昨日、税理士事務所のホームページをリニューアルしました。
ホームページのリニューアルに合わせて、相続税申告の料金体系をシンプルでわかりやすいものに変更することにしました。
相続税申告の料金を決めることは簡単ではない
相続税申告の料金を決めることは簡単ではありません。
なぜならば、相続税の申告はお客様によって様々であり、税理士側の作業量などもケースによって随分と差が出るからです。
一般的には、財産の総額、相続人の数、土地の数、その他の事情などをもとに税理士報酬を決めることが多いと思います。
しかし、これだけでは簡単に決めることができません。
財産の種類によっては、評価の手間が変わりますし、そもそもすべての財産を把握することの手間もケースによって様々です。
相続人の数についても、ただ人数によって大変さが変わるという訳でもなく、相続人が遠方にいるとか、連絡がつきにくい相続人がいるとか、状況によって大変さが変わってきます。
また、遺産分割が決まっているかどうか、あるいは遺産分割でもめているかどうかなどでも大きく変わってきます。
そして、土地についても、単純に土地の数だけで大変さが変わる訳ではありません。
評価の難しい土地もありますし、遠方の土地を実際に見に行かなくてはいけないこともあります。
ここに書いたこと以外にも、料金を決める要素がたくさんあるのです。
ですから、もし、お客様に対して完全に平等になるように相続税申告の料金を決めようと思っても、簡単にはいかないのです。
お客様の視点で考えると
相続税申告の料金をお客様の視点で考えると、どうするのがいいでしょうか。
もし、すべての手間や事情を考慮して平等に料金を決めようとしたら、色々なことをヒアリングしてからでないと料金が決まらないということになります。
作業を進めていかないとわからないことも出てきますので、料金が確定するのは、随分と後になってしまいます。
しかし、作業量や色々な事情に見合った料金になるという点では、平等と言えます。
逆に、料金体系をわかりやすくすれば、多くのお客様は、最初の段階で料金を知ることができます。
もちろん、場合によっては追加料金が発生することもありますが、多くのお客様は最初に提示した料金通りになります。
お客様によっては、手間がかからない申告だからもっと安くできたんじゃないかということがあるかもしれませんし、その逆で、手間がかかる申告の場合は、税理士側が割に合わないということもあるでしょう。
どちらにもメリットデメリットがありますので、一概にどちらが良いとは言えません。
相続税申告の料金体系をわかりやすくした理由
弊事務所では、相続税申告の料金をシンプルでわかりやすいものにしました。
弊事務所は、千葉県四街道市にある「まちの税理士事務所」で、相続税を専門としている税理士事務所ではありません。
相続税の依頼をして頂くお客様は、相続税専門の税理士を探している訳ではなく、近くの税理士を探しているというケースが多いです。
そのようなお客様にとっては、料金体系はわかりやすいものにした方が良いと判断したので、料金体系をシンプルでわかりやすいものに変更しました。
申告の内容につきましても、遺産分割でもめているとか、評価が難しい土地をたくさん持っているというようなお客様は多くありません。
8割のお客様が、追加料金が発生せずに、価格表の料金でおさまるようにと考えました。
イメージとしては、不動産は自宅のみ、相続人は3人以内、財産の総額が2億円以下といった方を想定して、そのような方になるべく追加料金が発生しないようにと考えて設定しました。
土地が1つあれば料金が加算される、あるいは相続人が複数であれば料金が加算されるということだと、料金がわかりづらいものになってしまいます。
まとめ
相続税申告の料金体系を見直しました。
弊事務所のまちの税理士事務所としての特性を考慮し、料金体系をシンプルでわかりやすいものにしました。
狙いとしては、8割以上のお客様が価格表の料金から追加料金が発生しないようにと考えました。
遠くの相続税専門税理士に依頼するほどではなく、近くの税理士に依頼したいという方にご検討いただけたらと思います。
【編集後記】
天気の悪い日が続いています。
ここまで天気が悪いのも珍しいですね。
お米屋や野菜などに影響が出なければいいのですが。