独立開業して4年間の売上げを振り返る

スポンサーリンク


2016年8月1日に独立開業しましたので、今月末でちょうど4年になります。

そこで、4年間の売上げを振り返ってみることにします。

このブログを普段から読んでいるという人の方が少ないと思いますので、簡単に状況を紹介しておきます。

税理士事務所5カ所で14年間の勤務を経て、44歳の時に自宅兼事務所で独立開業しました。

勤務時代から引き継いだお客様は1件のみですので、気持ちとしては、ゼロからの独立でした。

開業して1年3ヶ月後には四街道駅徒歩5分の場所に事務所を借り、開業後2年経ったところで、パートさんを1人雇いました。

そして、営業方法は、ほぼホームページとブログのみというやり方です。

営業方法は、開業時から現在まで変わっていません。

そのブログも最近は更新が滞っているという状況です。

前置きが長くなりましたが、それでは、振り返ってみます。

まずは、開業時からの月別売上高のグラフを見てみます。

開業後半年くらいは売り上げが極端に少ないですね。

この頃は、お金が出ていくばかりで大変な時期でした。

ただし、独立できたことの嬉しさや、自由度が増えたことなどにより、気持ち的に辛いということはありませんでした。

創業融資を利用することで、なるべく自分の貯金が減らないようにしていた時期でもあります。

結果として、創業融資のおかげで、開業時よりもほとんど貯金を減らすことなく、開業直後の資金繰りを乗り越えることができました。

1年目の後半から少しずつ売上げが増えてきましたが、月ごとの売上げはかなりの波があります。

月ごとの売上げに差があるのは、個人の確定申告、法人の決算月の偏り、相続税などの影響です。

毎年、2月、3月、5月は売上げが多くなり、その他相続税の売上げが計上される月は売上げが多くなります。

そういったものがない月は、売上げは少なくなります。

最近では、2019年10月と2019年12月は、売上げがかなり少なくなっています。

現時点の売上げの割合としては、法人の顧問報酬が約58%、個人の確定申告が約22%、相続税が約16%、その他4%となっています。

個人的には、法人の売上げが少ないなと思います。

法人の売上げは65%くらいは欲しいと思っています。

法人の売上げが増えると、毎月の売上げが安定するので、経営的には良くなります。

毎月の売上げに波があるとは言え、グラフを見ると、右肩上がりにはなっているのがわかると思います。

ただし、この傾向が続くという保証はありません。

今年に入ってからは、コロナの影響もあってか、法人の新規の売上げが思うように上がっていません。

この影響はこのあと出てくると思うので、この辺りで何か手を打たないといけないところです。

次に、開業以来の移動年計を見てみます。

移動年計を見ると、ちょっとずつ、売上げが増えているのがわかりますね。

少しずつ増えてはいるのですが、2019年に少し伸び悩んでいたこともわかります。

実際は、2109年に伸び悩んだというよりは、2018年に相続税の売上げが多くあり、2018年の後半の移動年計が増えているので、2019年が伸び悩んでいるように見えるというのが事実だと思います。

2020年は再び相続税の売上げが多いので、上昇傾向に転じています。

本当は、法人の売上げを多くすることで、この波を穏やかなものにしていきたいですね。

最後に、開業時点からの年ごとの売上げを見ていきます。

これを見ると、順調に売上げが増えているように見えますね。

増減率を見てみると、2年目が前年比183%増、3年目は29%増、4年目は32%増となっています。

ここ2年は、前年比約30%増が続いたことになります。

売上げが増えてくると、この増減率を維持するのは難しくなります。

来年、再来年は前年比20%増くらいが目標になると思っています。

もし、それが達成できれば、その後の増減率はさらに少なくなっていくでしょう。

拡大を目指さないので、ある程度の売上げまでいけば、売上げの額ではなく質にこだわっていくことになります。

ここまで見てきて、事務所の経営は順調のように見えるかもしれません。

しかし、売上げの絶対額は多くありません。

少しずつ増えているとはいえ、金額的に、まだ足りない数字です。

一つの目安として、青色申告特別控除前の所得金額で見ると、まだ、勤務時代の給与の収入金額を超えていません。

上手くいけば、2020年でようやくそのくらいになり、2021年には、それを超えてくるかなと思っています。

ですから、勤務時代の収入を超えるのに5年くらいかかっていることになります。

これは、決して早い方ではないと思います。

開業して1年目や2年目で勤務時代の収入を超えたと言っている人も多いので、むしろ遅い方と言えるかもしれません。

わたしは色々と遅い人間なので、わたしらしいと言えば、わたしらしいですね。

売上げの金額については言えませんが、売上げについて書いてみました。

44歳でまちの税理士として、ほとんど顧問先を持たずに独立した人間でも何とかやってるよということが伝えられたかと思います。

今独立を考えている人がいるとしたら、何らかの参考にはなるかもしれません。

【編集後記】

1ヵ月ぶりのブログの更新となりました。

ブログの更新が滞っていますが、仕事の方は色々とやっています。

コロナの影響もあって、今後は心配な部分もあるのですが、何とかやっていければと思っています。


千葉市、四街道市、佐倉市を中心に地域密着を目指している「渡邉ともお税理士事務所」のホームページはこちら

スポンサーリンク

関連記事

ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ 千葉県生まれ、千葉県育ち。 四街道市在住。 小規模企業の節税に強い、渡邉ともお税理士事務所 代表税理士。 節税をしながら、長期の資産形成をサポート。