打合せのときに「お客様から録音をしていいですか?」と言われたらどうするか。
わたしは今までに録音していいですかとは言われたことはありません。
しかし、今の時代録音したいと思っている人もいるかもしれませんし、断りなしに録音をされる可能性だってあるかもしれません。
わたしの個人的な意見としては、録音は嫌だなと思います。
録音しているとわかれば、会話の内容が変わってしまう可能性があります。
本来であれば、100の内容の打ち合わせができたかもしれないのに、録音をしていることで、80の内容の打ち合わせしかできないということがあるかもしれません。
また、録音することでお互いの信頼関係にも影響する可能性があります。
そう言ったことを考慮すると、録音をして欲しくないなというのが、正直な感想です。
録音をしたい理由
色々なケースがあると思いますが、打ち合わせを録音したい理由としては、以下のようなことが考えられます。
・打ち合わせの記録として残しておきたい
・打ち合わせに参加していないメンバーに打ち合わせの内容を聞かせたい
・後で言った言わないにならないようにしたい
・打ち合わせのときだけでは理解できないかもしれないので、後で聞きなおしたい
・ちょっと不信感があるので、録音しておきたい
単純に記録として残しておきたいとか、打ち合わせに参加していないメンバーにも聞かせたいという気持ちはわかります。
この点については、メモを取るなどで対応して頂きたいなと思います。
不信感がある場合は、仕方ないかなと思いますが、せめて断りは入れて欲しいなと思います。
税理士の場合、不信感がある場合は、税理士変更を検討すると思うので、そういう状態は長くは続かないと思いますが。
録音をされたくない理由
録音をしているということで、言いたいことが言えなくなる可能性があります。
また、その場の雰囲気やニュアンスで発生した言葉などの揚げ足を取られたりしてしまうかもしれません。
録音が気になって、本来であれば、思いついた内容のことが思いつかなくなってしまうこともあるかもしれません。
つまり、録音されることによって、打ち合わせの内容自体の価値が下がってしまう可能性もあると思っています。
ときには、雑談を挟んだ方がいいのかなとか、こんな感じで話した方がいいとか、打ち合わせ時には、その場の状況に応じて色々なことを考えて話をします。
そのときに、録音されている、後で聞かれると思ってしまうと、やはり影響は出てしまうと思います。
もともと敵対しているのなら別ですが、税理士とお客様はそういった関係ではありません。
逆に、税理士側からお客様に対して「録音していいですか?」と聞いても、お客様は良い気持ちはしないと思います。
時代は変わるかもしれない
ただし、時代は変わるかもしれないとは思っています。
今では、町のいたるところに防犯カメラがあります。
20年前や30年前では考えられなかったことです。
そのことによって、犯罪が防止されたり、解決していることも多くあるでしょう。
最近「未解決事件 グリコ・森永事件捜査員300人の証言」という本を読みました。
もし、今のように防犯カメラが普及していれば、この事件も解決していたのではないかと思います。
昔は防犯カメラがあるなんて監視されているみたいで嫌だという人が多かったと思います。
しかし、今では防犯や事件の解決に役立つので、防犯カメラは必要だと思っている人が増えていると思います。
もしかしたら、打ち合わせ時の録音も、トラブル回避のため録音するのが当たり前という時代が来るかもしれません。
人の心が変化するまでに5年や10年の時間はかかるかもしれませんが、そのくらいの時間がたてば、変わっても全く不思議ではありません。
まとめ
今話題の吉本興業の件でも、録音がどうこうということがあったので、記事にしてみました。
ただ事務的なことだけ話すのであれば、録音されても構わないと思います。
社内会議や研修などは記録として残しておくということも考えられます。
しかし、税理士とお客様との打ち合わせでは、事務的なこと以外のことも話します。
お客様をしっかりと見て、その場で言葉を選んで会話をします。
そこで録音されていると思っては、会話が生きたものではなくなってしまう可能性もあります。
そういったことから、今の時点では、お客様との打ち合わせを録音されるのは嫌だなと思っています。
【編集後記】
これだけ天気が悪い日が続く年も珍しいですね。
室内の湿度が高くて不快になります。
しかし、ようやく梅雨明けも近くなってきたみたいです。
早く気持ちのいい天気になって欲しいものですね。