税理士には、登録の形態だけでも、開業税理士、(税理士法人の)社員税理士、
所属税理士の3種類があります。
開業税理士とは個人事務所の所長、税理士法人の社員税理士とは、株式会社でいう役員みたいな感じです。
複数の税理士で税理士法人を作り、その役員(正確には社員)になります。
複数の社員税理士の中の1名以上の人が代表社員税理士となります。
株式会社でいう代表取締役です。
代表社員は1人とは限らず、複数いる税理士法人もあります。
所属税理士とは、開業税理士の事務所、あるいは税理士法人に所属する税理士を言います。
簡単に言うと、個人事務所、あるいは税理士法人の従業員みたいな感じです。
ここでは、開業税理士、社員税理士のうちの代表社員税理士を独立している税理士と言い、社員税理士のうち、代表社員税理士以外の社員税理士、所属税理士を独立していない税理士と言うこととします。
独立している税理士の方が優れている訳でもない
独立している税理士と独立していない税理士とで、どちらが優れているということはないと思っています。
一般的には、独立している税理士の方が優れていると考えている人の方が多いかもしれません。
しかし、個人的には、そんなこともないと思っています。
勤務をしている税理士の中にも優秀な税理士はたくさんいると思いますし、独立をしている税理士の中にもそれほど優秀でない?税理士もいるかもしれません。
独立をしている税理士の方が稼いでいる訳でもない
独立をしている税理士の方が稼いでいるというイメージもあるかもしれません。
しかし、この点でも、そうとは限らないと思います。
平均所得でみれば、むしろ、所属税理士の方が高いのではないかとも思います。
私自身、独立して3年が経ちますが、勤務時代の所得を超えていません。
正確に言うと、わたしの場合は、所得ではなく、独立後の青色申告特別控除前の所得金額と、勤務時代の給与所得の収入金額を比較しています。
独立している税理士の中にはたくさん稼いでいる人もいるので、そのイメージに引っ張られると思いますが、それ程稼いでいない開業税理士も多くいるので、平均で見れば、所属税理士の方が所得が高いかもしれないと思っています。
平均にあまり意味はないと思っていますが、イメージを否定するために平均の話をしました。
実際には、開業税理士で1,000万円稼げてない税理士も多くいると思いますし、所属税理士で1,000万円以上稼いでいる税理士も多くいると思うので、どっちが稼いでいるということは、やはり言えないと思います。
差があるとしたら、働き方
独立している税理士と、独立していない税理士の差として一番大きな差は働き方かもしれません。
わたしは、独立をして働き方がガラリと変わりました。
仕事の内容はほとんど変わっていません。
勤務時代から、まちの税理士としてやっていることはほとんど同じです。
しかし、働き方は変わりました。
働き方を選べるということが言えると思います。
自宅近くに事務所を借りたので、通勤時間は車で7分程度です。
満員電車に乗ることもありません。
お客様も近くの方が多いので、移動時間もそれほど気にしなくて済みます。
労働時間も、勤務時代よりも短くなりました。
娘が産まれて毎日お風呂に入れていますが、勤務をしていたら、毎日娘をお風呂に入れることもできなかったかもしれません。
ただし、働き方についても、人それぞれです。
独立をしている税理士がみんながみんな働き方が改善される訳ではありません。
中には、独立をしてからの方が勤務時代よりも長時間働く人もいます。
どっちがどっちという訳ではなく、働き方の選択ができるのが独立しているということかもしれません。
まとめ
税理士になって、独立をするかどうかで迷っている人もいると思います。
わたしは、独立している税理士と、独立していない税理士との差は、独立をしているか独立をしていないかの差だと思っています。
どっちがより優れているという訳でもなく、どっちがより稼げるというものでもないと思います。
差があるとしたら、自分で働き方の選択ができることです。
何となく、独立に高いハードルを設定してしまって独立を躊躇しているのだとしたら、ハードルを高くし過ぎずに、どちらがいいかを考えてみるといいと思います。
【編集後記】
日曜日に南房総へドライブに行ってきました。
アイキャッチ画像は、道の駅ちくら潮風王国で撮ったものです。
雲が多いですけど、めちゃめちゃ暑かったです。
まだ記憶には残らないと思いますが、娘に海を見せることができて良かったです。
記念に足をちょっと海につけてあげました。