今から15年ほど前のことですが、わたしが30代前半のときに勤務していた税理士事務所では、起業家向けに設立1期目2期目については、顧問料を安くするような料金設定をしていました。
当時は、このような料金設定をしているところは少なかったと思います。
しかし、時は流れ、今では、設立当初の顧問料を安く設定している税理士事務所も多くあります。
当事務所では、このような料金設定をしていませんが、お問い合わせを頂いたお客様から、「最初は顧問料が安くなるということはありませんか」と聞かれることがあります。
他の税理士事務所のホームページなどを見て、そのような料金設定がないのかを確認しているのだと思います。
お客様に対して公平でありたい
設立当初の顧問料を通常料金にする一番の理由は、全てのお客様に対して公平でありたいと思うからです。
設立当初のお客様の顧問料を安く設定した場合は、その安くした分を他でまかなわなければいけません。
既存の顧問先の報酬をあげたり、顧問先の数を増やしたりする必要があります。
既存の顧問先の報酬をあげれば、お客様の負担になりますし、顧問先の数を増やせば、仕事量が増え、顧問先に対するサービスの質の低下を招くことにもなりかねません。
実際に設立当初の顧問料を安く設定している場合は、顧問先の数を増やして利益を確保していることが多いと思います。
拡大を目指す事務所にとっては、相性がいいスタイルかもしれません。
しかし、拡大を目指さない税理士事務所にとっては、合わないスタイルです。
当事務所は拡大を目指していませんので、設立当初の顧問料を安くして数をこなすということはそもそもできないのです。
既存のお客様を大切にしたい
携帯電話会社などは、新規の顧客の獲得を目指しています。
他の会社から乗り換えたときなどは、料金をかなり安くしたりします。
しかし、既存のユーザーからすると、長く使用していても何のメリットもないなと感じてしまいます。
既存のお客様を大切にしたいと思う気持ちも、設立当初の顧問料を安く設定しない理由です。
設立当初の顧問料を安くする分、3期目以降の顧問料に上乗せすることはお客様にとってもいいことではないと思います。
拡大を目指していない税理士事務所にとって、必要以上に新規の顧客を増やすことは、サービスの質の低下を招きかねません。
価格設定にも反映している
設立当初のお客様に対して割引料金を設定しない代わりに、通常の料金の価格設定には気を使っています。
地域の相場とも比較をして価格を設定しています。
ですから、設立当初の割引がないからといって、特別高い価格設定にはなっていません。
しかし、地域の最安値を目指している訳ではありませんので、価格重視の方には満足して頂けないかもしれません。
そのときは、ご縁がなかったと思うようにしています。
仕事の内容や、税理士との相性などで選んでいただけるように、ブログでも情報発信を続けています。
全てのお客様に対して公平になるように、価格表を作成して、価格表の通りにやらせて頂いています。
価格表よりも高い料金を頂くこともない代わりに、価格表の料金を割り引くことも基本的にはありません(価格表はあくまでも目安であり、お客様の状況に応じて価格を変更させて頂くことはあります)。
まとめ
設立当初のお客様向けに、割引した料金設定をしていない理由について書きました。
携帯電話会社の例を出しましたが、既存のお客様がホームページなどを見て、新規のお客様を優遇しているんだなと思われるのは嫌ですし、そういうことはしていません。
料金も、ホームページに最安の価格帯の値段を強調して載せるようなこともしていません。
それでいいと思っています。
既存のお客様を大切にしていると思って頂ければ嬉しいですし、今後もそう思って頂けるように続けていきます。
【編集後記】
今日は、ホームページを見てお問い合わせを頂いたお客様候補の方とお会いしてきました。
契約の方向で話が進みそうです。
最近は、お近くの方からお問い合わせを頂くことが多いです。
アイキャッチ画像は、千葉市中央区にある「彩蓮」さんの「彩り野菜の冷製まぜそば」です。2週間ほど前に、このメニューを食べに行ったときは売り切れでした。
そのときに、このメニューは9月いっぱいですと言われいてたので、再訪したのです。
見た目が鮮やかですよね。見た目がいいだけで美味しさもアップします。
個人的には、少し前に終わっている「特製冷やし彩蓮盛り」の方が好みです。
最近は、彩蓮さんに行く機会が増えています。まだまだ食べてみたいメニューがあるので、しばらく続きそうです。