47歳のわたしがねんきんネットで年金を試算してみた

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年金2000万円不足問題が話題になっているので、改めてねんきんネットを使って自分自身の年金を試算してみました。

年金をいくらもらえるのか

わたしのこれまでの年金の加入履歴は、おおよそ国民年金に8年間、厚生年金に18年間です。

現在は、個人事業として税理士事務所を経営していますが、先日会社を設立して、会社で厚生年金に加入しました。

現時点では、この会社の売上げは少ないので、役員報酬は少ない額で厚生年金に加入しています。

わたしは70歳までは働こうと思っていますので、現在の状態を70歳まで続けたとして、年金を試算しました。

ねんきんネットで、この条件で年金を試算したところ、もらえる年金は、65歳で年120万円、66歳からは年131万円、70歳で年143万円、71歳以降は年144万円となりました。

正直こんなものだろうなぁと思っていたので、特に驚きはありませんでした。

年金だけでは足りないので、足りない分を自分で貯めなくてはいけないということは、ずいぶん前から思っていたことです。

37歳から個人型確定拠出年金を始めていますし、独立のタイミングで小規模企業共済も始めています(少額ですが)。

今後会社の売上げが増え、役員報酬が増える可能性もゼロではありません(現在はとても少額なので)。

その場合ですが、役員報酬を月額5万円あげると、将来もらえる年金が年7万円程度増える感じになりました。

役員報酬の額によって増える額は違うので、参考程度に考えてください。

役員報酬を大幅に上げることができるのであれば、将来もらえる年金に大きな影響を与えるかもしれませんが、月額10万円あげても、1月あたりの年金は11,000円程度しか上がらないことになります。

あくまでも、わたしの場合です。

年齢や給与の額によって変わってきます。

繰下げ受給をすると

さきほども書きましたが、わたしは70歳まで働くつもりなので、年金の支給開始を70歳まで繰下げるとどうなるかを試算してみました。

受給開始を70歳まで繰り下げて将来もらえる年金を試算したところ、70歳で年182万円、71歳からは年199万円になりました。

今後の役員報酬をあげるよりも、繰下げ受給をした方が、年金が増える感じです。

71歳以降で見ると、65歳で受給を開始した場合は年144万円だったのが、70歳まで受給開始を繰下げると、年199万円になります。

年55万円の差は結構大きいと思います。

1月にすると、約4万5千円です。

わたしは、漠然と90歳くらいまでは生きるかもと思っているので、90歳までにもらえる年金の総額も調べて見ました。

65歳で受給を開始した場合、90歳までにもらえる年金の総額は3,676万円に対し、70歳まで受給開始を繰下げた場合の総額は4,175万円になりました。

その差額は約500万円にもなります。

もし、65歳時点で健康であるならば、繰下げ受給をした方が良さそうです。

繰上げ受給の場合も試算してみました。

60歳で繰上げ受給をした場合にもらえる年金は、60歳で年76万円、61歳から年83万円、65歳は年94万円、66歳からは年96万円、70歳は年107万円、71歳以降は年108万円となりました。

単純に71歳以降の年額を比較すると、65歳受給開始よりも年36万円少なく、70歳受給開始よりも年91万円も少ないということになります。

60歳時点の体調次第では繰上げ受給も検討しますが、体調が悪いということがなければ、繰上げ受給はしないと思います。

あくまでも体調やそのときの経済状況によりますが。

繰下げ受給の注意点

こうしてみると、繰下げ受給が有利に思えますが、繰下げ受給にも注意点があります。

まず1つ目の注意点は、年金は生きている限りもらるということです。

生きている限りもらえますので、長生きすればするほど、もらえる総額は増えますが、早くに亡くなってしまえば、もらえる総額が少なくなってしまいます。

ですから、早くに亡くなってしまう場合には、損をしてしまう可能性があります。

2つ目は、1年にもらえる年金の額が増えるため、税金や国民健康保険料が増える可能性があるということです。

これは、年金以外の所得があるかどうかによって随分変わってきますので、一概にどうとは言えません。

3つ目が、加給年金です。

わたしの場合で話をしますが、わたしが65歳以降で、配偶者が65歳になるまでは、加給年金をもらうことができます。

繰下げ受給をすると、この加給年金がもらえなくなってしまいます。

加給年金は特別加算額を合わせると年約39万円程度になりますので、なかなか無視はできない金額です。

こう考えると、繰下げ受給が有利かどうか迷います。

いずれにしても、60歳以降の状況によりますので、60歳あるいは65歳のときの状況によって判断することになるでしょう。

まとめ

年金の問題が大きく取り上げられているので、改めて自分自身の年金についてねんきんネットで調べてみました。

結果としては、概ね想定していた通りでした。

年金だけでは老後の生活費として足りないだろうと思っていましたので、そのための準備を今から粛々としていくことになります。

年金の試算は、一度は早めにしておいた方がいいでしょう。

まだ一度も試算をしたことがないという人は、是非一度試算をしてみてください。

そして、試算をしたうえで、将来の準備をしていきましょう。

【編集後記】

6月24日発売予定の週刊エコノミストの表紙に「本当のアクティブ投信で老後2000万円時代に備える 老後2000万円貯める! おまかせ投資」と書いてあります。

早速出ましたね、こういった企画が。

アクティブ投信を買うのは本人の自由ですが、くれぐれも投資について勉強して、手数料やリスク、投信の仕組みに納得したうえで、自己責任で購入を検討するようにしてください。

勉強してから検討すると、違った投資方法になる可能性が高くなるとは思いますが。


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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。