今回は移動に関するコストを考えます。
1人で仕事をしているサービス業の移動コストをモデルにして書いてみます。
移動にかかるコスト
移動にかかるコストはおおよそ以下の通りです。
営業車1台 取得価額 180万円 1年あたりの減価償却費30万円
年間走行距離 8,400km
ガソリン代 約10万円
自動車保険 年4万円(車両保険なし)
自動車税 年4万円
高速代 年6万円
車検代 約年7万円
営業車に関するその他の消耗品、修繕費 年5万円
電車代 年6万円
駐車場代 年3万円(コインパーキング代、月極駐車場代は借りていない)
上記を合計すると、移動にかかるコストは、年75万円となります。
業種によって全く変わってきますが、一人でやっているサービス業であれば、こんな感じでしょうか。
移動の時間にかかるコスト
移動にかかるコストは上記のものだけではありません。
移動の時間にかかるコストがあります。
上記の例で、1時間で15km走ると考えると、8,400km/15km=560時間もの時間を移動にかけていることになります。
電車での移動が年100時間あるとすると、年間の移動時間は合計で660時間にもなります。
仮に時間当たりの売り上げ単価を10,000円とすると、660万円ものコストが移動にかかっているとも言えます。
移動時間がなかったら、年660万円の売上をアップすることも可能かもしれません。
月に150時間、年に1,800時間働くとすると、年間の売上高は、1,800万円になります。
このうち、移動にかかるコストは75万円ですから、売上に対して4.1%です。
やはり小さくはない数字です。
さらに移動時間がないとしたら、売上を660万円アップできる可能性があると考えると、やはり移動にかかるコストは大きいと思えます。
もし、1時間の移動時間を減らすために、高速代やタクシー代で5,000円多くかかったとしても、その1時間で1万円の売上を上げることができるのであれば、5,000円を支払うべきかもしれません。
まとめ
移動にかかるコストはそれなりにかかります。
さらに、移動の時間にかかるコストまで加味すると、大きなコストとなります。
移動をゼロにすることはできないと思いますが、移動にかかるコストを半分にできれば、売上のアップや利益率の改善が見込めます。
移動にかかるコストは大きいと考え、少しでも移動にかかるコストを減らせるように工夫しましょう。
【編集後記】
今年は甲子園が100回の記念大会ということで、レジェンドの方が毎日始球式をしています。
初日の松井さんもそうでしたし、今日の金村さんもワンバウンドになりました。
ワンバウンドになるのは力を入れて投げているからこそだと思います。
レジェンドの方が山なりのボールを投げるよりも、力を入れて投げてくれる方が見ている方としては気持ちがいいです。