向上心の強い人や、頑張り屋の人、負けず嫌いな人などは1番を目指す人が多いと思います。
しかし、1番には様々な1番があって、客観的に決められる1番と言うのは意外に少ないものです。
人によって1番は違うことが珍しくありません。
そういったこともあり、わたしは1番を目指してはいません。
税理士事務所にとっての1番とは
例えば、税理士事務所で1番というと、下記のような1番が考えられます。
・売上が1番
・お客様の数が1番
・申告件数が1番
・従業員数が1番
・税理士の数が1番
・お客様満足度が1番
・従業員満足度が1番
・代表税理士の所得が1番
・従業員の平均給与が1番
・業務水準が1番
・特定の業種では1番
色々な1番がありますね。
これらのすべてが1番ということであれば文句のない1番かもしれませんが、すべてにおいて1番という税理士事務所があるとは思えません。
こういった数字は公開されていませんし、数値で量れないものもあるので、客観的にどの税理士事務所が1番ということはできません。
ある税理士事務所が、「うちは業務水準が1番」だと言ったとしても、本当に1番かどうかはわかりませんし、そもそも業務水準が1番かどうかを決める基準というものが存在しません。
売上げやお客様の数も公開される訳ではないので、どこが本当に1番なのかを知ることは難しいでしょう。
一般的に、何の条件もつけずに、1番と言えば、売上が1番を指すことが多いかもしれません。
単に、日本一の税理士事務所と言えば、「売上が1番の税理士事務所なんだな」と思う人が多いでしょう。
もちろん、多いというだけで、そうは思わない人も相当数いるはずです。
ひと昔前であれば、売上げが1番の判断はある程度できたかもしれませんが、最近では、店舗数の多い税理士事務所も増えていますので、どの税理士事務所の売上げが1番なのかもわかりづらくはなっていると思います。
1番は作ろうと思えば作れる
情報が公開されていなかったり、1番の基準を決めることが難しかったりしますので、1番を名乗ることは難しいことではありません。
自分で1番と言ってしまうこともできますし、自分が1番のものを見つけたりすることができます。
例えば、先ほど挙げた1番の中で次のようなものは基準が曖昧なので、自分が1番だと言いやすいと思います。
・お客様満足度が1番
・従業員満足度が1番
・業務水準が1番
他にも、条件を付けることで1番を作ることができます。
税理士法人では1番とか、個人の税理士事務所では1番、業歴20年以上の中では1番とか、30代の税理士では1番というようなことが可能です。
また、地域を絞ることも考えられます。
地域で1番。
地域というのは、市町村単位であったり、県単位であったり、自由に決められます。
ですから、1番を名乗ることは決して難しいことではありません。
市町村で1番でなければ、さらに地域を絞って○○市○○町では1番と言うこともできますし、最寄り駅名を使って1番と名乗ることもできます。
わたしだって、条件を絞れば、1番を見つけることは簡単にできます。
四街道市鹿渡で開業3年以内の40代男性の税理士で1番とか。
最早何が言いたいのかよくわかりませんが・・・
全米で1番の映画がたくさんあるのと同じですね。
1番を目指してはいない
わたしは「まちの税理士」を名乗っていますが、まちで1番の税理士を目指している訳ではありませんし、「まちの税理士」の中での1番を目指している訳でもありません。
そもそも「まちで1番」と言ったって色々な1番がありますので、1番にあまり意味はないと考えています。
1番を目指すのではなく、自分の理想に近づけることを考えています。
理想の売上げ、理想の利益、理想のお客様満足度、理想の従業員満足度、理想の仕事内容、どれも理想に近づければいいと思っています。
理想の売上げがいくらで、理想の利益がいくらかということを考えると、なかなか難しい問題ではありますが。
1番というと、他と比べる要素が強いように思いますが、理想というのは自分にとっての理想であるので、他と比べるという要素は少ないのかなと思います。
他と比較して1番を目指すというと、何かと疲弊しますので、自分の理想を求めて頑張るというのは自分に合っていると思います。
自分の理想に近づけるように頑張ると言っても、わたしは完璧主義者ではありません。
ですから、理想を追い求めて疲れ果てるということもありません(たぶん)。
あくまでも、自分のできる範囲内でやろうと考えています。
まとめ
何かで1番を目指した方がいいと思っている人も多いと思いますが、1番でなければいけないということではないと思っています。
誰もが1番を目指す必要はないと思いますし、1番でなくても事業を続けていくことはできます。
1番を目指すよりも、自分に合ったやり方で事業を継続していく方法を考えた方が良いのではないかと思います。
もちろん、1番を目指したい人は、1番を目指して頑張ればいいと思います。
色々な税理士事務所があった方が、お客様にとっても選択肢が増えていいでしょう。
【編集後記】
親知らずを抜いて1週間近くたちますが、軽い痛みと違和感が抜けません。
口を強くすすぎ過ぎたのが良くなかったのかもしれません。
もう1本の親知らずをどのタイミングで抜くのかの判断が難しくなってきました。
アイキャッチ画像は同じ日に届いた会計ソフトメーカーからのDMです。たまたま同じ日に届いたのでしょうか。