今日はまちの税理士事務所の日常について書いてみます。
日常と言っても、プライベートは含まず、日常の仕事について書きます。
小規模企業の税務顧問の仕事
メイン業務は、法人のお客様の税務顧問です。
まちの税理士事務所のお客様は、小規模企業がほとんどです。
わたしは小規模企業の定義を厳密には意識していません。
弊事務所のお客様は従業員が10人以下の会社がほとんどです。
ですから、小規模企業がほとんどと言っていいかなと思っています。
何人くらいの会社までやるかと言うと、50人くらいまでの会社であれば、積極的に受けたいと考えています。
100人を超えると、お話をお聞きしてということになります(100人を超えるような会社からお声がかかることはあまりないとは思いますが)。
お客様と会う頻度については、税理士事務所によって考え方が違うところですが、基本的には毎月お会いするという形をとっていません。
売上が数億円以下の会社であれば、3~4か月に1度お会いして話をすることが多いです。
売上が数千万円以下の会社であれば、年に2回程度お会いして話をすることが多いです。
従業員が10人以下の会社では、売上げが数億円以下ということが多いですから、自然とそうなります。
小規模企業の場合、例えば、税理士への毎月の顧問料が7~8万円で毎月会うよりも、毎月の顧問料が2~3万円で、年に2~4回会う方が良いだろうという判断をしています。
もちろん、会社によって考え方は違うので、その会社にとっていい方法を考えればいいと思います。
もし、毎月会って話をしたいというお客様がいたら、何らかの付加価値をつけて、価格を上げて対応したいと思っています(弊事務所の場合、そういった需要はあまりないと思いますが)。
まちの税理士事務所として、お客様と会う回数を少なめにして、お客様にとっての費用負担を抑えた方が、お客様にとっては有用と考えています。
ただし、最近では格安の(あるいは一見格安に見える)税理士事務所がありますので、単に値段が安い方が良いという方は、そちらを選ぶことになるでしょう。
また、最近ツイッターで、税理士と会計士の作る決算書の違いについて話題になっていました。
わたしの意見としては、小規模企業にとっては、会計士の方のこだわりはそれほど必要ないのかなと考えています。
株主は自分1人ということが多いですし、取引先に決算書を見せることもないという会社も多いですから、それほど気にする必要もないのではないでしょうか。
上場会社が作るような決算書とは、違うのが普通かなと思います。
そういった考えで、小規模事業者のことを考えた仕事をしています。
個人事業主の確定申告
個人事業主の方も、売上げが数千万円以下という方がほとんどです。
毎月の顧問料を頂いている人はほとんどなく、年に一度の確定申告料金のみという方がほとんどです。
売上が数千万円以下の方であれば、それで対応できると考えています。
これが年に複数回会うとなると、毎月の顧問料が1~3万円程度は発生してしまいます。
お客様の立場で考えると、確定申告のみの依頼の方がコスパが良いのかなと思っています。
売上が数千万円以下というよりは、事業所得が1,000万円以下程度と言った方がいいでしょうか。
事業所得の金額が1,000万円を超えるようであれば、年に複数回会うという契約でもいいかもしれません。
個人の確定申告のお客様は、事務所の規模の割には多いので、確定申告時期が一年で一番忙しい時期となっています。
まちの税理士事務所としては、個人の確定申告業務は外せない仕事だと考えています。
スポット(単発)の仕事
スポットの仕事としては、相続税の申告や、単発での税務相談、税務調査立会、期限後申告などがあります。
これらの仕事はいつ入ってくるかわかりません。
スポットの仕事が重なるときもありますし、スポットの仕事がしばらく入らないということもあります。
いまのところ、立て込んでいるという理由でスポットの仕事をお断りしたことはありません。
よほどのことがない限り、その理由で断ることはないと思います。
納税意識などの理由でお断りすることはあると思いますが。
また、税務調査立会や期限後申告から顧問契約になることもあります。
スポットの仕事というのは、顧問契約などの継続的な仕事とは違った緊張感があるので、一定割合で続けていきたいと思っています。
営業活動
営業活動として一番時間をかけているのが、このブログです。
このブログにこれだけの時間をかけるのは無駄だと言う人も多いと思います。
確かに、効率のいい営業方法だとは思っていません。
しかし、このブログにも意味はあると思っているので、今後も続けていくことになるでしょう。
最近は、ようやくブログ以外の営業も少しずつしていこうと思うようになっています。
7月には、ホームページをリニューアルしましたし、先日は、四街道で営業されている法律事務所様へ挨拶にも行きました。
また、市政だよりに広告を出します。
まちの税理士として、地元でも認知度を上げていこうと考えているところです。
ただし、今後も事務所を拡大するつもりはないので、必要以上に派手な営業活動をすることはないと思います。
まとめ
弊事務所はまちの税理士事務所としてこんな感じで仕事をしています。
現時点では、お客様に売上が10億円を超える会社もありませんし、従業員が100人を超える会社もありません。
ですから、そういった会社を主なお客様として仕事をしている税理士事務所や税理士法人とは仕事のやり方や考え方などもだいぶ違うと思います。
また、拡大を目指していないため、派手な宣伝活動などもしません。
新聞に公告を出すこともありませんし、ラジオでCMを流すこともありません。
採用活動についても、自社のホームページやブログ、ハローワークで済ませています。
大きな税理士事務所とは、違う土俵で戦っていると思っています。
ですから、大きな税理士事務所と競争することもありませんし、比較することもありません。
今後もまちの税理士事務所として、地域になじんで、地域の方の信頼を得て、10年20年と業務を続けていこうと思っています。
【編集後記】
最近Youtubeで昔の画像や映像を見ています。
明治、大正、昭和の時代のものです。
中には、カラーをつけたものもあります。
ただの昔の映像というだけではなく、すごく感じるものがあるんですよね。
よくこんな画像や映像があったなぁと思います。
それにしても、100年も経っていない画像や映像ですが、時代の変化のすごさを改めて感じます。