安い方がいいという需要はあるのが当然だが、安いのには理由があるのが通常

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色々なものやサービスの値段が安くなっています。

もちろん、値段が上がっているものもありますが、安くなっているものの方が多い印象があります。

さすがに食料品などは値上げ(もしくは同じ値段で量が少なくなっている)が目立つように思いますが、サービスなどの値段は下がっているものも多くあります。

安い方がいいという需要があるのは当然だと思います。

しかし、安いには安いなりの理由があるのが通常です。

安い方がいいと思うのは普通

他のお店で買ったら、150円や200円くらいしそうなものが100円で買える。

あるいは、他のお店では500円単位でしか売っていないようなものが、小分けになっていて100円単位で売っている。

100円ショップにはこのような魅力があります。

もちろん、1品100円で買えるというお得感があります。

しかし、100円ショップと同じ商品構成のお店が、100円ではなく80円で売ったらどうでしょうか。

大抵の人は、80円ショップで買い物をすると思います。

同じ商品なら安い方が良いと思うのは当たり前のことです。

税理士事務所でも同じことが言えます。

顧問料が年間50万円の税理士事務所と年間30万円の税理士事務所があって、サービス内容が同じだとしたら、30万円の税理士事務所を選ぶのが通常です。

通常は安いのには理由がある

他の税理士事務所が大体50万円くらいで行っているサービスを30万円で行っている税理士事務所があったとします。

では、この場合に、喜んで30万円の税理士事務所を選ぶのが良いのでしょうか。

そこは値段だけで判断せずに、サービスの内容や、安い理由を考えた方がいいと思います。

他が50万円でやっているサービスを30万円でやるには、何か理由があるはずです。

その理由がわからない状態で、ただ安いから選ぶのでは、後悔することになるかもしれません。

安い理由として、次のようなことが考えられます。

1.ほとんどボランティアでやっている(儲けようという気がない)
2.相場をわかっていない(あまりないとは思いますが)
3.サービスの質を値段相当に落としている
4.サービスの質を値段以上に落としている
5.サービスの質が、最早サービスとして成立していないレベル
6.効率化をしていて、その値段でも利益がでる
7.人を安く雇って薄利多売で利益を出している

この中で、選んでも問題ないと思えるのは、3と6の理由で安くしている場合でしょう。

他の理由で安くしている場合は、ただ安いという理由で選ぶのは危険です。

1、2、4、7はサービスの継続性にかなりの疑問がつきます。

4はサービスの質が悪いことによるデメリットが大きいと思いますし、5は選んではいけないレベルです。

安い理由がわかれば、比較的安心して依頼をすることができますが、理由を知らずに値段だけで決めると、失敗する可能性が高くなります。

事前に安い理由がわからない場合は注意

繰り返しますが、安いのには理由があります。

その理由が事前にわかるのであれば、事前に調べればいいということになります。

しかし、事前に理由がわからないこともあります。

実は、税理士事務所のサービスは事前にわかりづらいです。

まず、担当者によってサービスの質が変わることがあります。

いくら業務の標準化をうたっている税理士事務所でも、全ての担当者が全く同じサービスを提供できるかというと、そういう訳にもいかないでしょう。

また、担当者が変更になる可能性もあります。

その他にも、コミュニケーションの質や、そもそも自分に合うかどうか、などを事前に知ることは難しいです。

インターネットやSNSで情報を発信している税理士事務所もありますので、そういった情報は事前に調べておいた方が良いでしょう。

ただし、価格の安い税理士事務所のサービスの質が悪く、価格の高い税理士事務所のサービスが良いとも限らないので、その点にも注意が必要です。

安くて良いものはあまりないけど、高くて悪いものはたくさんあるということも知っておいた方がいいでしょう(税理士事務所のことではなく、一般論です)。

まとめ

商品を買うときや、サービスを選ぶときに、価格は判断をする際の重要な要素になることは間違いありません。

しかし、価格だけで決めることもおすすめできません。

価格とサービスの内容が釣り合っているのが通常ですが、そうではないことも多くありますし、そもそも自分に合うかどうか、あるいは自分が求めていることかどうかも大切な要素です。

安いからこのくらいのサービスで十分と思えるのであれば、それでいいでしょうし、安くてもサービスが不十分と思えば、少し高くても、サービスが充実しているところを選んだ方が良いでしょう。

今回の記事も、ツイッターなどでの議論をもとに気になったことを書いていますが、ツイッターではどうしても前提条件が不足していて、議論が雑になってしまうように思います。

前提条件が違うのに同じ土俵で議論をしても話がかみ合いません。

人によって高い安いの基準は違いますし、求めるサービスの内容や質も変わります。

自分に合ったサービスや商品を適正な価格で購入できるように調べることが基本かなと思います。

商品やサービスを提供する側も同じことが言えます。

適正な商品やサービスを適正な価格で販売することで選んでもらえますし、継続性にもつながるのだと思います。

【編集後記】

千葉ロッテはソフトバンクに勝ち越し、貯金を1として、2位タイにつけています。

まだ5月ですが、昨年一昨年と違うのは打線ですね。

ある程度点が取れる期待があるので、見ている方も楽しめます。

この調子で1年頑張って欲しいですね。

庭の桃の木には、もう桃の実がついています。


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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。