一人で仕事をしていると、基本的には全ての対応を一人で行うことになります。
どの業務をどの水準で行うかを判断しなくてはいけません。
全ての業務を最高水準で行うことは難しいです。
状況や価格に応じて変えなくてはいけないこともあるでしょう。
コミュニケーション能力
このブログでもたびたび書いているのがコミュニケーションです。
コミュニケーションをどの方法で、どのレベルで行うのかは、業種などによって変わってきます。
小売業などの不特定多数の人と短い時間に多くのコミュニケーションを取らなくてはいけない仕事の場合、丁寧すぎるコミュニケーションは逆効果になることがあります。
かといって、あまりにもそっけない対応も良くありません。
正確でスピーディーな対応が求められます。
業種に応じて、その時々に適したコミュニケーション方法をとらなくてはいけません。
一人ですべての対応をする場合は、この使い分けをその都度判断する必要があります。
例えば、税理士業の場合は、1対1でコミュニケーションをとることが多いので、丁寧なコミュニケーションが必要になります。
しかし、お客様によって求めているコミュニケーションは違います。
丁寧な対応を求めるお客様もいれば、フランクな対応を求めるお客様もいます。
中には、仕事さえきちんとしてくれれば、コミュニケーションは気にしないという人もいます。(もちろん、タメ口でもいいと言っているわけではありません)
初めて会ったときに、そのお客様がどのようなコミュニケーションを望んでいるのかを素早く判断する必要があるでしょう。
商品やサービスの品質
商品やサービスの品質も自分で決めなくてはいけません。
高価格帯の商品やサービスを扱うのか、低価格帯の商品やサービスを扱うのかで、対応が変わってくることは多くあります。
もちろん、高価格帯のものと低価格帯のものを両方扱う場合もありますから、使い分けが必要です。
低価格帯の商品やサービスに必要以上の原価や時間を割いていたら赤字になってしまいます。
高価格帯の商品やサービスなのに、品質の悪い商品を扱ったり、高価格にふさわしいサービスを提供できなければ、お客様に満足して頂くことはできません。
大きな組織であれば、それぞれの担当が分かれているかもしれませんが、一人の場合は、自分自身を使い分けしなくてはいけません。
効率化も必須
一人で仕事を行う場合は、効率化も必須です。
自分で全部行うわけですから、効率的にやらなければ、仕事が終わらなくなります。
納期が守れなかったり、品質が落ちてしまえば、お客様を失うことになります。
ときと場合によっては、効率化を無視して、丁寧に時間をかけた対応をしなくてはいけないときもあるでしょう。
そういった一つ一つの判断を素早く行わなくてはいけないのです。
まとめ
大きな会社であれば、適材適所で人を配置すればいいのですが、一人社長ではそういうわけにはいきません。
自分の知識や技術が売りだとしても、お客様対応や事務作業も一定水準以上はできた方がいいです。
知識や技術が求められる仕事なのに、コミュニケーション能力で仕事を取ってくると、あとあと大変なことになりかねませんので、知識や技術を磨く必要があることは言うまでもありません。
苦手なことでも一人で対応しなくてはいけないので、自分の中で基準を決めてこのレベルで仕事をするというようにした方がいいでしょう。
苦手なことを売りにするのは難しいですが、苦手なことが足を引っ張らないようにすることくらいはできると思います。
全てを最高水準で行おうと思う必要はありません。
仕事の水準も自分で決められるわけですから、自分ができる範囲内ですべての業務を適切な水準で行うようにしましょう。
【編集後記】
明日は、千葉県内の各地で花火大会が行われます。
幕張や、佐倉、手賀沼、松戸、市川と色々あります。
毎年どこに行こうか迷うのですが、昨年は市川に行ったので、今年は幕張に行ってみようかと思っています。