3月2日にこんな記事を書きました。
宅配業者が、ドライバーの犠牲のもとに低価格で業務を請け負っていては、続かないという記事でした。
そして、その記事の中で、鎌倉投信が運用している「結い 2101」についても触れました。
「結い 2101」とは、いい会社に投資をする投資信託で、わたしも少額ながら保有しています。
「結い2101」はもう何年もほったらかしにしていたのですが、ふと思い出しました。「結い2101は、ヤマト運輸を組み入れていたよなぁ。」と。
早速、確認してみると、ヤマト運輸ではなく、ヤマトホールディングスを組み入れていました。
鎌倉投信のホームページによると、「経営理念が脈々と受け継がれる会社」として、紹介されています。
ドライバーが疲弊していると聞くと、今流行りのブラック企業と思いがちですが、ヤマトは、価格の見直しを図ったり、未払い残業代を支払おうとしたり、イメージは悪くありません。
新卒採用を3割増にするというニュースもあります。
ただし、未払い残業代については、ヤマトのホームページで確認したところ、当社の発表にもとづいたものではないと否定しています。
ネットや、SNSの反応を見ていても、ヤマトのドライバーに対しては同情的な意見が多いように思います。
わたしも、宅配業者の中では、ヤマトのドライバーの印象が一番いいです。
おそらく、そう思っている人が多いということでしょう。
そして、多くの人が好印象を抱いているのは、ヤマトという会社よりも、ヤマトのドライバーに対してではないでしょうか。
現場の人の大切さを経営陣もわかって欲しいなぁ、とも思います。
ヤマトとは反対に、AMAZONに対しては厳しい意見が目立つように思います。
AMAZONは強すぎるから、叩かれるということもあるのかもしれません。
しかし、AMAZONが勝手に価格を決めているわけではなく、ヤマトとAMAZONの双方の契約で価格を決めているでしょうから、一方的にAMAZONが批判されるのもどうかと思います。
ヤマトが、荷物の量などの判断を誤ったということではないでしょうか。
しかし、会社として改善しようとしているようですので、今後に期待しましょう。
いい会社ってなんだろう?と思って記事を書いているのですが、完璧な会社なんてあるはずがありません。
いいところも悪いところもあるのが当たり前です。
ドライバーが疲弊している=悪い会社と単純に考えるのは違うと思います。
いい会社に投資している「結い 2101」が投資をしているからいい会社というわけでもないでしょう。
いつも配達してくれるドライバーがいい人だから、いい会社というのも違う気がします。
そもそも、株主、経営陣、従業員、取引先その他の関係者にとって、それぞれいい会社は違うでしょう。
株主にとっては、利益を出して配当を多く出したり、株価が上がるのがいい会社であり、従業員にとってのいい会社とは、労働条件が良かったり、融通がきく働き方ができたりする会社のことでしょう。
取引先にとってのいい会社とは、安定して取引をしてくれる会社であり、社会にとっていい会社とは、環境に優しい会社であったり、障害者の雇用に積極的な会社だったりするでしょう。
こう考えてみると、いい部分が多く、悪い部分が少ないのがいい会社なのかもしれません。
最後に、世間一般的にいい会社と言われいる会社が、自分にとっていい会社とは限らないということは言えると思います。
また、表向きはいい会社に見えるけど、実際は・・・という会社もあるでしょう。
一口に「いい会社」といっても、色々な会社があると思いましょう。
【編集後期】
昨日今日と、青色申告会で決算指導会に参加しました。
2日で20人くらいの方の確定申告書のお手伝いをしました。
青色申告会に来る方は農家の人が多いですね。