ひとり税理士の井ノ上陽一さんの本が同時期に2冊出されたので、早速津田沼の丸善に行ってゲットしてきました。
丸善は、千葉県内ではかなり大きな書店です。
ひとり税理士のIT仕事術
「ひとり税理士のIT仕事術」は、「税理士」と書いてあるコーナーの棚に3冊並んでいました。
著者の井ノ上さんは、この「ひとり税理士のIT仕事術」を出す2年前に「ひとり税理士の仕事術」という本を出版されています。
仕事術が白い本だったのに対し、IT仕事術は黒い本となっています。
黒い色のせいか、手に取ってみると前作より一回り小さいように感じました。
しかし、家に帰って前作と比べてみると、同じ大きさでした。
黒だと締まって見えるせいでしょうか。
写真で見ても、なんだかIT仕事術の方が小さく見えますよね!実際は全く同じ大きさです。
写真ではわかりづらいですが、前作が右開きなのに対して、IT仕事術は左開きです。
左開きということは、横書きで書かれているんですね。
ITということで、カタカナやアルファベットが良く出てくるので、横書きになったのでしょうか。
表紙のヤシの木の下でリュックを横に置いて、ノートPCを操作しているイラストがクールですね。
内容は、前作がひとり税理士のマインドについて書かれている部分が多かったのに対して、IT仕事術は名前の通り、ITの実践的なことに関する部分が多くなっています。
井ノ上さんと言うとひとり税理士のイメージが強く、本のタイトルにも「ひとり税理士」という言葉がついています。
しかし、この本はひとり税理士でなくても参考になることが多く書いてあります。
売上や人をどんどん増やす拡大を目指すスタイルの人には参考にならないかもしれませんが。
わたしは、今は一人ですが、一人にこだわっている訳ではありません。
いずれは人を雇うことになるかもしれません。それでも、この本はとても参考になります。
前作を買った時は、100人以上いる税理士事務所に勤務しているときでしたが、そこでも、前作の本に書かれていることがいかせるなと思っていました。
ちなみに、わたしは、前作の本を読んで、初めて井ノ上さんのことを知りました。
今では、普段から井ノ上さんのブログを読んでいるし、セミナーにも参加をしたことがあるので、全く新しいことはあまり書いてありません。
しかし、本では色々なことが整理されて書いてあるので、本を読むことによって、今まで自分が何が出来ていて何が出来ていなかったのかが整理されます。
例えば、以前からEvernoteを使おうと思っていましたが、使えていませんでした。
IT仕事術を読んで、とにかく使ってみようと思いました。
他にも、DroppboxやGmailは使っているけれども、まだまだ使い方に工夫の余地があるということを再認識しました。
また、書いてあることをすべて実践しようと思う必要はないと思います。
何を実践するかは、読んだ人次第ということでいいのではないでしょうか。
わたしの場合は、ポモドーロ・テクニックなどは、今のところはいいかなと思っています。
なかなかこのような、具体的に書いてある税理士の仕事術のような本はないので、開業している税理士だけでなく、税理士事務所で働いている人、税理士を目指している人にとって、有用な本だと思います。
IT仕事術を読んで、前作を読んでないという人がいたら、前作の「ひとり税理士の仕事術」も読んでみることをおすすめします。
ひとり税理士の基本的な部分が書かれていて参考になると思います。
フリーランスとひとり社長のための経理をエクセルでトコトン楽にする本
こちらは、税理士向けではなく、フリーランスやひとり社長向けの本となります。
わたしもフリーランスと言えるので、対象と言えば対象ですね。
今や書店に行くと、エクセル本は数多く並んでいてどれを読んだらいいのか迷ってしまいます。
しかし、こちらの本はエクセル本のコーナーではなく、会計とか決算書について書かれているコーナーに並んでいました。
写真ではわかりづらいですが、5冊ありました。
本の最初に、「レベル10までの機能があるうちのレベル2程度がマスターできれば充分」と書いてあります。
その通りだと思います。
エクセルにそれほど強くないわたしがレベル10を目指しても、途中で挫折してしまいます。
そういう意味では、エクセルコーナーに並んでいる多くの本よりも、この本を読んで、レベル2の力を身につけた方がいいでしょう。
こちらも、実戦的な内容が書かれています。
普通のエクセル本では、色々なことが書いてありますが、そのまま自分が使うかというとそうではありません。
しかし、この本に書かれている内容は、そのまま使えることが多いです。
本を見ながら試してみて、自分なりにアレンジしていけばいいのではないでしょうか。
少なくても、売上のデータと、月次推移表はエクセルで作ってみようと思いました。
こちらの本も「フリーランスとひとり社長のための」となっていますが、小規模の社長であれば、ひとり社長でなくても参考になると思います。
井ノ上さんの書かれる本には、井ノ上さん自身が実践していることが書かれています。
ひとり税理士や、フリーランス、ひとり社長以外の人にも参考になることが多く書いてあるので、多くの人に手に取って欲しい本です。
だからと言って、本に書いてあることを全てそのまま真似をするというよりは、自分の状況に当てはめてみて、役に立つと思ったことを実践すればいいのではないでしょうか。
実際にやっていることと、本に書いてあることが違う人もいるかもしれませんが、そういう本には説得力がありません。
わたしも、ブログを書いているので、実際にやっていること、思っていることをこれからも書き続けていきます。
【編集後記】
サッカー日本代表がワールドカップ出場を決めました。
今まで勝てていなかったオーストラリアに勝っての出場はうれしいです。
しかも、井手口選手のゴールは、今後日本代表の中心選手になるだろうと思えるような素晴らしいゴールでしたね!