車やパソコンは何年で買い替えるのがお得なのか

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車やパソコンを買うと節税になると聞いたことがある人もいるかもしれません。

パソコンの場合、大抵は30万円未満で買えますので、全額を経費として処理することができます(条件はあります)。

車の場合は普通乗用車であれば、4年以上たった中古車を買うと、1年で経費にすることができます(定率法の場合、期中に購入した場合は月割り)。

車の場合は、新車で購入したとしても、定率法で耐用年数6年の場合の償却率は、0.417ですから、1年目に約4割が経費になります。

こういったことから、車やパソコンを買うと節税になると言われたりします。

確かに、車やパソコンを買うと税金は減りますが、それ以上にお金も減ります。

税金が減るからといって、これらの資産を毎年買い替えていたら、お金がどんどん減っていってしまいます。

では、何年で買い替えるといいのでしょうか。

車の買い替え時期

今回は普通の営業車を想定して書きます。

現在では、車は簡単には壊れず、10年以上大きな問題なく乗れることが多いでしょう。

そして、10年たったとしても、修繕費が極端にかかるということもないと思います。

新車の耐用年数が6年ですから、6年がたつと減価償却がほとんど終わってしまいます。

7年目以降は減価償却費はほとんどなくなりますので、税金が減る効果はありません。

しかし、車を買い替えなければ、購入に伴うお金も出ていきません。

結果的には、修繕費が極端にかからない限り、乗り続けた方がお得になるでしょう。

燃費についても、7年くらい前の車と現在の車でそこまで変わるかと言えば、変わらないと思います。

現在ガソリン車に乗っていて、ハイブリッド車に買い替えれば、燃費はかなり良くなりますが、ハイブリッド車はその分価格も高いので、元が取れるとは限りません。

ですから、税金が減るからという理由で車を買い替えることにあまり意味はないと思います。

ただし、ちょうど車を買い替えたいと思った時に、税金も多く発生するのであれば、少しタイミングを考慮してもいいとは思います。

税金のことを考えるのであれば、法人税だけではなく消費税のことも頭に入れるといいでしょう。

もし、当期が消費税の免税事業者で、翌期に課税事業者になるとわかっていて、その間際に車の買い替えを検討しているのであれば、課税事業者になってから車を買った方が消費税が少なくなる可能性があります。

わたしも営業車を長く乗り続けようと思っています。

現在は3年4ヶ月で2万7千キロくらい走っていますが、問題ない状態です。

少なくとも10年10万キロくらいは乗りたいと思っています。

走行距離が多くなる運送業などの場合は、長く乗り続けるよりも修繕費や燃費、安全性などを考慮して、総合的に買い替え時期を判断する方が良いと思います。

車が好きで、数年おきに車を買い替えることが、自分のモチベーションアップにつながるような場合などは、それでもいいと思います。

それで頑張れるというのであれば、もとは取れるかもしれません。

パソコンの買い替え時期

パソコンについては、それなりにパソコンを使うけれど、SEやプログラマーなどではない事業を想定して書きます。

税理士事務所などは、毎日のようにパソコンを使いますが、SEやプログラマーとは使い方が異なると思います。

仕事でパソコンをよく使うと言っても、それほど高性能のパソコンを必要とする訳ではありません。

かといって、パソコンの動作が遅いと、イライラしてしまうのでよくありません。

ですから、価格と性能のバランスを考えて買うのがいいと思います。

そうなると、10万円から20万円くらいのパソコンを買うのがいいのではないでしょうか。

そして、遅くなってきたと思ったら買い替えるのがいいと思います。

わたしは、開業して3年4ヶ月経ちますが、未だに開業時に買ったデスクトップパソコンを使用しています。

ちょっといいものを買ったので、未だに遅くなったと感じていないので、使い続けています。

価格は20万円ちょっとでした。

そのくらいの金額のパソコンで3年から4年くらいは普通に使えるということだと思います。

それでも5年は使わないと思うので、1年以内には買い替えようかなと思っています。

デスクトップパソコンに比べて、ノートパソコンの方が買い替え時期は早くなると思います。

持ち運んだり、移動して使うので、見た目的にも傷がついたり、故障しやすいといった面もあります。

パソコンも人によって使い方がだいぶ異なりますし、スピードによるストレスの感じ方も人それぞれです。

自分に合った買い替え時期を検討するようにしましょう。

15万円程度のパソコンを3年おきで買い替えるのも4年おきで買い替えるのも、仕事の効率や生産性などを考慮すれば、資金面での差はそれほど大きいとは思いません。

パソコンが遅くてイライラするよりも買い替えてストレスなく仕事をした方がいいと思います。

とくに、従業員がいる場合は、生産性に大きく影響してきますので、気持ち早めの買い替えをしても良いと思います。

パソコンが突然壊れることによるマイナスの影響の方が大きいかもしれませんので。

まとめ

車やパソコンを買うと節税になると言われることがあります。

わたしは、車とパソコンでは買い替え時期の考え方が異なると思っています。

車は極端に修繕費が発生しないのであれば、乗り続けた方が経済的だと思います。

対して、パソコンは遅いことによるストレスはかなりのものがあると思うので、比較的早めに買い替えた方が良いと思っています。

ただし、必要以上の高性能のパソコンを買わなくていいでしょう。

どちらにしても、節税のために買い替えを検討するのではなく、買い替えを検討しているときに、タイミングによって税金が安くなるのなら、税金のことも考えるという方がいいです。

【編集後記】

昨日福田がロッテを選んだというニュースが出ました。

その影響だと思いますが、このブログのロッテの2020年の開幕スタメンを予想した記事が多く読まれています。

サイドバーに直近30日のランキングがあるのですが、すでに1位になっています。

税金とか関係のない記事が1位になるのは、ちょっと複雑な気持ちですが、それでもブログが読まれるのは嬉しいことですね。

ちなみに、昨日は普段の3倍のアクセスがありました。


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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。