税理士事務所における、既製品とイージーオーダーとフルオーダー

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既製品、イージーオーダー、フルオーダーというとスーツを思い浮かべる人が多いでしょう。

今回は、税理士事務所における既製品、イージーオーダー、フルオーダーを考えてみます。

スーツではセミオーダーというものがあり、価格でいうと安い順から、既製品→セミオーダー→イージーオーダー→フルオーダーとなるそうです。

わたしはイージーオーダーよりもセミオーダーの方が高いのかと思っていましたが、逆みたいです。

ややこしくなるので、ここでは、既製品、イージーオーダー、フルオーダーで話を進めます。

税理士事務所によってというよりは、お客様によって使い分ける

最初に言っておくと、税理士事務所によって、既製品、イージーオーダー、フルオーダーのどれかしか扱っていないという訳ではなく、どちらかというと、お客様によって、既製品、イージーオーダー、フルオーダーを使い分けていることが多いのではないかと思います。

中には、既製品のみ扱っている税理士事務所や、フルオーダーのみを扱っている税理士事務所もあるでしょう。

では、それぞれの特徴を見ていきます。

既製品

税理士事務所にとって既製品とは、税理士事務所が指定をした会計ソフトで、税理士事務所の指定する方法で入力をします。

税理士事務所側は、自分たちの使っている会計ソフトで、自分たちのやっている方法で入力をしてもらうことにより、効率化を図ることができます。

税理士事務所側が効率化をすることにより、時間を短縮することができるので、顧問料を比較的安くすることができます。

会計ソフトや入力方法にこだわりがなく、税理士報酬も安く抑えたいという会社には、有力な選択肢となります。

しかし、特殊な取引が多かったり、会社の希望を聞いてもらえなかったりすることもあるので、価格よりも、会社に合った方法で経理処理をやりたい場合には向いているとは言えません。

イージーオーダー

イージーオーダータイプは、既製品とフルオーダーの中間に位置します。

ある程度は税理士事務所側のやり方でやりつつ、お客様に合わせる部分は税理士事務所側も調整して仕事を進めます。

どこまでが税理士事務所側のやり方で、どこからが会社のやり方を優先させるかは、税理士事務所によって様々です。

例えば、会計ソフトは指定するけれども、勘定科目や入力方法は会社に任せるとか、会計ソフトは会社が選ぶけれども、勘定科目や入力方法は税理士事務所が指定するとかがあります。

基本的には、税理士事務所側がお客様の状況を把握して、税理士事務所側のやり方でやった方がいい部分はそのやり方を採用して、お客様のやり方に合わせた方がいいという部分は税理士事務所側がそれに合わせるということになるでしょう。

その加減と価格とが釣り合っているかどうかがポイントです。

フルオーダー

フルオーダータイプは、基本的には、税理士事務所側のやり方ではなく、会社側の希望を取り入れてサービスを提供します。

税理士事務所にとっては慣れていないやり方であるため、手間と時間もかかり、税理士報酬は高めになります。

会社の見たい資料やデータを作成してもらうことなどができるため、お客様側から見ると使い勝手のいいサービスではあります。

少々高くても、税理士に、会社のやり方に合わせてもらいたいという会社には、向いているサービスと言えるでしょう。

どのタイプを選べばいいのか

選ぶポイントは、価格とサービスの内容です。

小規模の会社で、税金はほとんど出ないのでとにかく費用を抑えたいというのであれば、既製品タイプで探すのがいいでしょう。

値段は最安でなくてもいいから、会社に寄り添ったサービスを提供して欲しいというのであれば、イージーオーダータイプかフルオーダータイプになります。

フルオーダータイプになると値段も高額になるので、小規模な会社であれば、イージーオーダータイプを選ぶのがいいのではないでしょうか。

値段は高くても、会社に合ったサービスを提供して欲しいという場合は、フルオーダータイプをおすすめします。

ある程度の規模の会社でも、経理の人がしっかりと会計データを作成していれば、イージーオーダータイプでも問題はないかもしれません。

一応、会社の規模で言うと次のようになります。

従業員数人程度までの会社・・・既製品タイプかイージーオーダータイプ
従業員が20人程度まで、あるいは会社でしっかりと会計データの作成ができている会社・・・イージーオーダータイプかフルオーダータイプ
従業員が20人超、あるいは、とにかく会社の希望を聞いてもらいたい会社・・・フルオーダータイプ

あくまでも目安をいうと、上記のような感じではないでしょうか。

人数は少ないけれども、売上、利益とも多額に計上されるような会社の場合は、既製品タイプよりもイージーオーダータイプかフルオーダータイプの方がいいでしょう。

サービスの内容は税理士事務所によって違いますし、大きな税理士事務所では担当者によっても随分と差があります。

税理士事務所を選ぶ際に、何を重視するのかを考えたうえで探してみるようにしましょう。

しかし、フルオーダータイプだからといって、いい仕事をしれくれるとは限らないですし、既製品だからといって、絶対にサービスが悪いという訳ではありません。

価格とサービスの内容が合っているのかを確認することと、会社との相性なども重視するようにしましょう。

当事務所では、イージーオーダータイプを基本としていますが、お客様の希望によっては既製品タイプも扱っています。

ただし、既製品タイプの値段も、税理士事務所によって違いますので、その点も確認が必要です。

今のところ、一人で営業をしていますので、フルオーダータイプをお受けするには限りがあります。

税理士事務所によって得意なタイプも違いますので、税理士事務所を選ぶ際の判断材料にして頂ければと思います。

【編集後記】

アイキャッチ画像は、事務所の建物の敷地内にある郵便ポストです。

何とも味わいがあっていいのですが、入れるところが狭くてレターパックが入らないのが欠点です。


 

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。