投信ブロガーであるNightWalkerさんの「世界一ラクなお金の増やし方」を読みました。
同じく投信ブロガーの方が書いた本で、以前に以下の記事も書いています。
タイトルが「お金は寝かせて増やしなさい」だったり、「ズボラ投資」だったりして一見怪しい本のような気がしないでもありません。
今回ご紹介する本のタイトルも「世界一ラクなお金の増やし方」です。
しかし、これらの本は決して怪しい本ではありません。
この3人の方は長きにわたってブログを書かれています。
わたしは、これらの方のブログをずいぶん前から読んでいますので、もちろん怪しいなどとは思いませんし、わたし自身も10年近くやってきた投資法です。
何も知らない人がタイトルの言葉だけ見ると怪しく見えるかもしれませんが、中身は、怪しいとは全く逆の内容になっています。
ブログを読んでいる人はわかると思いますが、NightWalkerさんは普段から文章は簡潔に短く書いています。
ですから、そのNightWalkerさんが本を出すということで、どれだけ簡潔な文章で本を書くのかなと発売前から楽しみにしていました。
本を読んでみると、やはりわかりやすい文章で書かれていました。
ちなみに、わたしの印象では、水瀬さんはインデックス投資ブロガーで一番有名な人、吊ら男さんは切れ味の鋭い文章を書く人です。
NightWalkerさんは、人柄に特徴があるように思います。
もちろん、長い間ブログを読んでいるだけであって、お会いしたことはないので実際にどんな人なのかはわかりません。
しかし、投信ブロガーの方から仙人と呼ばれていることからも、人柄がある程度伺えるような気がします。
本書では、今年から始まったつみたてNISAをすすめています。
長期間にわたって毎月積み立てて資産を形成しようという人にとって、つみたてNISAは選択肢の一番手が二番手に上がると言っていいでしょう。
所得の高い人であれば、節税効果がより高い、iDeCo(個人型確定拠出年金)の方がお得のこともあると思います。
これらの特徴を知って、自分にとってどちらを利用するのがいいのかを判断しましょう。
その他にも、インデックス投資や、長期投資についてわかりやすく書かれています。
普通の人が長期間にわたって資産形成をするには、この本に書かれているように、インデックスファンドを積み立てることはおすすめです。
そして、リスクに対する説明もきちんと書かれています。
何でもそうですが、メリットしか書かれていない文章は、信用性に欠けます。
そういった点で、注意点やデメリットもしっかりと書かれていると安心です。
他にも、リバランスをしないといけないとか、リスク許容度についてとか、大切なことが書かれています。
以前に記事にした著者の方もそうですが、NightWalkerさんも、自身が長い間行ってきた投資法について書いています。
著者が実際にやってきたことですので、読む方も安心して読むことができます。
さらに、インデックス投資のいいところは、再現性が高いところです。
誰が、いつ始めても同じようにできます。
もちろん、始めるタイミングによって、損益は多少変わりますが、長期になればなるほど同じような損益になることでしょう。
最後に、この本を読んで印象に残った言葉を紹介します。
「主体性を持って仕事に取り組めば、サラリーマンでも自由になれる」という言葉です。
投資とは直接関係ない言葉ですが、良い言葉だと思います。
わたしは、「人はそれぞれ考え方や価値観が違うのだから、組織の中に色々な人がいていい」と考えていました。
色々な人がいても、それぞれが主体性を持って仕事に取り組めばいいでしょう。
わたしは、最終的には勤務時代にこれができずに、組織を離れることを決意し、独立をしました。
独立をしなくても、自分のやりたい仕事ができるのであれば、独立をしなくてもいいと思います。
独立をしてからは、勤務のとき以上に主体性を持って仕事をしていることは明らかですが。
ちょっと話がそれましたが、投信ブロガーの方が18年に渡って実際に行ってきた投資法について書かれた本です。
しかも、再現性の高い本なので、本を読んですぐに始めることができます。
また、ブログを書かれているので、今後も著者の考え方などをブログで追うことができます。
これから長期での資産形成を始めようと思う人におすすめの本となっています。
【編集後記】
千葉ロッテが、交流戦で広島相手に勝ち越しました。
ヤクルトに負け越したときはどうなることかと思いましたが、いい勝ち方でした。
交流戦はいつもパリーグが強いから、少し勝っても上位と差が縮まらないんですよね。
そして、負けると大きく差が広がるという。
だから交流戦は何としても勝ち越して欲しいです。