マイホーム購入と賃貸のどちらが得か?ということはよく議論されています。
今回は、これに対するわたしの考えを書いてみます。一般的な話ではなく、自分に当てはめて書きます。
前提として、わたしは賃貸に15年住んだことがあり、現在は千葉県の郊外の住宅地にマイホームを購入して2年目です。
マイホームは戸建て、賃貸はアパートまたはマンションとします。
マイホームのメリット、デメリット
1.満足感や安心感がある
マイホームに憧れている人は多いと思います。わたしにもそういう気持ちがありました。欲しいものを手に入れるという満足感があります。
家が自分のものという安心感もあります。
この満足感や安心感は、賃貸では得られないものだと思っています。
2.庭で家庭菜園ができる
以前から庭で家庭菜園をしたいと思っていましたので、土地選びの際は少しでも庭のある物件をという条件で探しました。
実際に野菜を作って食べていますが、自分の庭で新鮮な野菜が採れる。しかも、その採れたての野菜はみずみずしくて美味しいのです。
3.注文住宅であれば、自分の好みに家をつくることができる
注文住宅であれば、間取りや、造り付け家具の設置、収納、設備など自分の好みにすることができます。
実際は、予算との戦いになるので思い通りにはいきませんが。それでも、魅力は大きいです。
4.駅近の物件は高いので、駅から少し離れてしまう
これは予算の問題なので、駅近の物件を買える人にとっては、問題になりません。
駅から離れていますので、不便な面もありますし、将来の資産価値が下がることが予想されます。
資産価値減少の可能性は、マイホーム購入の大きなデメリットです。
マイホームは、ローンの返済を終えてしまえば資産が残るといいますが、そこは重視していません。20年以上先の資産価値をあてにはしていません。資産価値がほとんど残らなくてもマイホームのほうがいいと判断しました。
5.通勤時間が長かったり、転勤の可能性もある
マイホームは通勤時間が長くなりがちですが、わたしはたまたま自宅で仕事をしているので、通勤時間は0分です。しかも、転勤などの可能性もありません。
この点はマイホームを購入した後に、たまたま環境が変わりました。事前に意図したことではありませんが、結果的にこのデメリットはなくなりました。
6.数十年にわたる住宅ローンのプレッシャーは大きい
数十年の返済になる住宅ローンのプレッシャーはかなり大きいです。返済が終わるまで、健康で働けることが必要です。
病気やけがをして働けなくなったらどうしようという不安は、どうしても発生します。
7.ライフスタイルが変わる可能性がある
子供が増える、あるいは子供が成長して家を出るなど、ライフスタイルが変わる可能性があります。ライフスタイルに合わせて簡単に引っ越すことはできません。
8.町全体が高齢化して、廃墟となる可能性も
住宅街の場合は、数十年すると町全体が高齢化してひっそりとしてしまう可能性があります。これから、全国で問題になるでしょう。
賃貸のメリット、デメリット
1.マイホームに比べて引っ越しが楽
あくまでも、マイホームに比べたらということですが、引っ越しが楽です。
2.10年以内に引っ越しを繰り返せば、常に築浅の物件に住むことができる
新しい物件は、綺麗だし、設備も新しく高機能のものがついています。賃貸では、5年から10年で新しい物件に引っ越しをすれば、常に綺麗で設備の整った物件に住むことができます。
3.駅近の物件に住むことができ、通勤時間も短くできる
マイホームに比べて、駅の近くの物件に住むことができます。家族構成にもよりますが、駅近であれば車を持たなくても不便なく生活できるので、経済的です。
仕事の場所に応じて賃貸物件を探せば、通勤時間も短くて済みます。
4.自分の思うようにカスタマイズできない
完成している部屋に入居するので、自分の思うように間取りなどを造ることができません。リフォームなどにも制限があります。
5.引っ越しや更新の際はお金がかかる
マイホームよりは簡単に引っ越しをすることができるのですが、引っ越しをする際は、それなりにお金がかかります。
引っ越しをしなくても、数年おきの更新の際は更新料などが発生します。
6.年を取ったら、部屋を借りることも難しくなる
老後は、部屋を借りることも難しくなり、家賃が一生発生することもデメリットの一つです。
まとめ
賃貸か購入かという話は、人それぞれの個別の事情によって変わります。不動産には同じ物件は一つとしてありません。どちらが有利で、どちらが不利という完全な答えはないと思っています。
自分の事情に合わせて、何を重視するのかを考えて選ぶようにしましょう。
今回は、自分にあてはめて考えてみました。一般論ではありません。購入の場合でも、戸建てとマンションでは違います。
わたしは、最初に書いたマイホームのメリットを重視しました。
満足感、安心感、家庭菜園、自分好みに造ることができるといったメリットをとったのです。
とはいえ、住宅ローンの負担感は大きなものがあります。
この問題に完璧な答えはないと思いますので、それぞれがメリット、デメリットを考えて後悔のない判断をするようにしましょう。