株価の大幅下落からもうすぐ1か月
6月27日に下記の記事を書きました。
英国のEU離脱で、6月24日には1日で日経平均株価が、1,268円も下がったのです。6月27日の記事で、この株価下落でも何もしないと書いたのですが、1か月経って株価はどうなったでしょうか。
わたしは毎月18日をつみたて日にしているインデックスファンドが4つあります。これらの4つのファンドの6月20日と7月20日の基準価額を比べてみましょう。(実際の約定日は1営業日から2営業日ほどずれますが、簡便的に20日の基準価額で比べました)
投資対象 | 6月20日 | 7月20日 | 増減 | 上昇率 | |
バランスファンドA | 世界株式、債券、リート | 16,428 | 17,086 | 658 | 4.01% |
株式インデックスファンドB | 世界株式(日本除く) | 15,750 | 16,587 | 837 | 5.31% |
株式インデックスファンドC | 新興国株式 | 18,399 | 20,125 | 1,726 | 9.38% |
株式インデックスファンドD | TOPIX | 8,039 | 8,374 | 335 | 4.17% |
基準価額を見て少し驚きました。4本のファンドとも、この1か月で基準価額が上昇しているのです。新興国株式については、10%近くも上昇しています。
大幅下落したからといって、慌てて売却しない
前回の記事で言いたかったことの一つは、慌てて売却しないことでした。結果論ですが、今回も売却する必要はなかったということです。つみたてを長く続けていけば、この程度の価格変動は普通にありますので、慌てないでいきましょう。
ただし、今回の下落で気持ちが落ち着かなくなってしまった人はリスクを取り過ぎていないか、再度確認しましょう。この場合にリスク資産を売却して減らす方法もありますが、売却せずに、安全資産をつみたててリスク資産の割合を下げたほうがいいでしょう。下がったときにリスク資産を売却してしまっては損失を確定させてしまうことになります。
当然、広く分散されたインデックスファンドを前提に話しています。個別株式ではそんなことは言っていられません。
下がったからといって、買い増すこともしなくていい
相場が下がったときに、安く買えると思って買い増したくなる人もいるでしょう。投資が仕事でも趣味でもなく、老後のための資産形成という人であれば買い増す必要もないでしょう。ここで多少買い増したからといって投資の成績が大幅に変わるものではありません。
下がったと思って買い増したら、その後にもっと株価が下がったということもよくあることです。そもそも、相場の動きはわからないのですから、タイミングを計った投資をしようと思わないほうがいいでしょう。
毎月コツコツとつみたてる資産形成は長丁場です。相場の動きに一喜一憂せずに、淡々とつみたてて資産を形成していきましょう。
※投資判断は自己責任でお願いします。