「DIE WITH ZERO」を読んだ感想

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今日は元日、新年1発目の記事ということで、今年の抱負とか、目標とかを書こうかと思ったのですが、ちょっと面白い本を読んだので、その本を読んだ感想を書くことにしました。

わたしは、普段から、資産形成のためにインデックスファンドをつみたてましょう、ということを言っています。

この本は、その資産形成の一歩先、あるいは半歩先のことについて書いています。

アイキャッチ画像の写真を見るとわかりますが、帯には、「ゼロで死ね。」と書いてあります。

どういうことかというと、死ぬ時までに、自分のお金を使い切ることをおすすめしている本になります。

わたしは、普段から、老後のためのお金を準備しましょう、準備するには、低コストで世界中の株式に分散されたインデックスファンドをつみたてるといいですよ、ということを言っています。

ただし、老後から死ぬまでの間のお金のことについては、言っていませんでした。

この本では、そのことが書かれています。

ちょっと違う点は、老後からではなく、もっと前からのお金の使い方についても書いているということです。

まず、自分のお金を使い切って死ぬことについて、誤解する人もいると思いますが、自分の配偶者や子供たちにお金をあげないということではありません。

配偶者や子供のためのお金は生前に贈与しましょう、と書いてあります。

しかも、年老いてから贈与するのではなく、もっと早いうちに贈与することをすすめています。

それは、人は、若いうちの方がお金を有効に使えるからです。

なるほどな、と思いました。

確かに、70歳を過ぎてまとまったお金をもらっても、使い道は限られてしまいます。

それよりも、若いうちに、まとまったお金をもらえれば、有効に使うことができます。

著者は、お金の価値を最大化する年齢は、26歳から35歳だと言っています。

お金の価値が最大化するように子供に贈与をしようとしたら、30歳の時の子供であれば、自分が56歳から65歳までの間に贈与をすることになります。

自分の老後のためのお金がたくさんかかるかもしれないのに、この年齢のときに子供にまとまったお金を贈与をするのは、現実的にはなかなか難しいかなと思います。

ただし、考え方としては、良い考え方だなと思います。

わたしは、子供は、自分のためのお金は自分で稼ぐのが基本だと考えています。

ですから、基本的には、子供が成人するまでの間、もしくは、就職するまでの間の生活費は出すつもりですが、それ以降は、自分で何とかしろよ、という考えです。

その代わり、生き方だったり、お金のことについては、教えてあげたいと考えています。

しかし、それだと、子供がお金の価値が最大化する時を逃してしまうかもしれません。

でも、子供がお金の価値を最大化できるときに、自分が子供に贈与をするお金があるかという問題もあります。

多くの人は、その点が問題になると思います。

わたしの考えとしては、自分の老後の生活費がままならないのであれば、子供への贈与は控えた方がいいと思っています。

相続税を節約するために、生前贈与をする方の中には、そこまで贈与をしなくてもいいのではないかと思うこともあります。

でも、もしかしたら、その方は、お金の使い方をわたしよりもわかっているのかもしれません。

子供へのまとまったお金の贈与は、子供のためにならないと考える人もいると思います。

その点は、難しいです。

でも、自分の老後の生活費にめどが立ったのであれば、配偶者や子供へ早めに贈与することも有効だと、考えさせられました。

そして、自分のためのお金が残ったのであれば、それを使い切ることができるようにということもいい考え方だと思いました。

よく、引退したら夫婦で世界一周旅行をしたいというようなことを聞くこともあります。

しかし、どうせ世界一周旅行をするなら、引退後ではなく、なるべく早くに行った方が価値があるのかもしれません。

考え方として、面白い、考えさせられる本だったので、紹介してみました。

自分が、この本の通りにできるかどうかはわかりませんが、お金の価値を十分に味わえるうちに、お金を使うことについては実行していきたいと思います。

本の中で、著者は、貯蓄よりも長寿年金をおすすめしていますが、日本では、長寿年金、いわゆるトンチン年金には、それほどおすすめのものはないと思うので、この点は、別の方法で備えた方がいいと思います。

老後のためにお金を貯めるのもいいのですが、その先についても考えたいという人にとっては、おすすめの本と言えます。

【編集後記】

初詣は、人込みを避けるため、近所の神社に行きました。

子供2人は、何のことだかわからなかったと思いますが、家族4人で行けるうちは、毎年初詣に行きたいなと思います。

1月下旬ころを目途に成田さんにも行こうと思っていますが、コロナがどうなってるかちょっと心配です。


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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。