会社を設立しようと思ったら、最初に会社名を考えますよね。どんな会社名がいいのでしょうか。
前か後ろに「株式会社」または「合同会社」をつける
会社の名前は、「○○株式会社」「○○合同会社」または、「株式会社○○」「合同会社○○」のように、前か後ろに、「株式会社」または「合同会社」をつけることになっています。
前にするか後ろにするかは、好みで決めます。名前によって、響きがいい方を選べば問題ないでしょう。
株式会社が前につく会社を「マエ株」、後ろにつく会社を「アト株」なんて言ったりします。完全な話し言葉ですね。有名な会社でも、マエ株の会社もあれば、アト株の会社もあります。
ちなみに税理士事務所の場合は、正式には「○○ △△税理士事務所」または「税理士○○ △△事務所」になります。苗字だけではなく名前も入れたフルネームが原則となります。
わたしは、言葉の響きを考えて事務所名を「氏名 + 税理士事務所」としました。
ローマ字や数字でもよい
若い人はローマ字や数字を当たり前と思うかもしれませんが、平成14年の商業登記規則等の改正前までは、ローマ字はダメだったのです。
現在はローマ字だけの会社や、数字だけの会社でも大丈夫です。
例えば、本日9月9日は「チョロQの日」ですから、チョロQを扱う会社を設立するのに、99株式会社という名前でも設立できるのです。
最近はほとんど聞かなくなりましたけど、それでもたまに、「ローマ字でいいんだぁ」と言うお客様もいらっしゃいます。
いつからか、カタカナやローマ字の会社が増えました。感覚では、新しく設立される会社の8割くらいが、カタカナまたはローマ字の会社です。漢字の名前は本当に少なくなりました。
逆に少ないから目立つかもと思うかもしれませんが、以前からある漢字の名前の会社がいくらでもありますので、目立つということもないでしょう。
奇をてらうよりは、名前で何をしている会社かわかった方がいい
カタカナ、ローマ字または数字で恰好いい名前にしたいと思う人もいると思いますが、会社名は名前を見ただけで何をしている会社かわかった方がいいと思います。そういう意味では漢字のほうがわかりやすいかもしれません。
逆に海外との取引が多い会社では、カタカナかローマ字のほうがいいと思います。
○○工業、○○建設、○○不動産など、名前+営んでいる業種を会社名にすると、何をしている会社かすぐにわかります。
もちろん、カタカナやローマ字でも何をしている会社かわかれば、問題ないでしょう。
不動産会社なら、○○エステートとか、食品会社なら、○○フードとかは以前からよくあります。
文字数もあまり多くないほうがいいでしょう。社名を覚えてもらえない可能性が高くなります。
とくに、ローマ字の場合は長くなりがちですので、気をつけましょう。
そうはいっても、自分で会社の名前を決めることは一生に一度あるかないかのことですので、好きな名前にするというのも、もちろんありでしょう。
会社の名前を変えると、登記が必要だったり、色々な変更の手続きをしなければいけませんが、変更できないというわけではありません。
いざとなったら、変更もできるというくらいの気持ちで、自分の納得のいく名前にするようにしましょう。