普通に前に進んでいるだけでは後退しているかもしれない

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自分のペースで前に進んでいるつもりでも、周りのスピードが自分のペースよりも早ければ、自然に後退していきます。

自分では前に進んでいるつもりでも、実は後退しているということがあるのです。

時代の変化はどんどん早くなっている

世の中が時速10kmで進んでいると思っていて、その中で、自分は時速12kmで進んでいるから、少しずつではあるが前に進んでいると思っていたとします。

しかし、世の中の時速は加速していますから、いつの間にか世の中が時速15kmで進んでいて、自分はどんどん後退しているということもあり得ます。

野球に例えると、科学やトレーニング方法、技術、道具の進化などでどんどんレベルが高くなっています。

例えば、30年前であれば、140km台後半のストレートを投げるピッチャーは速球派と言われていたと思います。

しかし、今では、150km台半ばくらいを出さないと速球派とは言えない時代になっています。

自分の中の常識が30年前で止まっていて、自分の球速が140kmから145kmに上がったからと言って、速球派とは言えないのです。

実際の球速は上がったとしても、相対的な球速は下がっていると言えます。

この世の中の変化のスピードは時代とともに加速していると思います。

極端な話をすると、縄文時代では何百年という単位で進化していたようなことが、今では数年で進化していると言っても過言ではないかもしれません。

ここ数十年を見ても、車は、ガソリン車からハイブリッド車になり、ハイブリッド車から電気自動車になろうとしています。

電話は、固定電話から携帯電話になり、スマートフォンになりました。

インターネットの発達により、今ではインターネットで様々な物が買えるようになり、実店舗を持った小売店はどんどん苦しくなっています。

20年前や10年前のスピード感で前に進んでいたのでは、いつの間にか、どんどん後退してしまいます。

少なくとも3年から5年後の業界は想定しておきたい

税理士業で言うと、10年後や20年後がどうなっているかはわかりません。

10年後はわからなくても、3年から5年後のことくらいは、どうなるか把握しておきたいものです。

わからなくても、周りの人よりも早く気づけば、変化に対応しやすいですし、逆にチャンスになるということも考えられます。

戦法によっては、人の前は走らないけれど、先頭グループについていくことに集中するという方法も考えられます。

変化の激しい時代では、この戦法はかなり有効ではないかと思っています。

税理士業で最近の変化と言うと、クラウド会計やRPAなどがあります。

クラウド会計メーカーは、ただクラウドを利用するというだけでは済まなくて、様々なサービスを提供することで、お客様を囲い込むような手法を取っています。

囲い込む手法自体は、今まででもあった手法なのですが、今までは税理士事務所経由でお客様を囲い込むという感じでした。

個人的にはクラウド会計は、メーカーが直接お客様を囲い込むように変化するのかなと思っていましたが、この点はどうやら予想が外れて、結局今までのメーカーと同じように税理士事務所主導で囲い込む形になってきています。

結果として、何が変わるかと言うと、会計ソフト周辺のメーカーのシェアが、このあと大きく変わる可能性があると思っています。

クラウド会計が登場したときに、クラウド会計を利用して大きくお客様を増やした税理士事務所がありますので、何か変化が起こるときは、そういったチャンスが発生する可能性があります。

自分が先頭を走れば、そのチャンスの恩恵を大きく受けることができますし、先頭グループについていれば、それなりの恩恵を受けることができるでしょう。

もちろん、先頭を走っていて、チャンスと思ったことが失敗に終われば、大きなダメージを受ける可能性もありますが。

話がだいぶそれてしまいましたが、自分がいる業界の変化については、アンテナをはって、できれば3~5年後の将来は予測できるようにしておいた方が良いでしょう。

変わらないものもある

世の中変わるものもあれば、変わらないものもあります。

その変わらないものというのは、とても大切なものだったりします。

例えば、人の感情。

嬉しい、悲しい、楽しい、つらい、面白い、など人には感情があります。

この感情は今後も変わらないでしょうし、商売をするうえでもとても大切なものです。

世の中に合わせて変わらなければいけないことと、変わってはいけないこととの見極めも大切になります。

まとめ

わたしは自分で先頭を走っているとは思っていません。

どちらかと言うと、マイペースでオーソドックスなやり方で前に進んでいます。

しかし、オーソドックスなやり方をするからと言って、周りの変化を軽視している訳ではありません。

周りの変化を知っておかないと、あっという間に置いていかれる可能性があります。

というか、かなりの確率で置いていかれます。

ここがチャンスと思った時は、自分で先頭を走る必要もあると思います。

先行利益はとても大きいことがあります。

いつも先頭を走るというのは無理なので、先頭グループの動きには常に目を光らせつつ、勝負と思った時には、先頭を走る勇気も忘れずにいたいなと思います。

【編集後記】

アイキャッチ画像は、千葉市若葉区にある富田さとにわ耕園のコスモスです。

12~14日までがコスモスまつりとのことですが、昨日(6日)でもかなり綺麗に咲いていました。


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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。