「ちりも積もれば山となる」という言葉を聞いたことがないという人は少ないでしょう。
仕事をするうえでは、この言葉は、感覚で使うのではなく、数字で考えられるならば、数字で考えた方がいいです。
ちりと山を数字と効果で考える
凄く細かいことで、「ちりも積もれば山となるんだよ」と言われたことはないでしょうか。
確かに、ちりも積もれば山となるかもしれません。
しかし、現実的に考える必要があります。
節約の話などで悪者になることが多い缶コーヒーを例に取ります。
わたしは缶コーヒーは好きで、車での移動中によく飲みます。
よく飲むと言っても、車で大体30分以上移動する場合に飲むくらいです。
月に5本から多くて10本くらい飲むので、金額に換算して月に800円程度でしょう。
1年で9,600円、10年で96,000円、30年で288,000円です。
確かに、ちりも積もれば山となると言えなくはありません。
しかし、車での移動は色々とストレスを感じます。
信号待ちや渋滞、事故や工事での車線規制、あるいは周りに危険な運転をする車がいたりしても、ストレスを感じます。
そのときに、缶コーヒーを飲んでストレスが和らぐならば、月800円が高いということはないでしょう。
この場合、数字(缶コーヒー1本130円)と効果(ストレスを和らげる)を比較して、効果の方が大きければ、そのちりは山となるとは言えません。
あまりにも小さいちりは、山とはならない
一つのちりがあまりにも小さい場合も、山とはならないことがあります。
例えば、預金利息を考えます。
現在の普通預金の利率は、0.001%程度です。
100万円を預けていても、利息は、1年間で10円しかつきません。
資産形成の場合などで、複利の効果は偉大だと言うことがあります。
しかし、0.001%では、いくら複利の効果が偉大でも、利息は山とはなりません。
100万円を0.001%の利率で複利で10年運用した場合、10年後には1,000,090円にしかなりません。
残念ながら複利の効果は全くありません。
30年運用したとしても、1,000,290円ですから、複利の効果は得られません。
あまりにも小さいちりでは、山とはなり得ない良い例ではないでしょうか。
仮に、年率3%で30年運用した場合は、2,356,566円になりますから、山と言っていいくらいの数字になります。
このことからも、ちりが山となるには、一つのちりの大きさも影響することがわかります。
まとめ
ついつい、習慣で「ちりも積もれば山となる」と考えてしまいがちです。
しかし、そのちりは本当に積もれば山となるのかを考える必要があります。
特に、数字で考えられるものは数字で考えた方がいいでしょう。
また、節約のケースなどで使われることも多いですが、数字と効果の検証もしておきたいものです。
例えば、少しの無駄が積もって大きな無駄となるのか、それとも、本当は無駄ではなく、何らかの効果があるのかということです。
ことわざは、頭に定着しているので、何となくそう思ってしまいがちです。
「ちりも積もれば山となる」は、数字や効果も考えて使うようにしましょう。
【編集後記】
「ちりも積もれば山となる」とは違いますが、仕事でも、何となく色々な案件が発生したり、話はあるのに、満足のいく効果(売上)が得られないということはよくあります。
わたしも今、そのような状況を少し感じています。
そういうときもあると思って前に進むのか、改善しなくてはいけないのか、考えどころです。
【福浦メーター 1998本】
昨日レフト前ヒットを打ち、2000本安打まで残り2本となりました。
千葉テレビでは、福浦がヒットを打った際に、コメントとして「レフト方向へのヒットは久しぶり」と放送していました。
解説の里崎さんが、「タイムリーヒットでもなく、ホームランでもないヒットでコメントが出るのは珍しいですね」と言っていました。
残り2本ですから、いつ達成してもおかしくない状況になりました。
22日までの3試合はホームZOZOマリンスタジアムでの試合が続きますから、何とかホームで達成して欲しいものです。