商売を始める前にビジネスモデルは考えておいた方がいい

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商売を始めるときに、何となく始めてしまう人もいると思います。

何となく始めて利益が出ればいいのですが、そもそも利益が出ないビジネスモデルや、利益を出すのが難しいビジネスモデルもあります。

商売を始める際には、ビジネスモデルを確認しておきましょう。

まずは売上げ

まずは売上げをあげることを考えます。

売上げがなかったら、利益が出ることは絶対にありません。

税理士業で言えば、法人の顧問先に対する売上げ、個人事業主に対する売上げ、相続税申告業務の売上げなどがあります。

どうやって法人のお客様を獲得するか、どうやって個人事業主のお客様を獲得するか、どうやって相続税申告のお客様を獲得するかを考えます。

色々な人に会って紹介をしてもらうのか、ホームページで営業をするのか、ダイレクトメールを送るのか、広告や看板を利用するのか、様々な方法があります。

どういった方法で売上げをあげるのかを十分に考えて、まずは最低限の売上げを確保することに最善を尽くしましょう。

粗利を考える

売上げがあがったら、粗利を考えます。

税理士業で言うと、税理士業は仕入れが少ないので、粗利のことはそれほど気になりません。

売上げに近い数字が粗利になります。

ですから、ここでは小売業を例に取ります。

1個7,000円で仕入れたものを10,000円で売れば、粗利率が30%ということになります。

粗利を考える際は、このように率で考えることが多いのですが、率だけではなく絶対額も考えなくてはいけません。

例えば、1個5,000円で仕入れたものが1万円で売れれば、粗利率は50%です。

小売業で粗利率50%は高い方ですから、喜ぶかもしれません。

しかし、粗利を考える際は、率だけでは足りません。

特に、開業当初は粗利の絶対額が必要になります。

先ほどの粗利率50%の場合で、月に粗利が50万円は必要だとしたら、この商品を月に100個は売らなくてはいけません。

もし、この商品はどんなに頑張っても月に10個しか売れないのだとしたら、これだけでは商売として成立しないことになります。

対して、先ほどの例で、粗利率30%の商品ならば200個売れるということであれば、粗利は60万円になり、必要とする粗利の絶対額をクリアすることができます。

粗利率は大切なのですが、まずは必要な粗利の絶対額をクリアすることが大前提です。

どこまで増やせるか、又はどうやったら増やせるか

売上げがあがり、粗利の最低限の絶対額もクリアしたとします。

次は、そこからどこまで伸ばせるかということも検討が必要です。

税理士業を例に取ります。

税理士業は、自分1人で仕事をしている場合は、基本的には自分の時間を使って売上げを稼ぎます。

自分の時間を使わずに売上げをあげることはほとんどありません。

時間は限られてますから、自然と売上げの上限額も決まってしまいます。

自分の時間単価が10,000円だとして、月に150時間働くのであれば、売上げの上限額は、150万円ということになります。

この場合の時間単価は、直接売上げを生まない時間も考慮しなくてはいけません。

自分の経理や事務作業なども含めた時間単価ということになります。

ですから、1時間でできる作業に対する売上げは1万円という訳にはいきません。

一ヶ月でに売上げに直接関係する時間が100時間で、直接売上げには関係しない時間が50時間の場合、1時間でできる作業の売上げを15,000円にしないと、時間単価で10,000円をクリアできないことになります。

自分1人の場合で、時間単価1万円、月に150時間働いた場合の売上げが150万円です。

これ以上に売上げを増やしたいと思ったら、別の方法を考えなくてはいけません。

別の方法としては以下のことが考えられます。

・時間単価をあげる
・作業効率をあげる
・パートさんを雇い、事務作業はパートさんにやってもらい、自分が直接売上げに関係する時間を増やす

拡大を目指すのであれば、さらに色々なことを考えなくてはいけません。

まとめ

商売(事業)を始める際は、ビジネスモデルを事前に考えておきましょう。

そもそも利益が出ないビジネスモデルで商売をしてしまうと、ただただ疲弊してしまいます。

ただ疲弊するだけでなくお金も失うことになりかねません。

その商売でどこまでの利益を上げることができるのかを考えておいた方がいいでしょう。

もちろん、ある程度やってみなくてはわからないという部分もあると思います。

しかし、そのわからない部分は、必要な粗利の絶対額の先でないといけません。

必要な粗利の絶対額の手前がやってみないとわからないというのでは、心もとないです。

そうは言っても、事業開始時点で、実際に予想通りの売上げがあがるかわからないという場合もあるでしょう。

そういった場合は、とにかく売上げをあげることを最優先に考えましょう。

売上げがなくては何も始まりません。

【編集後記】

今月は病院(歯科を含む)に行くことが多いです。

自分のためだけではなく、親族の送迎も含みます。

勤務時代だったら、ここまで病院に行くことは難しかったかもしれません。

独立をすると、仕事の調整をしてこういった時間の使い方もできるのが良いところですね。


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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。