ほとんど話題にもあがりませんが、ジュニアNISAは延長されずに2023年で廃止されるようです

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先日2020年の税制改正大綱が発表されました。

その中で、ジュニアNISAは延長されずに2023年で終了すると書かれています。

今年娘が生まれ、ジュニアNISAを利用している身としては、残念なニュースとなりました。

ジュニアNISAとは

ジュニアNISAとは、簡単に言うと、NISAの子供版です。

子供版と言っても、19歳まで使えます。

非課税枠は、年80万円が上限で、非課税期間は5年間となっています。

例えば、2019年に80万円の非課税枠を使って投資をすると、その80万円は2023年まで運用益が非課税になります。

5年間新たに投資をすることができますので、80万円×5年で最大400万円の非課税枠があることになります。

2019年に投資した80万円は2023年まで非課税
2020年に投資した80万円は2024年まで非課税
2021年に投資した80万円は2025年まで非課税
2022年に投資した80万円は2026年まで非課税
2023年に投資した80万円は2027年まで非課税

上記のような感じになります。

そして、非課税期間の5年間を終えても、継続管理勘定に移すことにより、引き続き非課税で運用することができます。

これをロールオーバーと言います。

この際に当初の80万円が90万円になっていたとしても、全額をロールオーバーすることができます。

継続管理勘定は20歳まで保有することができます。

ジュニアNISAには払い出し制限があります。

ジュニアNISAは子どものための資産形成という側面がありますので、18歳になるまで払い出しができません。

この点は資金が拘束されるというデメリットにもなります。

今年生まれれば、枠の上限を使い切ることができる

2023年で廃止ということは、2019年に生まれた子どもについては、2023年までの5年間で上限の400万円を使い切ることができます。

2020年にジュニアNISAを始める場合は最大で320万円、2021年にジュニアNISAを始める場合は最大で240万円と枠が減少していきます。

お子さんのためのお金を学資保険で貯めている方も多いと思いますが、ほとんど増えることのない学資保険よりは、ジュニアNISAを利用した方がいいかもしれません。

ただし、ジュニアNISAの場合は、2023年までしか新たな枠はありませんので、短期間でお金を準備しなくてはいけない点には注意が必要です。

また、運用ですから、運用についての勉強も必要になりますし、子どもが18歳になったときでも、マイナスになっている可能性もあります。

運用の結果については自己責任となります。

2023年で終了で、ロールオーバーはできるのか

ジュニアNISAはあまりにも人気がないので、今回の税制改正大綱で2024年以降は延長されないということになっても、大して話題にもなりません。

情報が少ないので、2024年以降も継続管理勘定に移す(ロールオーバーする)ことで子供が20歳になるまで非課税で運用をすることができるのかどうかがよくわかりません。

この点については、今のところはっきりとはしないのですが、もしかしたら、継続管理勘定に移すことができなくなる可能性もあるのかもしれません。

そうなると、短期間(5年間)で利益が出ていないと非課税の恩恵を受けられないということになるので、ちょっと厳しくなります。

NISAについては、結構話題になるのですが、ジュニアNISAは本当に人気がないんですね。

ただし、2024年以降は払い出し制限がなくなるそうです。

今までは途中で引き出したいと思ってもできなかったのですが、それはできるようになるみたいです。

途中で引出可能ということは、継続管理勘定に移すことができなくなるということでしょうか。

やはりこの点が気になるところです。

まとめ

ほとんど話題になっていませんが、わたしの娘が利用しているジュニアNISAが廃止されるということについて書いてみました。

需要がないから延長しないということなんでしょうね。

延長しないのは仕方ないとしても、20歳まで継続管理勘定での非課税運用ができるようにはして欲しいですね。

我が家では来年以降も2023年までジュニアNISAで新たな枠を利用する予定です。

【編集後記】

年末に帰省するための新幹線のチケットを予約しました。

いよいよ年末という感じがしてきましたね。


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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。