しい事情はわかりません。
このケースに限らず、お客様側から見ると、「あれっ!継続を前提に税理士を選んだのに、当初の感じと違うなぁ」と思うことはそれなりにあるのではないかと思っています。
税理士事務所の方向性が変わることもありますし、お客様側の方向性や考え方が変わる可能性もあります。
ですから、継続を前提とした顧問契約でも、変更することは悪いことではありません。
しかし、お客様側からすると、比較的短期間で、税理士事務所の方向性が変わってしまうのはどうなのかなぁとも思います。
税理士の変更は悪いことでも何でもない
顧問契約の継続を前提に税理士を選んだとしても、税理士を変更することは悪いことでも何でもありません。
ここは強調しておきたいところです。
むしろ、満足していないのに、継続することはお互いにとってマイナスです。
不満があるからと言って、すぐに変更を検討するというのではなく、不満に思う部分を税理士側に言ってみて、それでも不満が解消されないと思うのであれば、変更した方が良いでしょう。
さきほど書いたように、当初とは方針や考え方が変わる可能性もあります。
そうなると、契約当時にベストだと思っていた税理士が、そうではなくなる可能性もあります。
契約の継続に拘る必要はないと思います。
また、最初から、自分にとってベストな税理士と契約できるかどうかはわかりません。
たまたま目についたというような理由で税理士を選んだ場合は、特に、その税理士でいいのかを検討してみてもいいかもしれません。
税理士に、変更を検討していると言う前に、自分に合った税理士がいるかどうかをインターネットなどで探してみるといいでしょう。
まとめ
顧問契約をメインにしている税理士にとっては、サービスの継続性はとても大切だと思っています。
方向性や考え方が変わる可能性はありますが、そのときにも、出来る限りお客様のことを考える必要があるでしょう。
自分のスタイルは年々変わるかもしれません。
変わる可能性の方が高いでしょう。
その時でも、既存のお客様を大切にするということは忘れないようにしたいと思います。
【編集後記】
アイキャッチ画像は、コンビニで購入した雪印コーヒーです。
期間限定で1980’sと書いてあったので、懐かしく思い買いました。
子供の頃に好きでよく飲んでいたものは、今飲むと甘すぎることが多いように思います。
しかし、この雪印コーヒーはそんなことはなく、美味しく頂けました。
美味しかったのは良かったのですが、甘さは少し抑えてるのかなぁ、それとも当時のままなのかなぁ、という疑問が残りました。