一人社長の現金管理で、おすすめの方法

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一人社長の場合でも、会社と個人のお金を分ける必要があります。

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ひとり社長は、会社のお金と自分のお金を区別しよう

2016.04.20

一人社長なんだから、会社のお金も個人のお金も同じだよ、というわけにはいきません。

一人の会社でも、会社には法人格があり、個人とは明確に区別しなくてはいけません。

会社と個人のお金を分ける

会社と個人のお金を厳密に分けようとすると、次のようなやり方があります。

一人社長が常に、財布を2つ持ち、一つには会社のお金を入れ、もう一つの財布には個人のお金を入れます。

会社のための支払いは、会社の財布から支払い、個人の支払いには、個人の財布からお金を支払います。

財布のお金が少なくなった場合、会社の財布の場合は、会社の預金口座から引き出したお金を財布に補充します。

個人の財布の場合は、個人の預金口座から支払ったお金を財布に補充します。

社長個人の生活費は、会社から役員報酬として支払われたお金で賄うことになります。

こうすれば、会社の帳簿上の現金の残高と、会社用の財布の現金残高はしっかりと合うはずです。

しかし、間違って会社の支払いを個人の財布から支払ってしまったり、あるいは、たまたま会社の財布のお金が足りなくて、個人の財布から支払うこというともよくあります。

そもそも、会社用と個人用、2つの財布を常に持ち歩くのは面倒でもあります。

会社の経理をとにかく厳密に処理したいという人は、このやり方を試してみてもいいと思います。

一人社長におすすめの現金管理法

会社のお金と個人のお金を完全に分けるのは大変です。

もう少し簡単に処理したいという人のためのおすすめの方法を紹介します。

財布は一つにして、会社の支払いも、個人の支払いも、一つの財布から支払います。

そして、必ず領収書(レシートで大丈夫です)をもらい、なくさないようにします。

領収書やレシートがもらえない支払いの場合は、出金伝票などで記録を必ず残します。

この方法は、現金の残高を管理しないので、支払った記録は必ず残すようにします。

領収書をなくしたり、出金伝票を書き忘れると、現金の残高がおかしくなりますし、経費の計上も漏れてしまいます。

その後、会計ソフトやエクセルなどで現金で支払った領収書などの入力をします。

この入力をどの程度の頻度で行うかは現金取引の量にもよりますが、1週間ごとくらいでは行った方がいいでしょう。

できれば、毎日やった方がいいです。

毎日やることで、支払ったことを忘れることを防ぐ効果があります。

1週間ごとでは、記憶があいまいになり、領収書をなくしたり、出金伝票を書き忘れたことに気づけなくなってしまいます。

これが1か月ごととなると、もはや、気づくことはほとんど無理という状況になります。

そして、1週間なら1週間に現金で支払った分のお金を、会社の口座から引き出し、個人の口座に振り替えます。

例えば、1週間で、29,574円の経費の支払いを現金でしたとしたら、30,000円を会社の口座から個人の口座に振り替えます。

1円単位で振り替える必要はないと思いますので、千円単位か万円単位でおこうといいでしょう。

厳密なやり方ではありませんが、この方法だと、比較的手間がかからずに、会社の現金の管理を行うことができます。

ポイントをまとめると以下のようになります。

1.財布は一つにする
2.領収書やレシートをなくさない。領収書やレシートをもらえない場合は、必ず出金伝票などに記録する
3.なるべく短い期間で、エクセルや会計ソフトに入力をする
4.会社の口座から個人の口座への振り替えは、切りのいい金額で行う

最後の個人口座への振り替えは、切りのいい単位では気持ちが悪いという人は、1円単位で行うといいでしょう。

そのくらいであれば、負担もそれほど変わることはありません。

会社のお金と個人のお金をわけないとどうなるか

会社のお金と個人のお金を分けないとしたら、どうなるでしょうか。

会社の帳簿上の現金残高が意味のないものになります。

会社の現金をそもそも分けてないのですから、現金の残高を確認することもできなくなります。

また、個人の生活費が、役員報酬の範囲内で賄われているかどうかもわからなくなってしまいます。

その結果、会社から社長への貸付金は発生してしまうことにもなりかねません。

貸付金は利息を取らないといけないだとか、問題が発生します。

貸付金ではなく、役員賞与だとかいうことにもなると、税務上大問題です。

色々な問題が発生する可能性がありますので、会社のお金と個人のお金を管理しないわけにはいかないのです。

まとめ

一人社長の場合でも、会社のお金と個人のお金を区分しなければいけません。

そして、その区分して管理する方法について書いてみました。

あまり厳密にやろうとすると、面倒になって結局管理できなかったということにもなりかねません。

より簡単な方法で管理したほうがいいでしょう。

【編集後記】

今日は、東京の最高気温が28℃の予想になっています。

もう、初夏のような感じですね。

今日の体重 74.0kg(ダイエット開始から△2.5kg) お腹周り 91cm(ダイエット開始から△5cm)

 

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。