税理士は、年36時間の研修受講をしなくてはいけないことになっています。
なっていますと言っても、義務になったのは最近のことです。
個人的には、この36時間の義務には疑問があります。
税理士として仕事を続ける以上、勉強も続けなくてはいけません。
ですから、研修を受講するということはわかります。
しかし、それを義務とすると、色々な問題があるように思います。
何をもって研修というのかということです。
わたしは、税理士として仕事をするうえで、本を読んだり、インターネットで情報を得たりします。
本を読んだり、ネットで情報を得ることで、研修と同様の効果を得ることも可能だと思っています。
同様の効果を得ることはできても、本を読んだり、ネットで情報を得ることは、研修受講としてカウントされません。
税理士会連合会が認定したものだけが、研修受講としてカウントされます。
確かに、自分で本を読んで勉強したと言っても、他人からみたら、本当に勉強をしたかどうかはわかりません。
だから、他人から見てもわかるように、そういった基準が作られるのは仕方のないことかもしれません。
でも、何かスッキリしないんですよね。
そして、研修はインターネットでも受講できます。
このインターネットの受講にも問題点があります。
インターネットの受講では、本当に受講しているかどうかわからないという点が問題です。
ホームページにアクセスして研修の動画を流しておけば、その間に他の仕事をしようと思えばできてしまうからです。
結局、本を読むのと同じように、インターネットの受講でも、本当に受講しているかどうかはわからないんですよね。
実際に研修に参加していても、きちんと話を聞いて勉強しているかどうかはわからないので、結局はどの方法で勉強しようが、他人にはわかりようがないということです。
研修受講の目的は、研修による自己研鑽によって業務品質の維持・向上を図ることです。
本当にこのような目的を果たそうと思うのであれば、定期的に試験でもやった方がいいのかもしれません。
しかし、それも簡単なことではありません。
こういったことを書きながらもわたし自身が、どういった方法が一番業務品質の維持・向上を図れるのかという確かな解答を持っている訳ではありません。
ただ、自分自身は自分にとって良いと思う知識などを身に付けたいと思っています。
その形は、本を読むことであったり、インターネットで調べたりすることが多いです。
そこにちょっとした疑問を感じてしまいます。
研修の受講が義務になったのは最近のことなので、今後色々と制度が改善されていくことになるのではないかと思っています。
本来の研修受講の目的に合った制度に改善されていくことを希望します。
税理士全体がどうということは言えませんが、自分自身の業務品質の維持・向上については、自分で責任を持って行っていきたいと思います。
【編集後記】
習志野高校は千葉県初の選抜優勝とはなりませんでした。
残念ですが、決勝まで行ったのだから素晴らしいことですね。
千葉ロッテも負けずに素晴らしい戦いを見せてくれればいいのですが・・・