税理士(税理士事務所)による違いは決して小さくはありません

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税理士は誰に頼んでも同じかというとそんなことはありません。

今日は税理士による違いについて書いてみます。

従業員10人以下程度の会社を想定しています。

税額の違い

税額なんてどの税理士に依頼しても同じ金額になるんじゃないの、と思う人が多いかもしれません。

同じような金額になることが多いとは思いますが、全く同じということはありませんし、ごくまれに大きく違ってくることもあります。

基本的には、赤字であれば、税額は変わりません。

ただし、過去には、必要のない均等割をずっと支払っていたという申告書を見たことがあります(この場合は税理士による違いということではなく、単に間違っていた訳ですが)。

また、赤字でも、損失を翌期以降に繰り越すので、将来の税額が変わってくることを考慮すると、赤字だからと言って、どうでもいいということではありません。

例えば、同じ会社の申告書を10人の税理士が作成したとします。

日々の会計データは会社が入力しますが、税理士は会社が入力した仕訳を確認して決算仕訳を作成するという前提です。

この会社が黒字の場合に限りますが、10通りの税額が計算される可能性の方が高いと思います。

8人から9人は似通った税額になると思いますが、1人くらいは大きく違う税額になる可能性もあると思います。

これは税理士がみんな間違うという訳ではなく、認められている会計処理が複数あったりしますので、「違う税額=間違い」ということではなりません。

どの申告書も正しいという場合でも、税額は10通りということも考えられるのです。

ただし、違う処理を選んだとしても、それほど大きな違いにはならないことが多いです。

性格の違い

税理士というと、多くの人には、ある程度のイメージがあるかもしれません。

真面目そう、数字に強そう、融通がきかなそうとかいったイメージでしょうか。

しかし、税理士の性格は人それぞれです。

総じて、真面目で、数字に強そうという面はあるかもしれません。

しかし、融通がきかないは、あまり該当しないかなぁと思います。

中にはそういう人もいるかもしれませんが。

先ほど書いた税額の違いよりも性格の違いの方が大きいと思うので、税理士を選ぶ際は、税理士の性格を重視するという手もあります。

コミュニケーションツールの違い

コミュニケーションツールは、それなりに違います。

実際に会って話をする以外のコミュニケーションツールは、割合で言うと、電話かメールが多いのではないでしょうか。

わたしは、メールが一番多いです。

その他には、最近では、チャットワークやLINEなどを利用している税理士も増えてきています。

電話を使わないという人もいますし、逆にメールを使わないという人もいます。

メールは使うけど、個人のメールアドレスではなく、事務所の共通メールアドレスを使う人もいます。

わたしもそうですが、基本的には、お客様に合わせるというタイプの税理士が多いと思います。

お客様が電話がいいのであれば電話、メールがいいのであればメールを使います。

また、不在の時に、電話がかかってきたら電話で折り返しますし、メールが届いたら、メールで返信します。

自分が好むコミュニケーションツールを使ってコミュニケーションが取れるかどうかを税理士選びのポイントにしてもいいかもしれません。

自分の方にこだわりがなければ、税理士に合わせるという方法で問題ありません。

料金の違い

税理士に支払う料金も、税理士によって結構違います。

税理士によって、提供しているサービスが違うので、単純に料金を比較することは難しいです。

安ければいいものでもないと思いますし、高い=良いサービスを提供するという訳でもないと思います。

わたしの場合は、地域の相場平均程度の料金で、相場平均よりも少しは良いサービスを提供しようと思っています。

例えば、顧問料の相場平均が3万円だとしたら、3万円の料金で4万円相当のサービスを提供するという感じです。

相場平均の3万円で10万円相当のサービスを提供しようとは思っていません。

これは、お客様にとっても、それくらいが需要があると思っているからです。

もちろん、高くてもいいからいいサービスをして欲しいというお客様もいると思います。

そういった人は、10万円の顧問料で、10万円相当のサービスを提供してくれる税理士を選べばいいと思います。

1万円しか払えないから、1万円で1万円相当のサービスを提供してくれる税理士がいいという人もいるでしょう。

しかし、1万円で3万円相当のサービスをして欲しいと思っても、そういった税理士を見つけることは難しいでしょう。

避けたいのは、10万円の顧問料で3万円相当のサービスしか提供してくれないというケースです。

税理士の場合、サービスの質は外からはわかりづらいという側面がありますので、料金とサービスが釣り合っているかどうかは自分で確認してみるといいでしょう。

いずれにしても、料金は税理士によって結構違います。

税理士によって違うということは、自分が依頼している税理士に、「他の税理士は○○円でやっているみたいですよ」と言うことはあまり意味がないということです。

当然、サービスの内容が違うことも考えられます。

まとめ

税理士事務所はどこでも同じではないということについて書いてみました。

税理士は、ただ税金を計算して申告書を提出してくれればいいと思っている人は少ないと思います。

税理士は人や事務所によって結構違いますので、自分に合った税理士に仕事を依頼した方が満足度は高いはずです。

まずは、どこに頼んでも同じではないということを知って頂ければと思います。

【編集後記】

来週は、金融機関からの紹介案件があります。

まちの税理士として営業しているからには、地元の金融機関とのお付き合いも大切にした方がいいかなぁと思っています。


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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。