わたしの小規模企業共済の掛金が月額3万円の理由

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ちょっと釣り気味な記事タイトルで申し訳ないのですが、3万円という金額に意味はありません。

最初に結論を書いておきます。

掛金が月額3万円の理由は、わたしの中で、老後のお金をためるための手段として、小規模企業共済の順位が高くないからです。

小規模企業共済の目的は、老後のためのお金を貯めるため

小規模企業共済の目的は、老後のお金のためです。

小規模企業共済は、老後のためのお金を貯めながら節税もできるので、税理士などが、個人事業主や小規模企業の経営者にすすめることが多いです。

一般的には、個人事業主や小規模企業の経営者が、老後のお金を貯めるために一番優先的にすすめられるものが小規模企業共済かもしれません。

わたしも、老後のお金のために、小規模企業共済に加入しています。

小規模企業共済は、掛金の上限が決まっていて、上限は月額7万円です。

老後のお金を貯めるために、小規模企業共済の優先順位が高い人であれば、掛金を月額7万円に設定している人も少なくないと思います。

しかし、老後のお金を貯める方法には、小規模企業共済の他にも色々あります。

わたしの場合の、老後のお金を貯めるための優先順位

あくまでもわたしの場合ですが、老後のお金をためるための優先順位は以下の通りです。

1.個人型確定拠出年金(イデコ)
2.つみたてNISA
3.特定口座での投資信託、株式
4.小規模企業共済
5.個人年金保険

わたしが重視しているポイントは、運用と税制上の優遇効果です。

老後のためのお金を貯めるのに、運用も税制上の優遇も必要ないという方は、預金で十分です。

例えば、現在45歳の人が65歳で引退するとして、65歳の時点で5,000万円が必要だとします。

20年間で、預金を5,000万円貯められるのであれば、預金だけでもいいと思います。

年間250万円預金していけば、20年間で5,000万円になります。

目標額は人によって違いますが。

わたしの場合は、運用しないと目標額を達成できないと思っているし、税制上の優遇制度を利用することで、目標を達成しやすくなると考えています。

また、運用が上手くいけば、今よりも少しいい生活をできるかもしれないということも考えています。

ということで、運用ができて、なおかつ、税制上の優遇もあるイデコを一番に考えています。

二番目も、運用、税制上の優遇、両方あるつみたてNISAです。

イデコとつみたてNISAでは、税制上の優遇の程度に差があります。

イデコの方が優遇が厚いと考えているので、イデコが一番でつみたてNISAが二番になります。

三番目の特定口座での投資信託、株式がありますが、これらには、特に税制上の優遇はありません。

総合課税に比べると、分離課税が優遇と言えないこともないのですが。

税制上の優遇はありませんが、運用で増えることが期待できるので三番です。

運用の期待リターンは年率5%くらいを想定しています。

年率5%で運用できるのであれば、税制上の優遇がなくても、小規模企業共済よりも効果が高いと考えています。

四番目が小規模企業共済です。

小規模企業共済は運用による効果は大きくはありませんが、節税効果はかなり高いものがあります。

月額3万円を20年間掛けて、所得税と住民税を合わせた税率が30%だとすると、20年間の節税効果は、216万円にもなります。

運用をしたことがないという人は、ここで「ん!」と思うかもしれません。

「投資信託より小規模企業共済の方が得じゃね。」って思う人もいるかもしれません。

先ほど、期待リターンを年率5%で想定していると書きました。

月額3万円を投資信託でつみたてた場合、20年間で元本は720万円ですが、年率5%で運用できたとすると、約1,250万円になります。

利益に20%の税金がかかったとしても、1,144万円です。

小規模企業共済を同じ条件で掛けた場合、一時金でももらえる共済金は約836万円です。

先ほどの節税効果216万円を加えると、1,052万円になります。

投資信託で運用した方が、有利と言えます。

ただし、自分で運用した場合、想定通りに運用できるとは限りません。

1,144万円と1,052万円程度の差であれば、運用によるリスクを排除したいと考える人も多いでしょう。

ですから、一般的には、小規模企業共済を優先する人が多いのは当然と言えば、当然だと思います。

五番目の個人年金保険は、おまけみたいなものです。

一応、生命保険料控除を上限まで使おうという意図で加入していますが、合理的な理由はありません。

人間すべて合理的な選択をするわけではありませんので、こういったものが一部あってもいいのかなとは思っています。

まとめ

わたしの小規模企業共済の掛金が月額3万円の理由について書いてみました。

3万円という金額に意味があるわけではなく、優先順位が高くないので、上限の7万円にはしていないということでした。

もちろん、優先順位が低くても、7万円掛けられる人もたくさんいると思いますが、わたしの場合はそうではないので、3万円という金額にしています。

あとどのくらい所得が増えたら掛金を増額するかは決めていませんが、仮に所得が増えても、月額3万円のままでもいいかなと思っています。

月額3万円であれば、もらうときに税金もほとんどかからないですから。

掛金の適正額は人によってそれぞれです。

自分にとっていくらの掛金にするのがいいかを考えて決めるようにしましょう。

【編集後記】

アイキャッチ画像は、畳のうえで寝る8カ月の娘です。

最近、上の娘(2歳4か月)に似てきました。


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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。