わたしはこのブログを平日毎日更新しています。
その目的の一つが、ブログによって当事務所のことを知ってもらい、お客様とのミスマッチを防ぐことです。
そして、ミスマッチを防ぐのは、お客様とだけではなく、他士業との連携でも同じです。
他士業との提携に対する考え方
税理士の仕事をしていると、お客様が、司法書士や社会保険労務士、行政書士などに依頼する案件が発生することがあります。
小規模企業や個人事業主のお客様の場合、税理士とは顧問契約をしていても、他の士業とは顧問契約をしていないということはよくあります。
そういった場合、他士業の人を紹介して欲しいと言われることも珍しくありません。
ですから、一般的には、税理士は、紹介できる他士業の人がいた方がいいと言われています。
大手の税理士法人となると、グループ内に社会保険労務士やその他の士業の人がいることも多いです。
確かに、お客様からすると、税理士から他士業の人を紹介してもらえば楽です。
わたしは、このブログでは、税理士は自分で探した方がいいということをよく言っています。
その考え方でいくと、司法書士や社会保険労務士、行政書士も自分で探した方がいいということになります。
税理士は自分で探した方がいいのに、他士業は税理士に紹介してもらった方がいいとは言えません。
ですから、顧問税理士がいたとしても、他士業を自分で探すのは悪いことではないと思っています。
これが、わたしの基本的な考え方です。
他士業と提携するメリット
税理士が他士業と連携するメリットは、先ほど書いたように、お客様にとって楽なことがあげられます。
さらに、顧問税理士のことを信頼していれば、信頼している人からの紹介であれば、安心できるという側面もあるでしょう。
例えば、税理士が提携している司法書士に仕事を依頼するときもあれば、提携している司法書士から仕事の依頼がくることもあるかもしれません。
お互いが仕事を紹介しあうことができるというメリットもあります。
提携している他士業の人がいれば、他士業の内容について、質問をすることもできます。
税理士自身が、社会保険労務士と顧問契約をすることによって、社会保険のことについて相談するということも可能です。
もちろん、顧問料は発生しますが。
このように、税理士にとって、他士業と提携することはメリットも多いです。
他士業と提携するデメリット
メリットがあれば、デメリットもあるのが普通ですが、他士業との提携も例外ではありません。
例えば、お客様から社会保険労務士を紹介して欲しいと言われたとします。
このときに、言われた側の税理士は、お客様のことも提携している社会保険労務士のこともわかっています。
お客様と社会保険労務士の相性に問題がないと思ったときは良いのですが、相性が悪いと思った時は難しいです。
相性だけでなく、その士業の仕事の中での得意不得意もありますが(税理士で言えば、相続税の申告はやってないとか)。
事務所のホームページに他士業と提携していますなどと書いている場合、お客様は当然他士業を紹介してもらえると思っています。
しかし、相性が悪いかなと思ったときに、紹介するのはリスクがあります。
無理に紹介すると、後にトラブルに発展することもあります。
このような場合には断ればいいのですが、断り方には気を使います。
提携している場合はまだいいのですが、グループ内に他士業がいる場合、断るのも難しいですから、多少相性が悪いと思っても紹介せざるを得ない場合もあるでしょう。
ですから、お客様と、提携している他士業の相性が合わない場合があり、それは提携のデメリットと言えます。
まとめ
税理士にとって、他士業との提携はメリットの方が多いと思いますが、デメリットもあります。
お客様のタイプによって、複数の他士業と提携することも考えられますが、それはなかなか難しいです。
わたしの場合は、ブログで色々なことを書いています。
現在紹介している司法書士や社会保険労務士は勤務時代に、その人の仕事ぶりや人柄を知っていて、紹介して大丈夫と思える人です。
今後は、新たな他士業と連携する可能性もあります。
そのときには、もともとは知らない他士業の人ですから、このブログやホームページを見てもらって、この税理士となら提携しても大丈夫という判断をして頂くことにもなります。
その点では、ブログによって、お客様とのミスマッチを防ぐのと同じ効果があるでしょう。
【編集後記】
今週の金曜から新しく入ってくるパートさんのための机や椅子などが届きました。
この組み立てを手伝ってもらうことが、最初の仕事です。