お金を貯めることの重要性

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お金を貯めることは目的ではありませんが、お金を貯めることは重要です。

個人であれば、老後の生活のため、子供の教育費、マイホームの頭金、旅行費用などなど、お金を貯めていないと困ることになります。

しかし、お金を貯めることが重要なのは、個人に限ったことではありません。

会社でも同じことが言えます。

お金がなければ、黒字でも倒産してしまう

会社はお金がなかったら、黒字でも倒産してしまいます。

なぜ黒字でもお金が足りなくなるかというと、次のような理由があります。

1.借入金の返済が多い

借入金の返済が多いと黒字でもお金が足りなくなることがあります。

借入金の元本の返済は、経費になりません。ですから、利益よりも借入金の元本の返済が多い場合は、お金が足りなくなります。

減価償却費がある場合は、利益に減価償却費を足した額よりも借入金の元本の返済が多い場合は、お金が足りなくなります。

2.売掛金が回収できていない

商品や製品、サービスなどを売っても、お金を回収しなくては、お金は足りなくなります。

お金を回収していなくても、商品や製品の引き渡しが終わっていれば、売上は計上されますので、黒字でもお金が足りなくなります。

3.売掛金の回収までの期間が長い

売掛金が回収できていたとしても、回収までの期間が長いとお金が足りなくなることがあります。

特に、買掛金の支払いサイトよりも、売掛金の回収サイトが長い場合は、要注意です。

極端な例をあげると、売掛金は、月末締めの翌々月末入金で、買掛金は月末締めの翌月20日支払いだとします。

この場合、6月分の買掛金を7月20日に支払わなくてはいけませんが、その時点では、5月分の売掛金も、まだ入金されていないことになります。

先に買掛金を支払わなくてはいけないというケースでも、せめて先月分の売掛金が入金された後の支払いサイトにすべきです。

アクシデントに備えるため

設備の故障などで一定期間の製造ができなくなってしまった、あるいは、災害などで一定期間営業ができなくなってしまうようなこともあります。

一人社長で、自分自身が病気やケガで一時的に働けなくなってしまうこともあるでしょう。

そういったアクシデントが発生したときでも、固定費は支払い続けなくてはいけません。

手元にお金がなかったら、固定費を支払うこともできません。

退職金

一人社長が引退するときに退職金をもらおうと思っても、会社にお金がなかったら、退職金をもらうこともできません。

個人が老後の生活のためにお金を貯めるのと同じように、会社でも老後のためのお金(退職金)を貯めておいた方がいいのです。

特に、退職金は税制上優遇されていますので、あまり税金がかからずにお金をもらうことができます。

現役のときに税率が高い人(所得が高い人)は、役員報酬で全部もらうよりは、会社にお金を残しておいて退職金としてもらった方が税金上もお得になることがあります。

お金を貯める他の手段も考える

取引先の倒産や、災害、退職金などは、単純に手元にお金を貯めるだけではなく、他に備えるための手段もあります。

取引先の倒産に対しては、経営セーフティ共済というものがあります。

これは、取引先が倒産したときに連鎖倒産を防ぐためのものです。

経営セーフティ共済は、掛金が全額経費になるため、節税効果もありますし、解約すればお金が戻ってきますので、アクシデントの発生時や退職金にも使おうと思えば使うこともできます。

災害の備えには、損害保険の加入を検討しましょう。

また、退職金には生命保険を使うということも考えられます。

単純にお金を貯めるだけではなく、その他の代替手段があることは知っておきましょう。

まとめ

単純にお金がなければ倒産してしまうことはもちろん、アクシデントや災害などでお金が必要になることもあります。

また、将来的にもお金が必要になります。

今現在お金がまわっているから大丈夫ということではありません。

会社をつぶさないためにも、また、将来の備えのためにも、お金を貯めることは重要です。

単純にお金を貯めるだけではなく、経営セーフティ共済や、保険で備えるということも検討してみましょう。

お金があれば、何でもできるわけではありませんが、お金があれば、何とかなることも多いのです。

そして、お金には色がありません。

アクシデント用、災害用、退職金用とお金をわけて貯めなくてはいけないということはありません。

全体でどのくらい必要かを把握したら、全体でその金額になるようにお金を貯めればいいのです。

例えば、退職金目的に貯めていたお金はあるけども、アクシデントのためのお金は用意していなかったということを考える必要はありません。

退職金目的に貯めていたお金をアクシデントのために使えばいいのです。

しかし、損害保険や生命保険などは、目的外に使えなかったり、途中解約は不利になることがあるので、これらを利用する際は、十分な検討が必要です。

お金が足りなくなって、会社が倒産ということを避けるためにも、また、自分自身の退職金のためにも、お金を貯めることは重要です。

お金がすべてではありませんが、あって困らないのがお金です。

何があっても大丈夫なように、普段からお金を貯めることを考えるようにしましょう。

【編集後記】

千葉ロッテが、後半戦のスタートを2連勝で飾りました。

試合内容も良かったです。

この後は、明後日からソフトバンクとの3連戦です。ここを勝ち越すことができれば、後半戦は勢いに乗って行けるかもしれませんね。

期待したいです。


 

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。