2月に娘が産まれたので、早速楽天証券でジュニアNISA口座を開設しました。
ジュニアNISAとは、0歳から19歳の人が利用できるもので、毎年80万円を上限に最長5年間株式や投資信託の配当金や分配金、譲渡益が非課税になるという制度です。
口座開設者(未成年者)の二親等以内の親族が運用管理者となります。
18歳までは、払出しの制限があります。
子供が生まれたら、学資保険を検討する人が多いと思うのですが、わたしは学資保険はやらずに、ジュニアNISA口座を開設しました。
学資保険ではなく、ジュニアNISAを選んだ理由
学資保険とジュニアNISAはどちらか一つを選択するというものではありませんが、わたしは、2つを比較してジュニアNISAを選びました。
この2つ以外でも、子どものための生活費や学費を準備する方法が色々ありますので、自分がいいと思った方法を選べばいいと思います。
今回は、ジュニアNISAと学資保険を比較しながら、わたしがジュニアNISAを選んだ理由を書いてみます。
学資保険は利回りが低い
学資保険を選ばなかった一番の理由は、学資保険は利回りが低いということです。
現在の低金利の時代では仕方ないことです。
18年に渡って保険料を払い続けても、1年ごとの利回りにしたら、スズメの涙程度にしかお金は増えません。
その程度の利回りで長期間にわたって固定されてしまうのはデメリットだと考えました。
また、途中で解約した場合に元本を下回る可能性があることもデメリットです。
利回りが高いとは言えないのに、途中解約で元本割れの可能性があるのでは選びづらいです。
生命保険会社の信用リスクもあります。
保険会社が破たんする可能性はゼロではありません。
保険会社が破たんすれば、元本割れする可能性はさらに高くなります。
学資保険には、万が一自分(親)が死んでしまった場合、それ以降の保険料を支払わなくても保障が続くというメリットありますが、万が一のことを想定して行うものではないかなと思っています。
ジュニアNISAを選んだ理由
ジュニアNISAの非課税期間は最長5年間ですが、5年経過後も20歳になるまでは、継続して非課税で、その投資信託を運用し続けることができます。
ですから、0歳のときに買った投資信託は持ち続ける限り、最長で20年間に渡って非課税で運用できるのです。
世界中の株式に投資するインデックスファンドに投資をした場合の期待リターンが4%とすると、20年間非課税で運用できれば、学資保険よりもかなりお金が増える可能性があります。
もちろん、リスクもありますので、運用がうまくいかず元本割れする可能性もあります。
ジュニアNISAの投資可能期間は、2016年から2023年までです。
娘は今年産まれましたので、今年始めれば、2023年まで最長の5年間新規の投資をすることができます。
最大で年80万円ですから、5年間で最大400万円を投資することが可能です。
400万円をジュニアNISAの投資に回すのは難しいと思いますが、可能な範囲内でジュニアNISAを利用するつもりです。
ジュニアNISAは、あくまでも自分で運用をするので、運用は嫌いだとか、運用については全く分からないという人にはおすすめできません。
しかし、すでに自分のお金を投資信託などで運用している人であれば、始めるハードルは高くありません。
わたしの場合は、学資保険ではなく、ジュニアNISAを選んだ1番の理由は、学資保険よりも期待リターンが高いということにつきます。
ジュニアNISAのデメリット
今回は、あくまでも学資保険と比較したデメリットについて書きます。
新規投資は最大で5年間しかできない
ジュニアNISAの新規投資期間は最大で5年間です。
しかも、投資可能期間は2016年から2023年となっています。
今年始めれば、5年間新規投資をすることができますが、始めるのが来年になってしまうと、新規投資は4年間しかできませんし、それより遅くなれば、新規投資期間はさらに短くなってしまいます。
新規投資が最大で5年間ということは1年で貯めなくてはいけない金額が大きくなってしまいます。
例えば、子どもが18歳になるまでに300万円のお金を貯めたいとします。
学資保険の場合は、18年に渡って、毎年166,666円を積み立てれば良いことになります。1ヶ月にすると、14,000円弱です。
このくらいの金額なら、それ程無理なく貯められるかもしれません。
ジュニアNISAの場合、新規投資期間は最大で5年間ですから、300万円を貯めようと思ったら、年60万円、月にしたら、毎月5万円を貯めなくてはいけません。
いくら子供のためとはいえ、毎月5万円を積立てるのは簡単なことではありません。
新規投資期間が限られているために、毎月積み立てる金額が大きくなってしまうのは、ジュニアNISAのデメリットでしょう。
実際は、運用の結果によっていくらになるかが変わってきますが、学資保険との比較をわかりやすくするため、ここでは、運用の結果を考慮しないで説明しました。
運用がうまくいかずにお金が減ってしまうことをデメリットと考える人もいるかもしれませんが、運用をする以上、マイナスになる可能性があるのは当たり前であって、それがデメリットだとは思いません。
むしろ、期待リターンがプラスの商品を15年から20年にわたって運用をすれば、マイナスになるよりもプラスになる可能性の方が高いと考えられます。
まとめ
娘が産まれたので、学資保険とジュニアNISAとを比較し、ジュニアNISAを選択したという話を書いてみました。
わたしのように、普段から、iDeCo(個人型確定拠出年金)やつみたてNISAで、インデックスファンドを毎月積み立てている人にとっては、ジュニアNISAも抵抗なく始めることができます。
普段全く運用していないという人は、ジュニアNISAを検討する前に、iDeCoやつみたてNISAを検討した方がいいかもしれません。
また、学資保険の方がいいと思う人は、学資保険と、通常の積立預金とを比較してもいいかもしれません。
学資保険は積立預金よりはお金は増えるかもしれません。
しかし、途中解約による元本割れの可能性、保険会社が破たんした場合の元本割れの可能性などを考えると、積立預金の方が、よりリスクなくお金を貯めることができるでしょう。
いずれにしても長期に渡ってお金を準備することになりますので、自分にとってどうするのがいいのかを十分に考えることをおすすめします。
【編集後記】
新元号が「令和」に決まりました。
最初の印象は、「令和?」という感じでピンときませんでした。
しかし、すぐに慣れることでしょう。
わたしの人生で、昭和、平成に次いで3つ目の元号です。
もしかしたら、人生最後の元号、そうでなくても、あと1つか2つの元号しか経験できないでしょう。
「令和」が自分にとって、どんな時代になるのか楽しみです。