同業者のSNSを見ていると、「この人は凄く成功しているなぁ」とか「いつも新しいことやってるなぁ」とか思います。
そういったSNSを見ていると、自分もやらなくちゃとか、自分は全然できてないとか焦ってしまうこともあるでしょう。
しかし、焦るのではなく、冷静に分析してみましょう。
本当に自分がそうなりたいか
例えば、ある税理士が「今月は新規の顧問先を10件獲得しました」とツイッターでつぶやいたとします。
これを見て「凄いなぁ」と思うでしょう。
しかし、自分自身に、「顧問先を月に10件獲得したいのか」と問いかけてみましょう。
月に10件獲得したいのであれば、月に10件獲得できるように頑張ればいいし、自分は月に1件獲得できればいいのであれば、そのつぶやきは無視しましょう。
税理士事務所の場合、月に10件も顧問先を増やすのは相当規模の大きな事務所です。
5人や10人の事務所で月に10件も顧問先が増えたら、仕事が回らなくなります。
そもそも、それ程のペースでの顧問先の獲得を目指しはしないでしょう。
ですから、自分とは状況も目的も違う人のつぶやきは参考程度に読むのが一番です。
「採用の募集をしたら30人から応募がありました」というつぶやきを見たとしても、冷静になりましょう。
「自分は30人も人が必要なのか?」と。
10人を募集するのと1人を募集するのでは、募集の仕方も変わります。
単に、凄いと思うことを自分にも同じように当てはめる必要はありません。
本当に自分がそうなりたいと思ったら、とことん真似てみるのも一つの手です。
凄いには原因がある
自分とは違うと言っても、凄いには原因があります。
顧問先を月に10件増やすことは凄いことだと思いますので、その原因を考えます。
そして、自分にも当てはめられることがあれば参考にしましょう。
例えば、新しい技術を導入することによって顧問先が集まっているのであれば、その技術を導入できるか検討しましょう。
また、特定の宣伝方法を利用することによって顧問先が集まるのであれば、その宣伝方法を検討しましょう。
自分とは状況などが違うと言っても、参考になる部分は多くあると思います。
凄いと思う人のことを分析をしない手はありません。
飲食店を経営している人が、美味しいと言われるお店の料理を食べて研究するのと同じことです。
業界の流れをつかむ
SNSで業界の流れもある程度つかむことができます。
最近では、拡大を目指す税理士法人が増えてきたなとか、M&Aが活発に行われているなとか、freeeを押す税理士はツイッターの使用割合が高いなとかいうことがわかります。
その流れに乗るというのでもいいですし、自分はその流れとはちょっと違ったところで勝負しようというのでもいいでしょう。
新しい技術などについての情報もわかったりしますので、試してみることもできます。
自分で試さなくても、実際に使っている人の声を聞くことができます。
まとめ
成功している人、頑張っている人のSNSを見ると、自分もと、焦ってしまうこともあります。
焦っても仕方ないので、そういったときは、逆に冷静になって分析してみましょう。
人の成功を見るのは気分が良くないという人もいるかもしれませんが、自分の参考になることも多いので、見ないよりは見た方がいいと思います。
また、ちょっと違った角度から見ると、表に出ている言葉とは違うことが見えてくることもあるでしょう。
そして、最終的には自分のためにいかせればいいと思います。
【編集後記】
赤ちゃんはちょっと目を離したすきに何でも口に入れてしまいます。
今日は、新聞紙をちぎって口に入れていました。
赤ちゃんの手の届く範囲に口に入れてしまう可能性のあるものは置いておかないようにしないといけないですね。
アイキャッチ画像は先日行ったDIC川村記念美術館にあった作品です。